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向山型算数に学ぶ特殊学級の授業 |
東京書籍「新編新しい数学1」2章 文字と式 p.64 生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍
※井上好文氏「『助走問題』は、計算手順の逆で配列せよ」(向山型算数教え方教室bO16:明治図書)の追試
| テープ起こし | 分 析 |
| T はっはっは。(授業前の休み時間から生徒が職員室に来ていて、談笑していた。) T はい、じゃ問題です。 [板書] 問題 C 問題? 先生、作るの?、問題。 聞いとる?、先生。・・1 T 問題、1。 C(ノートに日付を書き、問題と書き始める。) T あっ、準備速いね! 机の上に教科書とノート準備してあったもんねえ。・・2【34秒】 T(問題を言いながら板書する。) (1)−12+20 (2)3x+4x (3)6a−4a そろばん(100円ショップに売っている50玉そろばんのこと)使ってもかまいません。時間は1分30秒です。 【ここまで1分12秒】 C 1分30秒。 〜間があく〜 C(つぶやきながら問題を解く。) C(これは・・、大きい方から・・あら?)【1分33秒】 T どっちが大きい? C 20。たすや。 T えーっと、これは、19ページやね。計算のやり方は。・・3 C 19? 【ここまで2分】 T はい、40秒たちました。・・4 C (教科書19ページ、正負の数の加法の計算のまとめを読んでいる。)大きい方、絶対値の大きい方から小さい方をひいて、絶対値の大きい方・・。ということは、プラス。 T 1分10秒がたちました。・・5(答えを板書しはじめる。) 〜生徒が50玉そろばんをはじく音がする〜 【生徒が問題を解いている間に3分たつ】 |
(1)生徒の言葉を聞き逃すな! 1の生徒の言葉に、テープを聞いて初めて気がついた。授業中は、「問題です。」と言ったあと、すぐに生徒に背中を向けて板書してしまった。板書に神経が向いてしまい、生徒の言葉や表情に気を配っていなかった。 (2)誉めることで、身につけさせよ! 2で、学習の準備が速くできたことを誉めている。生徒は、授業が始まる前に、教科書・ノート・筆記用具の準備をするようになった。 しかし、私はそれを誉めることはあまりなかった。 1、2学期には、生徒は筆記用具を筆箱から取り出すだけでも時間がかかっていたのに、とても速くなった。すばらしいことである。もっともっと誉めなくてはいけない。 生徒は、3学期になっても、字を書くことはゆっくりである。「速くしなさい。」と注意するより、誉めて、速くできることを身につけさせたい。 (3)ふにゃけた言葉を使うな! 「えーっと」などと余計な言葉を使い、文にもなっていないふにゃけた言葉を3で言っている。すっきりと、「異符号の加法のきまりは、19ページで勉強したね。」と言うべきだった。 もっと言葉に厳密になりたい。 (4)時間の知らせ方は、経過時間と残りの時間を対にせよ! 4と5で、経過時間だけを生徒に知らせている。「40秒経過。残り50秒。」「1分10秒経過。残り20秒。」と、経過時間と残りの時間を対にして言わなくてはいけない。 前時でもそこを間違えていたが、テープ起こしをすぐにしなかったため、続けて我流で指導してしまった。生徒に申し訳ない。 (5)設定時間をよく考えよ! 生徒は、解き始めて1分40秒たっても(1)を解き終わらなかった。答え合わせは、2分40秒が経過してから始めた。(生徒は、まだ問題を解いている途中)答え合わせの間に、生徒は板書を写し終わって、丸をつけていた。 問題を解く時間を設定して告げることは、生徒に緊張感と目標を持たせるために必要である。設定時間を告げても、生徒の様子を見て加減すればよい。しかし、最初の設定時間1分30秒は、短かすぎた。生徒の実態に合わせて、長すぎず短すぎない設定時間にしなくてはいけない。 |