★★走り方のヒント★★ (Hints on riding)
自転車での走り方を2つに分けると「スポーツ走法」と「お散歩走法」に分かれるんじゃないかと思いますが、わたしはお散歩タイプです。外人さんは、ほとんど全てが前者みたいです。下り坂で踏んでいるのは大体スポーツ走行タイプです。
自転車で長距離を旅行する時の走り方ですが、わたしの主義は★★踏まない!★★、の一言です。他の言葉で言うと、「定低トルク走法」とか「汗をかかない走法」とかでしょうか。
●「踏まない走法」とは、
極端に言えば、ペダルには足を載せているだけで、足の重みでペダルが下がり、足を持ち上げる方は必要なので少し持ち上げるけど、上がった後はまたペダルに足の重さをあずけると言う繰り返しでペダルが回って行きます。自転車と言うのは非常に効率のいい運動/移動環境なので、平らで向かい風ではない状況では、こういう力の使い方でも時速15km/hとかなら維持出来るのではないかと思います。
●「定低トルク走法」と言うのは、
足を載せるだけと言うよりは、ほんの少しだけ踏む方の力も使うのですが、この低いトルク(=踏む力)がなるべく一定になるようにします。つまりピークトルクを抑え、一定の弱い力で踏んでいると言うことなのですが、これは傾斜が変わってくると同じギアのままでは実現出来ません。わたしには、傾斜が変わった結果としてのペダルからの跳ね返りの力の微妙な変化を感じると、自動的に右手が変速を操作して、一定トルクを維持する、と言うような、自動制御体制が体に染み込んでいます。そのため、頻繁に変速していますが、これをスムーズにショック無く行うためには、いい変速機があった方がいいでしょうね。
●「汗をかかない走法」と言うのは、
わたしの走法が通じないひとつの環境=上り傾斜が一定以上の場合に、速度を自転車を制御可能な限界まで落とす走法です。時速は3.5km/h〜4km/h程度です。これによって位置エネルギー獲得速度を可能な限り遅くして、なるべく汗をかかないようにしているのですが、残念なことに一定以上の傾斜の坂では、いくら時速4km/hまで落としても、エネルギー消費量が多すぎて、汗はかいてしまいます。
ちなみに、汗をかきたくない理由はシャワーが必要だからです。毎日必ずシャワーのあるところに泊まれるわけも無く、汗をかいたまま寝るのはいやなので、水が貴重なエリアであっても体を拭いてから着替えて寝ますが、汗をかかなければその必要が無いので、手間が省けるし、水も節約出来ると言う事で、あまり汗はかきたくないんですね〜。
●これらを簡単にまとめてみると、
「肉体的にも精神的にも急がない」、「余力を残すために足は使わない」、と言うようなことでしょうかね〜。「足を使わない」=「強く踏まない」と言うのは、初心者には結構難しいみたいです。これを実現する方法は、「筋肉疲労で足に力が入らないな〜」とか、「足の裏にマメとか傷があって強く踏むと痛い」などと言う状態を想像してそっと踏むんでしょうかね〜。
気楽にぼちぼちと走っていると、余裕があるので景色など色んなものも楽しめます。逆に「後3日のうちにはあの町まで」、とか「60日以内には大陸横断しないと・・・」などと言うような状態で旅行していると、せっかくの自転車での旅行そのものが苦痛に変わってきます。「走っている時間そのものを楽しむ」と言うような状態になれればベストです。こういう状態で走っていると、完全な「無」になれたりすることもあります。まああまりにも完璧に「無」になってると、「ふと気が付くと、ここはどこ?、あれ、気がつかないうちに10kmも走ってる!」などと言うようなこともありますが。
このような気楽な状態で継続出来ていれば、いつのまにか足に力がついてきて、必要な時にはスピードを上げて走れるような、更なる余裕も出来てきます。
●唯一の例外
わたしが「定低トルク走行モード」を解除する唯一の例外があります。それは「追い風フラット」の状態です。坂は上りがあれば必ず下りもあるので、苦労して上った分のお返しがありますが、向かい風にはそれがありません。今日強い向かい風の中で苦労したとしても、明日追い風に恵まれると言うような保障は全くありません。と言う事で、せっかくの強い追い風の時は、もったいなくて、つい踏んで高速を維持してしまいます。このあたり、悟りにはまだちょっと遠いかもですね。(^^;)
強い追い風で平らな道の場合だと、少しトルクを増すだけで30km/h〜35km/hを長時間維持出来たりします。だいたいそういう箇所は単調な場所であることが多いので、この速度を数時間維持すれば、食料不足の折に予定外に次の町に到着出来る、という様な事も多いし、いい追い風の時には、大抵「定低トルク走行モード」を解除して、「ヤッホー!」などと言う感じで走っているんですね。(^^)
「向かい風」が出て来ましたが、実はこれが自転車での旅行の最大の敵です。坂は必ず見返りがあるので、気長に上れば問題ではありません。「苦あれば楽あり?」です。通の人は向かい風の時にはさっさと走るのをやめましょう。わたしなんかあまり進路が決まってないので、分岐点で風向きが楽な方を選んだりすることも多いです。これって「通」というよりは怠け者?なだけかもしれませんが。
●走行時間/走行距離
一日の走行距離は、スポーツ走行タイプだと平均100km以上、平均速度は20km/h以上、と言うことが多いですが、わたしは特に最近は「100kmを越えることがないように努力する」と言う状態です。平均速度は坂が多い環境で10km/h〜13km/h、楽な環境で15km/h程度です。一日の実走行時間は4時間〜6時間、と言ったところです。一日の走行距離は50km〜70km程度でしょうか。
上記のような、気楽な走法で走れている場合には、休養日無しでも結構な日数を連続して走れます。こういう余裕を持った走り方が出来れば、自転車での旅行をたっぷり楽しめるでしょうね。4時間ちょっとの実走行時間、50km程度の走行距離で、上記の気楽な走法で走れれば、たぶん初心者や年配の方でも自転車での旅を実現出来るのではないかと思います。
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