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 向山型算数に学ぶ特殊学級の授業   
   数学授業3分間の分析16 文字と式 1次式の加減2
             TOSS加賀 元村恵利子メール

東京書籍「新編新しい数学1」2章 文字と式 p.58、59 生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍

※前時に生徒が繰り上がり・繰り下がりのない加法・減法でつまずいていたので、百玉そろばんで、
 数の合成・分解をした。
佐藤尚子氏のサイト「10の補数を唱えさせる」(TOSSランドNO.1121006からリンク)と
野中伸二氏のサイト「5までの数の合成と分解」(TOSSランドNO.1121087
からリンク)の修正追試。

       テープ起こし          分        析
 合わせて5になる数を言います。
 5?

 そろばんの玉がカチッと鳴ったら、先生が玉の数を言います。Hさんは、それに合わせると5になる数を言います。
T まず、先生だけでやってみます。
【13秒】
 
1、4。2、3。3、2。4、1。5、0。
 (玉5つずらしておいてから、
 玉を1つはじく→5つのかたまりに戻す、
 ーーーーー●●●●●ー●●●●●
 ●ーーーーー●●●●ー●●●●●「1、4。」
 ーーーーー●●●●●ー●●●●●
 玉を2つはじく→5つのかたまりに戻す
 ●●ーーーーー●●●ー●●●●●「2、3。」
 ーーーーー●●●●●ー●●●●●
 
・・と続ける。)
【25秒】
 じゃあ、やってみます。
【29秒】
 1。 2。 2。 3。 3。C 2。T 4。C 1。 5。 0。
【40秒】
T はい、すばらしい。
  今度はばらばらです。
 3。 2。 1。 4。 5。 0。 2。 3。 3。 2。 4 1。 5。 1。
    【ここまで約1分】

 はい。(聞き取れない。)
・・1
 次に・・、数を分けて、数を分けたものをやってみます。
・・2 
 はじめに先生がやってみます。【1分14秒】
 1。0と1。2。1と1.0と2。3。2と1、1と2、0と3。4。3と1、2と2、1と3、4と0。5。4と1、3と2、2と3、1と4.5と0。 
 (玉を1つはじく
 ●ーーーーーー●●●●●●●●●「1。」
 はじいた玉を少しずらす
 −●ーーーーー●●●●●●●●●「0と1。」
 玉を2つはじく
 ●●ーーーーーー●●●●●●●●「2。」
 はじいた玉から1つずらす
 ●ー●ーーーーー●●●●●●●●「1と1。」
 はじめにはじいた玉を2つとも少しずらす
 ーー●●ーーーー●●●●●●●●「0と2。」
 ・・と続ける。)
 
では、やってみます。
    【ここまで2分】

 玉を1つはじく。)
 1と4。ん? 

 数を分けます。1だけね。(やり直す。)
 1。0と1。2。1と1.0と2。3。2と1、1と2、0と3。
 
すばらしい。
 4。3と1、2と2、3と1、あ! 1と3、4と0。5。4と1、3と2、2と3、1と4.5と0。 
 そうです!
  
  【ここまで3分】
(1)5までの数の合成・分解を確実にさせよ!
 
生徒は、桁数の多い加法を、筆算で解くこともできるが、計算自体は指を使うことが多い。5までの数の合成・分解がしっかりできていないのである。
 合成・分解がしっかりできていないと分かっていながら、教科書を進めることを急ぎ、指導を継続してこなかった。
 
ステップを踏みながら、短時間の学習を繰り返すことで、5までの数の合成・分解を定着させたい。
 

(2)百玉そろばんの動かし方に習熟せよ!
 
佐藤尚子氏、野中伸二氏のサイトをプリントアウトして、百玉そろばんの動かし方を練習してから、授業に臨んだ。優れた教具であっても、使い方(ユースウェア)が間違っていては、効果はあがらない。
 私の動かし方は、まだ、もたつくときがある。また、玉ばかり見てしまい、生徒の表情を見ていないときもある。もっと、動かし方に習熟しなくてはいけない。


()力強く生徒を誉めよ!
 
1から5まで順に繰り返した後、ばらばらに言わせてみた。生徒は、しっかり玉を見て、正確に言うことができた。
 ステップアップしたのに、生徒を誉めていない。
・・1ここは短く、しかし力強く生徒を誉めるべきだった。

(4)授業前に「これだけしか言わない」言葉を選びぬけ!
 
で、指示の言葉が揺れている。「数の分解」という語は難しくて使えないな、どう言おう・・と迷ってしまったせいである。
 教材研究として、授業をする前にノートに発問・指示を言うとおりに書き出している。
ここでは、「今度は数を分けます。」と言うつもりだったが、忘れてしまっていた。

 
発問・指示を書いただけで、授業の計画が終わったつもりになっていた。傲慢である。
 書いた発問・指示を何度も読んで、無駄な言葉を削り、「これだけしか言わない。」と覚悟して授業しなくてはいけない。(誉め言葉は惜しみなく!)


(5)趣意説明を忘れずにせよ!
 百玉そろばんでの合成・分解を、5分17秒行った。生徒は、とても集中していたが、中1の「文字と式」を学習しているのに、合成・分解を突然することは、違和感があったかもしれない。
 そこで、百玉そろばんでの合成・分解を終えた後、向山型算数研究会セミナーで教えていただいた「5までの数の合成・分解ができる速さによって、計算できる速さが決まる。」という話をして、「計算がすらすらできるように、これからもそろばんを使った練習をしていきましょう。」と、趣意説明をした。
 生徒も納得していた。
  

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