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 向山型算数に学ぶ特殊学級の授業   
   数学授業3分間の分析29 文字と式 章の問題4
             TOSS加賀  元村恵利子メール

東京書籍「新編新しい数学1」2章 文字と式 p.64  生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍

       テープ起こし          分        析
「  」は、教科書の記述。

 4を読みます。
T・C 
「次の2つの式を加えなさい。また、左の式から右の式をひきなさい。」【20秒】
 もう一度読みます。さん、はい。
 「次の、2つの、式を、加えなさい。」
【31秒】
 はい、ストップ。
・・1(1)、5x、3x+8。・・2
[板書](1)5x、3x+8
 2つの式を、加えた式を言いなさい。
・・3【44秒】
 加えた?
 そう、加える。
 5×x、あん? 違う。
 2つの式を加えた式を言いなさい。

 加える?
 加えるというのは、たすということでした。
    【ここまで1分5秒】

 
5x、・・たす3x+8。
 
[板書]5x+(3x+8)
 式をたしているので、かっこ。
 はい、続きをよみます。また・・。

 「また、右から( 左の)左の式から右の式をひいた式を言いなさい。」
 では、左の式から右の式をひいた式を言いなさい。
【1分33秒】
 左の式は?
 5−3?
 左の式はどれですか。
 こっち。
 (1)の2つの式で、左の式から右の式をひきます。左の式は?
     
【ここまで2分】

C 5x。
 そう、5xひく?(5x−と板書する。)
 3x+8。
 これ、式をひくので、かっこをつける。かっこ3x+8かっことじる。
[板書]5x−(3x+8)
 (1)の、2つの、2つが計算できたら、持っていらっしゃい。
【2分21秒】
    

 
 【生徒が(1)を解いている間に3分3たつ】
(1)問題文の読みをおろそかにするな!
   
で、生徒の読みがまだぶつぶつと切れているのに、ストップをかけている。「問題が解けるためには、すらすら読めることが大切です。」「問題文がきちんと読めなくては、数学ができるようになりません。」と趣意説明してきていながら、読みをおろそかに扱ってしまった。
 1回目の読みよりうまく読めたことを誉め、すらすら読めるようにもう一度読ませるべきだった。
 
の指示に生徒がとまどったのも、問題文をよく読んでいないので、問題の意味がつかめていないためである。始めからポイントをはずした指導をしているので、ずっともたついてしまった。

(2)余計なお世話をするな!  

 
で、「次の2つの式」を言ったうえ、板書までしている。余計なお世話である。生徒に、「次の2つの式とは、どれですか。」と確認しなくてはいけなかった。
 次に同じ形式の問題が出たときに、生徒が自力で解けるようにすることが大切である。余計なお世話をしていては、自力で解く力がつかない。

 

(3)確認を怠るな!
 
全く確認をせずに、強引に進めている。生徒は、私から何を言われているのか分からなかっただろう。それでも、健気に答えようとしている。
 2つの式を教科書で押さえさせる、2つの式を読ませる、加えるという用語の意味を確かめる、など、確認しながら進めなくてはいけない。
 
(4)多くの誉め言葉を、シャワーのように浴びせよ
 生徒が頑張っているのに、誉めていない。問題文を読ませっぱなし、5x=5×xであることを覚えていたのに、自分が求める答えと違うからと無視。冷たく、傲慢である。 
 向山型算数の大前提である『子どもへのいとおしさ』を、身につけていきたい。 


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