「空の足跡」

夜明けまじか
羽の生えた小さな友達の
足跡を探す

重たい空に
凍てつく空気に
チロチロと燃えるコークスの匂いの中に
いなくなってしまった君の足跡を探す

夜明けまじか
まだ明けきらぬ雪の朝.......


今年の11月3日に、家族の一員だった九官鳥が死んでしまった。
夜になると思い出しては一週間号泣し続けた。
親の葬式の時でさえ、こんなに泣かなかったのに.....。
涙はいったいどこから来るんだろう。
私の涙の泉はどのくらい深いんだろう。
そんな事を考えてしまうくらい泣いた。

彼女の亡骸を埋めた冷たい土の下で
きっと彼女の体はまだ形が残っているかもしれない。
掘り返したらそのままの姿で出てくるかもしれない。
夜中に彼女を埋めた場所を掘り返す夢を何度も見た。
最初は彼女が寂しがって私に会いたいのではないかと考えた。
でも、それは違っていた。
会いたがっていたのは多分、私....。
いつも空を見上げてさえずっていた君。
今は、その空のどこかにいる君。

私達に幸せを運んでくれた黒い鳥にこの作品を捧ぐ。
ありがとう。ありがとう。

西


         西