Moulton

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モールトンがほしい
I want to hold Moulton



モールトンという自転車があるのを初めて知ったのは一年ほど前.Nifty Serveのグラフィックフォーラム (FGRAPHIC)でなぜか自転車の話題になって,その時モールトンオーナーの発言があったのが最初だった.その時はなんかすごい自転車があるらしいが,価格もすごい,おもしろそうな雰囲気は感じるけど自分にはしょせん関係ない世界,そんなふうに感じていた.
その後しばらくして,イラストでモールトンのデザインを見る機会があって,その時には「ランドナーの上半身にママチャリの下半身」と思った.とはいえこれで世界最高速をマークしているというんだから,なんとも痛快というかおもしろい.少しずつ物欲は蠢きはじめていたけれど,値段の点でまだ躊躇があった.

物欲が理性に勝利したのは1996年は12月頃.FGRAPHICでBD-1という軽い折り畳み自転車を買った人の発言から自転車のチェーンで盛り上がった.他人が買うと自分も欲しくなるというのはありがちなパターンではある.
Gary Fisher今まで乗っていたのは,5年ほど前に今はなき世田谷代田のWildCatで買ったFisherのHoo Koo e KooというMTB(写真右).ふだんの買物やちょっとした散歩はもちろん北海道まで輪行していったこともあって愛着はあるのだけれど,さすがに傷だらけになってきているし,サドルやディレイラーにもガタがきはじめていたのも事実.どうも口実くさいな(笑).
ボーナスも入ったことだし,どうせならいいマシンが欲しい.じゃあここで奮発モールトンを,と思ってはみたものの,さてどこで売ってるんだ,てことになる.自転車雑誌を見てもMTBにもロードレーサーにも属さないモールトンの情報は見つからない.件のモールトンオーナーは杉並の自転車屋で買ったらしいが,ぼくは蒲田に住んでいて,メンテのことなど考えるとあまり離れた店では買いたくない.
ここで役に立ったのがInternet.「自転車」でサーチするとNifty ServeのFCYCLEのWeb pageがあって.ビンゴ!そこがJapan Moulton ClubのWeb pageにリンクしていた.そこからさらに輸入代理店のWeb pageに飛んで,カタログと取扱店を問い合わせた.
幸い,武蔵小山のKOOWHOという自転車屋で取り扱っていることがわかり,12月14日の夕方,店に出かけてみた.

店の外には自転車が並んでいて,モールトンもあってちょっと感激する.店に入ろうとすると店の看板が "CLOSED" になっており,休日は店仕舞いが早いのかと思ったが,店の中はずいぶんと活気があるように思え,ドアを開けて尋ねてみると,単に看板を掛け替えるのを忘れていただけだとか(苦笑).
店の中には所狭しと展示用の自転車,セッティング中の自転車が置かれていて体の置き場に困るくらい.常連らしき人もいて,店内は混み合っている.
店長にモールトンを検討していることを告げると,とりあえず試乗してみてはどうかと言われたのでそうする.乗ってみたのは検討しているモデルの一つでLandRover APBというパシュレイ社のライセンス生産品.
サドル位置がかなり高めだったので最初乗るまでに苦労したが,走り出してしまうとけっこう快適.試しに上下に揺さぶってみるとかなり沈み込みがあり,なるほどサスペンションが効いている.ディレイラーはなんか変.切り替え時のショックは少ないのだが,ディレイラーそのものの性能なのか,調整がおかしいのか,ギアが変わるまでにタイムラグがあったりギアが変わったのかどうか判らないときがあった.
店に戻り,店長と試乗感や使用目的など話し込む.予算の関係もあって,ライセンス品であるAPB-14かLandRover APBを当初考えていたのだけれど,話しているうちに,店の方でLandRover APBのフレームを何台か輸入し,店の方で最終品に組み上げることを考えているのだが乗らないか,という話になった.なんでも標準品を買っても後で別のパーツにグレードアップする例が多いので,それなら最初からいい部品で組んでおいた方が結果的に安上がりになるだろうとのこと.
どうも話を聞くとこのモデルのパーツはそれほどグレードの高いものとはいえなさそうだし,どうせなら少しくらい無理をしても最初にいいものを買った方がいいと思い,この話に乗ることにした.
といってもぼくはパーツのことはまるでしろうとなので,ある程度使い方を伝えて,それをベースに店の方で提案をしてもらうことにした.
とりあえず店の人と話した内容は以下のとおり,
 ・予算は約30万円.多少オーバーしてもOK.
 ・ツーリングを意識した仕様.
 ・ハンドルはTバー.

年末〜来年初にかけてフレームが入荷されるそうなので,その時点でまた連絡を取り合うことになった.
心配なのは予算.最近の円安で当初の見込みよりフレーム代が高くなりそうだとのこと.
さてさて,どうなることやら.
(1997年1月記)