Moulton

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Moulton: The Next Generation



ここを読むような方には周知だろうが,4/3に英国でモールトンの新型モデルが発表になった.日本でもモールトン博士自ら来日し,5/7に発表会を,5/10にはモールトン博士とのサイクリングを兼ねたニューモデルのお披露目会を行う事になったので,サイクリング会の方に参加してきた.

たくさんのモールトン
ずらりと並ぶモールトンの列

New Moulton
ニューモデルにご満悦の猿凹

パパと娘とモールトン
パパは大喜びだけど娘さんは?
しかしあつらえたようにハンドルに
すっぽり収まってますね


Dr. and Moulton
現行フレームとの違いを説明する博士

Dr. and his staff
スタッフと話し込む博士

朝9時半前に家を出る.最初は涼しいと思っていたのが,走っているうちに長袖ではやっぱり暑くなってくる.小一時間で集合場所の皇居前に到着.ここは「パレス・サイクリングロード」と称し,日曜日には自動車を全面通行止めにしてサイクリング・ロードになる.

ところが皇居前といっても広く,どこで集合するのかちっともわからない.しばらくうろうろしていると夫婦と思しきモールトニア(こんな時オリジナルデザインは便利だね),男の方はAPB,もしやと思い声をかけるとネット仲間の伊原さんだった.

おしゃべりしているうちにだんだんモールトニアが集まってくる.数えてはいないが40人ほどはいるだろうか.これだけ集まると壮観だ.日本中のモールトニアが集まってるんじゃないかという気すらしてくる.実際浜松や名古屋から来ている人もいたようだ.しかも一つとして同じものがない.基本スタイルはいっしょでもカラーリングやハンドルバー等一台一台が個性的なのがオーナーの趣味を感じさせて楽しい.
ひさしぶりにキャプテン・カトーや猿凹にもあえたし,今回はじめてTCNのメンバーにも挨拶できた.

集合時間から一時間ほどして,やっとモールトン博士が現われた.
今回ニューモデルに乗っているのは随行してきた助手(秘書?)の方で,博士自身は自分の(?)モールトンに乗ってきている.

博士は1920年生まれなので今年78歳になる.しかしモールトンをすいすいと駆る姿からはとてもそうは見えない.自転車は足腰にかかる負担はけっこう少ないとは思うけど,でもバランス感覚や反射神経は必要だからね.
しかしま頭脳を支えるだけの体がないと新製品開発なんてとてもやれないのも事実.

場所を広い駐車場の方に移し,さっそくお披露目会が始まる.
ぱっと見はフロント部分がちょっと変わってるなと思える程度で,トラスフレームなど基本構成はそのまま,従来モデルとほとんど同じように見える.比べてみると長辺方向は若干長く,幅はかなり狭くなっている(フロントは70mmしかないらしい).まあフレームのような,設計コンセプトのかたまりともいえる基本的構造は,そうドラスティックに変わるもんじゃないとは思うが.
実際「従来機種との共通部品はほとんどない」と言われるほど各パーツは見直されているとのこと.またフロント,リアの両サスペンションも全く新しいものに変更になっており,これはやはりまぎれもないフルモデルチェンジなのだと思わせる.従来モデルとの互換性もない.

誰かがぐいぐい押し込んでサスの具合を見ていたが,なんかふにゃふにゃした印象だ.堅さを調整する事はできるのだが,それでも今までより柔らかめの感じはする.今回初めて採用された超高圧タイヤのことを考えると,これくらいでないと快適な乗り心地は確保できないのかもしれない.

カラーリングは全部で10種類の中から選択可能だが,今回持ってきたのはMaroonとBugatti Blueの2種類.Bugatti Blueはショッキングブルーという感じであまり好みではない.Maroonはあずき色みたいだが,けっこうシックな感じでよいと思った.

試乗をさせてもらったが,乗り心地はすばらしいのひとこと(語彙が貧弱だなあ).まあ今乗ってるのがフロントサスがイカれているAPBなのであまり比較にならないのだけど.
ブルホーン型のハンドルはずいぶん狭く,乗るまでは不安だったのだが乗ってみるとけっこうしっくりくる.周りからは不満の声も多かったハンドルだが,オレは割と好きだな.
ただ変速レバーはいまいち使いにくいと思う.変速がリアのみ9段というのも,街乗りには十分なのだろうが,ツーリングにはちょっとつらい気がする.この辺カスタム化のしやすさ,市販パーツとの融通性てのはどんなもんなんでしょうね.

広場を一周してくると,助手の人が「フロントサスに触ってみろ」というので,待ってる人に悪いなと思いながらももう一周.サスに触るとガタガタ揺れているのはわかるが「ん?なになに?なにかすごいことが起こるのかな,わくわく」というくらいしか思えなかった.後で漏れ聞いたところではどうも「ほら,細かい振動が吸収されているのがわかるだろ」ということだったらしい(ったく,これだからシロウトは困る (^-^;)).話ではこの前後サスのバランスをとるのも技術的に苦労した部分だったらしい.
なおフロントサスに触るのに気を取られててあやうく転倒しそうになったというのはナイショです.(笑)

Dr. Moulton on road
皇居一周サイクリングに出発

ひとわたり皆が試乗したところで皇居を一周しようという事になった.この時にもニューモデルに少しだけ乗せてもらったけど,やっぱりすごく気持ちいいです.もっとも隣を走っていたKooHooの永井さんは「もっと荒れた道を走った方がこのモデルのよさがよくわかるんだけどね.イギリスで乗った時はもっと道がガタガタだったんだよね」と言ってましたけど.

一周して戻ってくると,誰がはじめたかサイン会やら記念撮影会になっている.オレもサインもらいたい気持ちはもちろんあったのだけど,どうもこういうの見るといまいち腰が引けてしまうのですね.損な性格かも.まあこれは次回のお楽しみということで.

時間も昼をだいぶ回ったので食事タイムをとる.その後また試乗したりおしゃべりを楽しんだりしながらしばらくすごし,最後にもう一度博士と皇居をサイクリングして,3時過ぎくらいに解散となった.

やー博士にも会えたし新型にも乗れたしで大満足の一日でした.ニューモデルに乗るのなんてもう最初で最後かもしれないよね (^-^;),なーんて悲しいこと言ってないで,さあがんばって稼ぎましょう.
(1998年5月記)