
人間のニーズの原点は、マザーリング=母子相互作用による絆(ボンディング)の原体験が満たされることではないでしょうか。
人は、人生の初め(出生時)に母親の笑顔・聞き覚えのある優しい声、かけがえのない母乳(食事)と匂い、愛しい抱きしめられる接触という“五感”が満たされることを体験し、一生涯その感覚を忘れず、求めつづけると言われます。
人の気持ちも体験も多様、さまざまですが、子どものない人、病気したことのない人は、すでに両親の居ない人も。でも、誰もがみんな、生まれてきた直後、安心につつまれた五感のもてなしをうけている・・その事実と原則は全ての人に共通しています。
五感のもてなしを受けたあと、母と子は互いに親密な関係を育てあっていきます。それらは「母子相互作用」「絆=ボンディングBonding」といわれ、そのプロセスを20世紀の医・科学は解明してきました。なぜ、笑顔、言葉かけ、タッチング、情緒的なサポートが必要かも。
阻害する要因もわかってきました。笑顔、言葉かけ、タッチング、情緒的かかわりが少ないか全くないと、虐待、育児放棄、発達障害などが起こり、母子関係がどのように壊れてしまうかも。笑顔、言葉かけ、タッチングの工夫が、どれほど人と人との関係性を豊かにするか。そして、それらがコミニュケーションの極意となっているかも。
接遇の源泉がここにあります。
マザーリング体験の数々は、特に医療における接遇のノウハウの源泉。わからない不安、不満を分かり合えるための工夫に変え、医療の世界の接遇を解き明かし、コミニュケーションを変えていきたいと思います。
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