自転車の梱包 (Baggage)
自転車を飛行機や、北米の長距離列車やバスに乗せる場合、その会社が用意している自転車の箱を購入し、それに入れると言う方法があります。この場合、空港や駅までは自転車をそのまま持って行きます。日本発の場合、そうたくさん箱を用意してあるわけではないので、箱を予約しておいた方が安心です。もうひとつは、自分であらかじめ輪行バッグに入れて持って行く方法です。
航空会社の箱は大きくてハンドルを曲げるだけ(ペダルくらいはずしておいてもいいかも)で入ります。簡単だし、しっかりしているので自転車へのダメージも少なくていいのですが、大きい分、箱も相当な重さになります。量ったことがないので推測ですが、5kgとか(それ以上?)あったりするかもしれません。
輪行バッグの場合、荒く扱われることを想定して、そういう扱いでも致命的なダメージを受けないように、クッションやダンボールでしっかり梱包します。取り扱いの荒さには定評があるので、何度も乗せていると輪行バッグは、じきにボロボロになります。わたしはリアディレイラーもはずし、エンド保護用のスペーサーを取り付け、タイヤの外側やエンドやヘッドを囲むようにダンボールを入れています。結果として箱に近いものが輪行バッグの中に出来上がることになります。これくらいちゃんとしていても、わたしの自転車は、飛行機に乗せた回数の多さから、フレームが傷だらけになっています。でもこれは見た目が悪くて盗まれにくい、という長所があるのでそのまま使用しています。
箱や輪行バッグの寸法は手荷物の許容範囲を越えますが、どうもこれは特別サイズかなんかで認められているみたいです。重量オーバーは別にして、各航空会社の規定で自転車は無料で載せてくれると言うことみたいです。
第3の方法として、自転車を梱包せずにそのまま預けるという方法もあります。これを実行している人から直接聞いたのですが、福岡国際空港で何度もその方法を用いていて、「今まで失敗したことは無い」とのことでした。わたしもオーストラリアの国内線でそのまま預けたことはありますが、日本発の場合では載せないと言われて出発できないのが怖いので、試したことはありません。一応書かれている規則には違反しますが、でもそれが出来ればものすごく便利です。
そうそう、★自転車のタイヤの空気圧は下げておく必要があります★。わたしはフニャフニャだけどリムを打つことは無い程度にしています。完全に抜いてしまうと荒い扱いからリムを守ってくれないので。
●手荷物の重量
飛行機のエコノミークラスの手荷物の重量合計は20kgまでです。自転車一式(キャリアやバッグ、それに梱包の重さも含めて)だけで、だいたい20kgぐらいになってしまうので、他の荷物のことを考えると、この制限には結構きびしいものがあります。超過料金は片道の正規運賃(もしかするとファーストクラスの運賃だったかも)を基準として計算されますが、確か、その正規運賃の1%が超過1kgあたりの値段になると言うことだったと思います。例えば片道運賃が50万円ならキロ5千円になります。あまり重量に気を配らずに行くと、簡単に3,4万円取られてしまいます。
わたしは今まで超過料金を取られたことは一度もありませんが、海外で警告を受けたことが2度あります。規則の数値は20kgですが、わたしの経験では、どうも”暗黙の了解点”みたいな重さがあるようです。「30kg台にならなければお目こぼし?」という感じです。これは機内持込の重量が10kgまでなので、その関係もあるのかも知れません。”暗黙の了解”と言うのは、利用する航空会社とは別の会社の係員がチェックインする場合も多いのですが、客商売という観点からは、あまりきびしくやっても提携先の航空会社の営業妨害になってしまう可能性もある、ということで、隠れた共通の基準があるのではないかと推測しています。
わたしは重量に余裕がある場合には預ける荷物は25kgほど、余裕が無い場合は28kgぐらいを目処にしています。一般の荷物はデイパックに入ってしまうほど少ないのですが、キャンプ用品があるので、総計だと40kgほどになってしまいます。昔はとんでもない量の荷物を機内に持ち込んでいましたが、テロ以降はそれも難しくなったので、超過料金無しで行こうと思うとなかなか大変です。
