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向山型算数に学ぶ特殊学級の授業 |
東京書籍「新編新しい数学1」2章 文字と式 p.57 生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍
| テープ起こし | 分 析 |
| 「 」は、教科書の記述。 ※授業が始まって、3分23秒たってからの流れ。黒板に問題 3x−xを書いて、ノートに解かせた。 T 答え合わせをします。 C あお! わかんない。・・1 T 3x−xは、文字の部分が同じ項をまとめて、かっこ、イコール(3−1)(読み方:かっこ3ひく1かっこ閉じる)x、イコール2xです。・・2【ここまで14秒】 C マイナス書かんでいいんか。・・3 T 念のために、もう1問やりなさい。 [板書] 5a+7a T そろばん(100円ショップで売っている50玉そろばんのこと)を使ってもいいです。【ここまで36秒】 T (生徒がノートに問題を写し始めたのを見て)隣の問題との間は、指2本あいてますか。【47秒】 C ああ。(指2本分あいていないことに気がついて、写した式にばつをつけて、下に書き直した。)・・4 【生徒が問題を解いている間に1分たつ】 T 赤丸つけて、文字の部分が同じ項が分かるようにしているね。すばらしい。【1分23秒】 〜何か言っているが、聞き取れない。〜 【2分たつ】 T はい、いくつになりますか。 C 12a。【2分22秒】 T そう。 [板書] 5a+7a(項を赤丸で囲んである。) =(5+7)a =12a T 5a+7aは、文字の部分がaで同じなので、1つの項にまとめて、イコール(5+7)a、イコール12aです。【2分37秒】T 読んでみます。3x−xから。 T・C 3x−xは、文字の部分がxで同じなので、1つの項にまとめて、イコール(3−1)x、イコール2xです。 【ここまで3分1秒】 |
(1)授業開始に出す問題を考えよ! 生徒は、チャイムが鳴り始めると、すぐに「今日は57ページの・・。」と、教科書のページを確かめていた。それほどやる気のある生徒を、私は、授業の始めから「分からない。」という気にさせてしまった。・・1 なぜ、1問目が3x−xで、2問目が5a+7aなのか。単なる思いつきである。加法→減法の順に出さなくてはいけない。 (2)「正負の数」をしっかりマスターさせよ! 生徒は、2回ノートを持ってきたが、 1回目 3x−x =(3−1)x =−2x と書いていた。私が黙って×をつけると、席に戻ってやり直した。 2回目は 3x−x =(3−1)x =−x と書いていた。。減法には、マイナスの符号をつけると、勘違いしてしまったようだ。 前単元「正負の数」での加法・減法の学習から時間がたったので、あやふやになったのだろう。「正負の数」は、中学校・高校数学の式の計算や方程式の基礎となる。しっかりマスターさせなくてはいけない。 生徒の3のつぶやきを逃さずに、「念のため」の問題は、予定していた加法ではなく、和が正の数になる減法にするべきだった。 (3)教師が読み方を間違えるな! 教師は、生徒に手本を示さなくてはいけない。それなのに、2で読み方を間違えている。 (4)誉めるタイミングを逃すな! 4で、生徒を誉めていない。せっかく写した式にばつをつけて書き直した、消しゴムを使わなかった、新しく写した式は、ちゃんと上の式と1行あけて写した、など、すかさず誉めなくてはいけないことがたくさんあるのに、言葉をかけていない。「あ、ちゃんと書き直している。」とは思ったのだが、誉めるタイミングを逃してしまったのである。冷たい。 |