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 向山型算数に学ぶ特殊学級の授業   
   数学授業3分間の分析11 文字と式 代入と式の値3
             TOSS加賀  元村恵利子メール

東京書籍「新編新しい数学1」2章 文字と式 p.55 代入と式の値 
生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍

       テープ起こし          分        析
「  」は、教科書の記述。
文字式の表し方の復習(井上好文氏「文字の式を書くときの約束を唱和させる」の追試)を5分14秒した後の流れ。・・1

 55ページ。練習1を先生の後について読みます。
 「空気中の音の速さは、気温が
℃のときは、毎秒(331+)mと表される。」はい。【ここまで24秒】
T・C 「空気中の音の速さは、気温が℃のときは、毎秒(331+)mと表される。【ここまで45秒】

 はい、もう一度読みます。練習1。
T・C 「練習1。空気中の音の速さは、気温が℃のときは、毎秒(331+)mと表される。」
    【ここまで約1分13秒】

T 
はい。指で追っているの大変いいですが、もう少しすらすら読めるようになるといいです。もう一度。
・・2
 「空気中での、音の速さでは、( 速さは。)は、気温が
℃のときは、毎秒(331+)mと表される。
 はい。しっかりした、はっきりした声で読めましたね。
・・3
 331+は、何を表していますか。
・・4 
     【ここまで約2分】


 えーっと、気温が、℃のとき。
 のときの、何ですか。
C のときの?( のときの?)音の速さ。
 
どこでの音の速さですか。
 空気中での。
 はい。空気中での音の速さです、と言います。
 空気中での音の速さです。
 
はい、完璧ですね。
 は何ですか。
 ん? 
℃のときの、です。
 は何ですか。
 気温。
 その通り。気温です。言ってみます。
 気温です。
 はい。「です」まで言いましょうね。

  
  【間があいている間に3分たつ】
(1)大切なことは繰り返して定着させよ!
 授業の始め2分から6分を使って、文字式の表し方の復習を続けた。繰り返すうちに、生徒はすらすらと言えるようになってきた。
 大切なこと、ぜひ覚えさせたいことは、短時間の復習を繰り返すことによって、定着させていくとよいようだ。
   

(2)ライブで学べ!
 
以前の冷たい口調に比べると、私の教科書を読む声が、しっとりしている。これは、数日前に、向山型算数研究会セミナーに参加して、ライブで学んだからこそである。向山洋一先生の介入授業での話し方を思い浮かべながら、教科書を読んだのである。
 「ライブでなくては分からないことがある。」とは、よく目にする言葉だが、本当である。

 
これからも、できる限りライブで学び、向山型算数に近付きたい。
 
(3)誉め言葉は、力強く言い切れ
 
・・2で、「指で追っているの大変いいですが」と言って、次にすらすら読むことを要求している。
 
・・3では、「しっかりした」と言ったあと、自分でしっかりした声ってなんだ?と迷って、「はっきりした」と言い直している。
 どちらも、生徒は誉められたとは感じられないだろう。
 誉めるなら、もっと力強く、言い切らなくてはいけない。
 
・・2は、「字を指で追っているの、すばらしいね。だんだん読み方がうまくなってきました。次は、もう少し速く読みましょう。」、・・3は「さすがHさん! はっきりした声で、速く読めましたね。」くらい言うべきあった。授業中に、さっとこういった言葉をかけられるようになりたい。

(4)文章に書いてあることを「とりあえず」聞くな!

  
・・4から後は、文章に書いてあることを、「とりあえず」聞いているだけである。せめて、答えたことを逆から問い、文章の意味が本当につかめているかを、確かめるべきだった。
 
(5)生徒の頑張りを見つけ、認め、誉めよ!
 
私の「とりあえず」発問に対して、生徒は教科書を一生懸命見て、答えている。鈍感な私は、授業中にそのことに気がつかなかった。生徒の頑張りを見つけて、認め、誉め続けなくてはいけない。

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