ちなみに、許されている機内持込手荷物は一つだけですが、それ以外にも買い物袋みたいなソフトバッグが許されているようで、わたしは更に大きなウェストバッグも使っています。重量配分は、例えば背中に9kg、ウェストバッグに3kg、ソフトバッグに2kg、とかです。原則一つしか許されていないのに、何故かしっかりしたバッグを3つもX線検査に通してたりします。(^^;)
●北米路線の手荷物の重量
上記の20kgと言う重量がどこかの協定で決まっている公式なものだと思うのですが、北米路線だけは例外です。わたしのいいかげんな推測ですが、アメリカはわがままなので、勝手に自分達の独自ルールを押し付けているのかも知れません。でもまあ、そのわがままのおかげで北米だけは重さの心配をせずに行けるのですが。
わがままと言えば、アメリカでのトランジットについてもそうです。トランジットエリアを作るのが面倒なのか、アメリカは単なる経由地の場合でも、全て一度アメリカに強制的に入国させてしまいます。サンフランシスコ乗り継ぎでは、アジアから来た場合、荷物まで一度出てきて、それを受け取って少し運んでからまた預け直さなければなりません。食料なんかを持っている場合、カナダの規則に合わせていても、アメリカで文句言われたりします。アメリカ滞在日数もそのトランジットでの入国の日から3ヶ月になってしまいます。カナダは場合によって6ヶ月まで滞在可能だったと思いますが、その後でアメリカに行こうと思っている場合でも、アメリカ系の航空会社を使ってしまうとその後でアメリカに入国することは出来なくなってしまいます。
ついでなので関連した内容についても書いておきますが、テロ以降、最近になって規則の運用をきびしくするようにしたらしく、アメリカ滞在が3ヶ月以上になってしまった場合、これまでだと、少々の超過だけで出国する場合にはそのままお目こぼしだったのが、これからは滞在オーバーが記録されてしまい、次回のアメリカ入国にはビザが必要になるとのことです。例えば3ヶ月めいっぱいの滞在予定にしていて、なんらかの都合で帰りの飛行機が飛ばず、滞在が一日のびただけでも、滞在超過が記録されるということみたいです。
食料の持ち込みについても、無申告で食料を見つけられた場合、規則をきびしく運用して相当高額な罰金を取られるようになったようです。これからは梅干などでも食料有りの申告をしないといけないと思います。
で、本題の北米発着の路線での手荷物の重量ですが、「一つ32kgまでのバッグを2個までOK」、ということみたいです。ということなので、北米路線の場合だけは、重量を気にすることはありません。なので、自転車の梱包/現地での組み立ての手間を考えると、自転車の箱を航空会社から購入して使うのが簡単かも知れません。
●ヨーロッパの列車への乗車
○自転車と一緒に乗れる車両がある場合、○自転車用の車両に自転車を乗せ、人間は別の車両に乗る場合、○自転車用の車両が付属していない列車の場合、自転車は駅で預けて別の列車/路線で輸送される場合、○自転車は乗せられず、トラック便で送るしかない場合、など国によって色々ありますが、わたしの知っている範囲では箱を使用したりすることはありません。だいたいの場合自転車は別料金ですが、イギリスでは無料でした(だいぶ前の話ですが)。ロンドンの地下鉄はラッシュ時を除いて自転車を持ち込めたと思います。北米の列車やバスは自転車用の箱を購入して乗せます。この場合、同じ便に乗るとは限りません。
写真はスウェーデンからコペンハーゲンへ向かう列車内の写真です。スウェーデンでは現在基本的に自転車はバスや列車には載せられませんが、ICなど、特定の列車のみ、有料で例外的に載せられるようです。写真の場所は自転車や乳母車用で、自転車固定用のフックもあります。バスも後ろに自転車用のキャリアを付けている場合や、それ以外にもトランクルームに載せられる場合もあります。
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