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向山型算数に学ぶ特殊学級の授業 |
東京書籍「新編新しい数学1」2章 文字と式 p.60 生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍
| テープ起こし | 分 析 |
| 「 」は、教科書の記述。 ※宿題の答え合わせを2分してからの流れ。 T 教科書60ページ。Qを先生の後について読みます。 「縦3cm、横acmの長方形があります。」 C 「縦3cm、横acmの正方形があります。(T 長方形。)長方形があります。」【19秒】 T 「この長方形の周の長さを表す式はどうなるでしょうか。」 C 「この長方形の周の、長さの、長さを表す式はどうなるでしょうか。」【34秒】 T もう一度、今度は一緒に読みます。 T・C 「縦3cm、横acmの長方形があります。この長方形の周の長さを表す式はどうなるでしょうか。」 T もう一度読みます。Q。 【ここまで1分02秒】 C 「Q。縦3cm、横acmの長方形があります。」 T はいストップ。この長方形の図が、教科書にあります。 C あ、これ。(教科書の図を指差す。) T そう、そのとおり。 続きを読みます。【1分17秒】 C 「この長方形の周の長さを表す式はどうなるでしょうか。」 T お! うん、しっかり、正確に読めました。・・1 T 何を求める問題でしたか。【1分35秒】 C 長方形の、周の長さ。 T 80点。・・2 C え? 長方形の周の長さを表す式です。 T そうです。100点!【1分50秒】 T 長方形の周の長さを、指でなぞってごらん。 (C 教科書の図の、周を指でなぞる。) T そうだね! 周の長さとは、そこでした。 【ここまで2分】 T 縦の長さを、赤で線ひいてごらん。 C 縦? T 縦の長さを、赤でなぞります。 はい、ミニ定規使います。・・3 (C 教科書の図、縦の辺を赤でなぞる。) C 次青だ。 T 今度、横を・・・あ、すごい! 先生が言う前に気がつきました。 (C 教科書の図、横の辺を青でなぞる。) T はい、正解です。丸、小さく丸を書きなさい。 【ここまで約3分】 |
(1)授業計画を何度も練り直せ! サークル例会で、授業始め5分ほどを模擬授業させていただいた。いきなり「3cm」を「3センチメートル」でなく「3センチ」と読んでしまい、しどろもどろになってしまった。指示の言葉が分かりにくく、サークル員が何をすればいいのか、とまどうこともあった。 4社の教科書を比較して計画を立て、発問・指示を書いた後も自分なりに修正して模擬授業に臨んだのだが、ひどい授業だった。 模擬授業後に、また授業計画を練り直し、入れようか迷っていた活動は、授業の本線ではないと判断して、思いきって削った。 それだけ準備してからの授業なので、気持ちに余裕があった。口調がゆったりしていたし、いつもより、生徒をよく見ることができた。 毎時間の授業計画を、サークルで検討してもらうことは不可能だが、発問・指示をただ書いて終わりでなく、練り直すことが必要だと分かった。 (2)誉め言葉を多く持て! 1で、生徒の読みを誉めているが、「正確に読めました。」という言葉が、さっと出てこなかった。1、2回目は読み間違えたり、つまって読んだりしていた生徒が、正確に読めたので、それを誉めようと思ったのだが、どう誉めようかと迷ったのである。誉め言葉を多く持ち、さっとタイミングよくかけられるようになりたい。 (3)個別評定を取り入れよ! 初めて、生徒の答え方に点数をつけてみた。・・2「向山型算数教え方教室」(明治図書)での井上好文氏の連載 「算数基本問題の原理」で書かれていたことを追試してみたのである。個別評定を、こんな場面で使うことができるとは、私には驚きであった。 これまでの私なら、「惜しい。」「です。まで言いなさい。」などと言っていた。今回80点と言われたことで、生徒が足りないのはどこかと自分で考えて、正解した。「100点!」と言われて、生徒も嬉しそうだったし、私も力強く言い切ることができた。点数をつけることの良さを知った。 (4)誉め言葉を惜しむな! 3は、生徒がミニ定規を出したので、「そうだね。ちゃんとミニ定規を使うことが身についているね」と、認めるつもりで言った。しかし、文字にしてみると、ミニ定規を使いなさいと言っているようだ。誉め言葉を惜しんではいけない。 (5)生徒にさせる作業を自分でもやってみよ! 周の長さが分かりやすいようにと、縦を赤、横を青でなぞらせた。授業で生徒にさせてみると、教科書の綴じ目近くに図があったので、厚みがあって線がひきにくそうだった。 自分ではせず、模擬授業でも、教科書をコピーしたものに書いてもらったために、全く気がつかなかった。生徒にさせるのなら、自分でもやってみるべきだった。 |