いよいよAMOM 2000当日.前日のいい天気が,今日はときどき薄日がさす曇り空.ちっと寒い.
ミーティング会場は町立の総合会館のホール.参加記念としてPylonをデザインした小さなプレートが配られた.
ホール内の壁際には各々の持ち込んだモールトンが並び,正面にはPylonと2台のBS Moulton,分割可能な新製品APB-8.おまけに最初のMoulton Series Iと,まさに壮観である.
 
開会のあいさつの後,最初にダイナベクターからAPB-8の説明.去年末に発表されたAPBの分割なしモデル,APB Fx8を分割可能にしたもの.つーか従来APBの廉価版ですな.
次にブリジストンの人がBS Moultonの説明をする.が,なぜか言葉少なで「みなさんの方がご存知でしょうから」とか言ってすぐに説明を終えてしまう.やせっかくの売り込みのチャンスなんだからもっとちゃんとやろうよ.会場にはブラックとシルバーの2台のBS Moultonが展示されていたが,シルバーの方はアシスト付き自転車に見えないこともない.つーかもっとカラーバリエーションを作ってください.あと籐製のカゴがあれば完璧です.
そして博士本人から新製品の説明.ここでAPB Fx8にコメントしようとして物がないのに気づき「これも重要な製品なのに」とちっと不満のようす.
Pylonと従来のNew Seriesを並べて説明したが,比べてみると驚くほど印象が違う.New Seriesは今までのモールトンの自然な発展だったが,PylonはNew Seriesからも一段ジャンプした感じのモダン・デザイン.ステンレスの地の色とも相まってほとんど骨組みだけでできてるイメージなのだ.ここまでくると乱暴な話,シートピラーからフロントフォークから全部トラスで作っちまえという気にさえなってくる.イギリスでの発表会に参加した人たちは「イギリスの街の中ではクラシカルに見えたほどだった」と言っていたが,オレにはちっと信じられない.
Pylonは従来のように真ん中からの2分割ではなく,後ろダイアモンド部,中央フレーム,フロントフォークの3分割になる.分割するのを見たが,時間はかかるしサスの大事なパーツをバラしたりするので(一応ガイドピンはついているが),これはオマケ,実際には怖くてできんでしょう.
今後のモールトンでは分割はオプションにするらしい.博士自身“フレームはまっすぐのがカッコいいよね”(2分割可能なモールトンは分割部でフレームが折れている)とか言うし.むー常に未来を見続ける開発者とはいえ,なにげに従来ユーザにケンカ売ってるような.博士は“折りたたみ自転車はダメだ”とよくいうけど,APB Fx8へのこだわりといい,実は分割することもたいして重要視してないんじゃないかという気がしてきた.分割をやめれば機構はシンプルになるし余分なパーツもいらないし強度保持も簡単になるはずだからな.
昼食後,お楽しみ抽選会.イギリスみやげのネクタイや財布など.オレはサイクルキャップが当たりました.
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その後外で記念写真を撮影し,走行会に出発.幹事は二つのコースを用意したのだが,一方のコースは博士が同行し,しかもPylonとBS Moultonに試乗できる“かもしれない”となれば,みんながみんなそっちのコースを選ぶのが当然だろう.
しかしみなさん相変わらず動きが遅い.ま何十人も参加しているとなれば無理もないか.とまれモールトンの集団が狩野川のサイクリングコースをゆっくりと走っていくのであった.家族連れで走っているのもいて,なかなかよい雰囲気.子ども向けモールトンを出すってのはどうよ.親子モールトンでパパ狂喜ママ真っ青.
 
 
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30分も走っただろうか,狩野川土手下の駐車場に着いたところで休憩.ここでまた記念写真.幹事は早く出発したがっているが,みんな話がはずんでなかなか動かない.しかも博士が参加者のクラシックな自転車(モールトンではありません)に興味を持ち,話し込み始めたからますます動かない.
先行していたメンバーの一人が,業を煮やしてみんなを呼びにわざわざ戻る.やっと集団はゆっくりと動き始める.帰りは土手の上を走る.狩野川の風景がよく見えて気持ちはいいのだが,道がダートで走るのはけっこう大変.砂利道もあったりしてみんな難儀しているようす.舗装路に戻ってやっと気持ちよく走れるようになりました.
会場に戻ってしばらく休憩.最後に博士からスピーチをもらう.曰く,今回のミーティングはイギリスのそれとは雰囲気がちっと違うものの規模的には匹敵するすばらしいものだった(注:今回の参加者は約70名.イギリスのミーティング参加者は約120名とのこと),また高級車のユーザに妙な特権意識がないのもいい,今後もできるだけ来日したいとは思っているが,基本的には甥のショーンが来ることになると思う,その他いろいろ.ま歳が歳だし,今回の参加だって本来はなかった,仕事を急きょキャンセルして来てくれたわけだしな.
そして参加者を代表してJMBC (= Japan Moulton Bicycle Club) 会長から80歳記念のプレゼントを渡した.プレゼントは“牛車”.なぜ.確かに日本のトラディショナルな“二輪車”ではあるが(笑).
こうして今世紀最後のミーティングは,新製品ラッシュの中,終了したのである.
外に出て雑談しているときにPylonに試乗させてもらったが,ドロップハンドルに慣れてないのとシートの高さがあわなくて,乗り心地を確かめるどころではなくヨレヨレのヘナヘナプーになってました.
最後に.次回のオーナーズ・ミーティングは2001年10月28日だ.各オーナーは来る日に備え研鑽を積むようにな.
(2000年11月記)
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