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2001.05.25 - Budapest(国会議事堂,応用美術館)

晴れ
国会議事堂へ.
10時前のメトロの乗り換えホームには検札官が大勢いた.ちょうどエスカレータの降り口にいるので逃げようがないのだ.きっと観光客を狙い撃ちしてるんだろうなあ.スピード違反のキップ切りではないが「取りやすいところから取る」姿勢はどこの国も変わらないようで.

議事堂前には10時15分ほど前に着いたが,チケット売り場が分からずうろうろする.人だかりしているところが集合場所らしいので行ってみるが,まったく混乱状態で何がなんだかよくわからない.なんとかわかったのは「10時のツアーのチケットは売り切れ」.英語のツアーは10時と14時だけなので,次回のチケットを買おうと思うが,どうすればいいのかわからない.隣のご婦人などはほとんど半狂乱で「どうしたらチケットを買えるのう!?」を連呼している.しばらく見ていてわかったのは「チケット売り場は議事堂内部にあるが,内部には一度に1〜2人しか入れてもらえない」.そこで柵の近くで待ち,やっと議事堂内部に入れてもらい,14時のチケットをゲットしたのだった.
国家の最重要施設とはいえ,もう少しうまいやり方はないのだろうか.

応用美術館外観 応用美術館玄関
応用美術館内部

議事堂見学まで時間があるので,その間に応用美術館に行く.「応用美術」というのは陶器やガラス器,家具類のような美術工芸品のことを指す.
ここもレヒネル設計.屋根はグリーンと黄色のモザイク調の瓦屋根.周囲がグレーの単調な色彩の中で,陽に輝くそれはとびきり目立って美しい.もっとも建設当時は「ジプシー王の宮殿」と揶揄されたようだ.まあ確かに入り口の天井のタイル装飾など見ると,やりすぎじゃないかとは思うが.しかしハンガリー独自の様式を求め,フォーク・アートを大胆に取り入れたレヒネルならばそう言われても本望だったかもしれないが.

ここは入場料の他に,撮影料を払えば撮影自由.こういう割り切りはいいと思う.
レヒネルらしく,吹き抜けや内部アーチはうねうね.最上部のステンドグラスも美しいが,展示作品の関係からか半分にネットが張られていたのが残念.
1階の中央ホールは天井がガラス張りになっていて,白い壁ともあわせ,開放的な空間を作りだしていた.この白い壁とアーチを見ると,エッシャーの "Another World II" を思い出してしまう.

ちょうど "Style 1900" という,世界のアール・ヌーボー展覧会(2001年内いっぱいやっているようです)をやっており,建物内部も含め,すっかりハマってしまい,昼食の時間がなくなってしまった.

国会議事堂外観 国会議事堂エントランスホール
国会議事堂内部 国会議事堂議場

国会議事堂へ戻る.この外観も寺院かはたまたどこぞの王様の居城かと思えるほど豪奢なもの.スタイル的には議事堂が建てられた19世紀後半から20世紀初頭のブダペストの主要な建築様式だった折衷様式,すなわち全体はネオ・ゴシックで,細部にネオ・ルネッサンスやネオ・バロックが採用されているとのこと.
いよいよツアーの案内に導かれて議事堂内部へ.建物の中に入る際にも荷物チェックがある.
しかし苦労したかいがありました.大理石の列柱,壁画や天井画の数々,金色に輝くそれは,外観の贅沢さをはるかに上回る絢爛豪華な造り.日本の国会議事堂も外観とは違って意外に豪華だと思ったが,こことは比べ物にならない.というか,いくら国会議事堂に国家のシンボル的要素があるにせよ,議決機関の建物にここまで贅をつくしていいのか,という気さえしてくるのだ.