Moulton

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モールトン来たる
Here comes my Moulton



年も明けて1997年1月7日.KOOWHOから自転車が組み上がったとの連絡が入った.ただそれを見せてほしいという客が他に何人かいるので,納品はもうしばらく待ってほしいとの申し入れがあり,了承する.実際に物を見て乗って確認しないと引き取れないし,平日は仕事だから週末までは見に行けないしね.
なかなかいいものに組み上がっていると思うと言う店長のことばに,ワクワクの気持ちは押さえられない.

1月11日.天気はおだやか.午後KOOWHOに出かける.モールトンを注文した者だが,と店員に告げると,奥の方から出してきてくれた.
前回店長は「色はシルバーのつもり」と言っていたので,いわゆる銀ムクの感じを想像していたのだが,出てきた物はむしろメタリックグレイといってもいいものである.でもまあ,これはこれでシックな感じがしていいと思った(アバタもエクボってわけじゃないんだよ).
モールトンのロゴ モールトンの銘版.
中央に見える建物がモールトンの工場.上部のロゴはこの工場の三つの三角屋根と,Alex Moultonの "AM" をあしらったもの.
店長は食事中とのことだったので,先に試乗してみることにする.
サドル高さがなかなか決まらない.モールトンはサスペンションのためか,乗ると多少全体的に沈み込んでライディングポジションが低くなるようだ.だからサドル位置も通常のものに比べて高く設定した方がいいと思ったんだけどなかなかうまくいかない.納品されたらじっくり調整した方がいいみたい.
ハンドルのグリップがちょっとベタベタして気持ちよくない.
ブレーキの効きはすごくいい.最初普段のつもりでブレーキレバーを強めに握ったら,その場でピッタリ止まるのでつんのめりそうになったほどだ.
ディレイラーの操作もかなり軽い感じ.ハンドルポジションをほとんど変えず,クリックだけでギアを変えられるのでらくちんだ.LandRover APB標準のそれとはだいぶ違う.
調子に乗ってあちこち走り回っていたらいつの間にかずいぶん走ったようで,隣町まで来てしまっていた.しかも道に迷ってしまったようだ(笑).適当にあたりをつけて走ってたら中原街道(店は中原街道沿いにあります)に出たからホッとしたものの,この時はちょっとばかりアセった.

店に戻ったら店長が来ていたのでいろいろと話す.色はやはりシルバーを指定したらしいのだが,入荷したらこの色だったらしい.なんだかいい加減なもんだが,怪我の功名,ぼくとしてはシルバーよりもこういう落ち着いた色使いの方がモールトンには似合っていると思う.
グリップのことを話すと,どうせグローブをして走るのだからこれくらいのがちょうどいいのだ,と店長の強い言葉に,半ば気圧された感じで,じゃまあしばらくこれで使ってみようということになる.
パーツはSHIMANO DEORE XTを中心にまとめている.最初にMTBを買って少し自転車のことを勉強した頃にけっこうあこがれてたパーツだったりする(カンパニョーロはあこがれの対象にすらならなかった).ブレーキ部分がずいぶんごつくてこれだけが妙にめだっている印象を受けるが,ここはやはり性能本位と思えば,多少のスタイリングの崩れはまあ仕方ないかな.
お店の人もがんばってくれたのか,最初の予算内で組み上げてくれた.DEORE XTといえばけっこういいパーツなはずなのに,標準品のLandRover APBに比べて40,000円程度しか価格アップになってないというのは,これはもうお買得と言っちゃってもいいんだろうねえ.
キャリアをつけるかどうか迷ったけど,これは後からでもつけられるので,しばらく乗って必要になったところでまた相談するということにした.

あとはセンタースタンドの取り付けと防犯登録を済ませれば明日にでも引き渡し可能とのこと.残念ながら明日は用事があるため,1月15日に引き取ることにして,その日は店を後にした.
(1997年1月記)