▲もらっぷ(小さな翼)の名の由来になった、アイヌ語地名がついた風景です。
私、ページマスター青木KCは北海道苫小牧市出身なのですが、この雄大な眺めを知ったのは18歳で故郷を離れたのちのことです。愛機のオフロードバイクにとって舗装路ばかりの東京は役不足なので、夏に帰省すると、罪ほろぼしに樽前山麓の林道を走りまわっていました。そして偶然たどりついた場所にあったのが、この眺めなのです。今でもバイクで北海道に渡ると、快晴をねらって林道の奥、丸山遠見丘陵を目指します。営林署が丸太で組んだ望楼にのぼると、苫小牧市街は地平線にはえた銀色の短毛のようにかすかで、あとは全方位から押し寄せる樹海のうねりと虫の音の圧力を、自分の皮膚の形をしたダムでおしとどめるような感覚を知ることができます。
▼小説同人誌もらっぷ 発刊の歩み
表紙画像つきでリストアップ予定。お待ちください。