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向山型算数に学ぶ特殊学級の授業   

  数学授業3分間の分析2 文字と式 文字を使った式

                     TOSS加賀  元村恵利子メール


東京書籍「新編新しい数学1」2章文字と式  p44〜47 文字を使った式 生徒1名 中学校知的障害特殊学級在

    テープ起こし             分        析
「  」は、教科書の記述。
 今日から新しい章に入ります。44ページ、2章、文字と式。 
C 新しいとこ。
 「マッチ棒4本の位置を変えて正三角形を5個つくれるかな。」
…1       
 つくってみたい。
 では、ノートの新しいページに、日付と第2章 文字と式と。
…2  
(板書)11/28 第2章 文字と式
       〜間があく〜
 書けましたか?
 11月の28・・。
     
【ここまで約1分】

 準備ばっちりですね。ミニ定規、鉛筆。
 書けた。
…3【ここまで1分37秒】
 46ページ、1・文字の使用。□1、文字を使った式。   
T 丸Qを読みます。
 丸Q。
T・C 「上の図のように、マッチ棒を並べて正方形をつくっていきます。    
  正方形を20個つくるときは、マッチ棒は何本必要でしょうか。」  
    
【ここまで2分4秒】 

 はい、もう一度。
 「上の図のように、マッチ棒を並べて正方形 をつくっていきます。   
  正方形を20個つくるときは、マッチ 棒は何 本必要でしょうか。」
…4  
 「上の図のように、マッチ棒を並べて正方形をつくっていきます。」
 うん。
 上の図はどれですか?
C これ。(教科書の図を指で押さえる。)
 この問題では、何を求めるんですか。
 何本ですか。マッチ棒は、何本でしょうか。
 はい、マッチ棒は、何本必要でしょうか。この マッチ棒は何本いるかというのを、本数と言います。
…5
 本数。
 うん。マッチ棒の本数を求めます。
      
【ここまで約3分】
(1)にこやかに授業せよ!
 テープを聞くと、自分の声が冷たいと感じる。向山先生の、聞いていて笑顔の浮かんでくる声とは大違いである。
 声が無表情なのは、顔も無表情だということである。つい「次はどんな指示を出すか」などと考えてしまい、生徒との授業を楽しんでいないのだ。
 「ゆったりと包み込む授業」には、教師の笑顔は欠かせない。にこやかに授業を進めたい。

(2)教科書を「とりあえず」読むな!
 教科書に、見開きで、マッチ棒で図形を作っている写真が載っている。指導案を考えるときに、ここをどう扱うか、とても迷った。実際に操作させると、時間がかかりそうだ。すぐに46ページに入ろうか。でも、この見開きページに全く触れないと、やっと新しい章に入った感激?が薄れそう・・。
 迷った末、キャラクターのせりふを読んであっさり終わらせることにした。…1
 授業では、興味を持った生徒が「つくってみたい。」と言ったのに、無視して先に進んでしまった。教科書を「とりあえず」読んだ失敗である。

(3)文末の発音を明確にせよ!
「文字と式と」で、私の言葉が聞き取れなくなっている。
…2「書きなさい。」が抜けている。

(4)簡単な作業で待ちすぎるな!  
 生徒が日付・ページ数・タイトルを書き終わったのが、授業開始から1分37秒もたってからである。…3時間がかかりすぎである。筆入れを開き、必要な用具を出すだけでもとても時間がかかった。
 生徒は、日付・ページ数は、授業が始まる前に書いていることが多い。だが、火曜日の4限は体育の後で、授業前に書いている時間がない。それでも、私が待ちすぎである。指示を出してから、私も板書して「書きました。」と言ったり、生徒に「書けましたか?」と言ったりしたが、あまり効果がなかった。「あと○秒で書きなさい。」くらい言ってもよかった。もちろん、速く書いたら、ほめることも続けていくのが大切だ。  

(5)生徒の読みをほめよ!

 文章を読むことは苦手な生徒だが、2回目はがんばって一人で読んだ。
…4 
2回も読ませ、しかも、うまくなったのだから、読みをほめなくてはいけなかった。

(6)正確な言葉を使え! 
 次の鉛筆問題で、「本数」という言葉が出てくる。先に、求めるものは「マッチ棒の本数」だと押さえておきたかった。
…5
 しかし、間違いを言っている。「本数」は「マッチ棒は何本いるかというの」ではない。すぐに生徒から「マッチ棒の本数です。」という答えが出ると予想していて、「本数」の意味を調べていなかったために、思いつきを言ってしまったのである。
 「マッチ棒のように、・・・本、とかぞえる物の数を、本数と言います。」が正しい。

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