第1章

初予想(金杯)

完全失業率は5.5%と過去最高となり、各会社リストラは顕著になってきている。
我新聞社も例外ではなく、親会社からの統合に逢った。
それに伴い業態変更並びに大幅な人事異動が行われることになった。
当然リストラも行われ、100人にも及ぶ首切が行われた。
また畑違いへの人事異動は、当たり前であり、社員の不平不満が高まった。

社会部で経済記事を書いていた私(田島達彦)は、何故か統合先のスポーツ新聞の
それも競馬担当になってしまった。競馬のけも知らない私にとってそれは、体のいいリストラ
以外の何物でもなかった。

出社すると親会社時代からいるらしい尾崎という上司が説明した。
なにも聞くところによると、我が新聞社の競馬欄の本誌予想は全スポーツ誌で最下位で、
このままでは、欄の縮減と人員整理は確実だという。
その対象になっているのは当然、私だということは誰の目にも判った。

なれない早朝からの調教タイム取りが日課になり、昼間は馬房を巡って取材する。
新参ものの私に情報を気軽に教えてくれるはずもなく、どこにいっても「いいよ」
というだけだ。それでも新聞にダンゴは打たなくてはいけない。
馬を見る眼もない、元経済記者はここでは素人以下だった。

新世紀は、最強世代と言われる4歳馬から狙ってみたい。
〜中山金杯〜
◎ビックゴールド
○エアスマップ
▲トラストファイヤー
△アッミラーレ
△サイレントセイバー
△ウインマーベラス
△クラフトマンシップ

◎から流し6点。縦目の○−▲を抑えて7点予想。

武豊には、逆らえない。紐荒れに期待したい。
〜京都金杯〜
◎ダイタクリーヴァ
○ダービーレグノ
▲トウホードリーム
△オースミブライト
△ミレミアムバイオ
△トッププロテクター
△コンタクト
△キタサンチャンネル

◎から流し7点。

初予想さて結果はいかに・・・・