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向山型算数に学ぶ特殊学級の授業 |
東京書籍「新編新しい数学1」2章 文字と式 p.64 生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍
| テープ起こし | 分 析 |
| 「 」は、教科書の記述。 T 4を読みます。 T・C 「次の2つの式を加えなさい。また、左の式から右の式をひきなさい。」【20秒】 T もう一度読みます。さん、はい。 C 「次の、2つの、式を、加えなさい。」【31秒】 T はい、ストップ。・・1(1)、5x、3x+8。・・2 [板書](1)5x、3x+8 T 2つの式を、加えた式を言いなさい。・・3【44秒】 C 加えた? T そう、加える。 C 5×x、あん? 違う。 T 2つの式を加えた式を言いなさい。 C 加える? T 加えるというのは、たすということでした。 【ここまで1分5秒】 C 5x、・・たす3x+8。 T [板書]5x+(3x+8) 式をたしているので、かっこ。 T はい、続きをよみます。また・・。 C 「また、右から(T 左の)左の式から右の式をひいた式を言いなさい。」 T では、左の式から右の式をひいた式を言いなさい。【1分33秒】 T 左の式は? C 5−3? T 左の式はどれですか。 C こっち。 T (1)の2つの式で、左の式から右の式をひきます。左の式は? 【ここまで2分】 C 5x。 T そう、5xひく?(5x−と板書する。) C 3x+8。 T これ、式をひくので、かっこをつける。かっこ3x+8かっことじる。 [板書]5x−(3x+8) T (1)の、2つの、2つが計算できたら、持っていらっしゃい。【2分21秒】 【生徒が(1)を解いている間に3分3たつ】 |
(1)問題文の読みをおろそかにするな! 1で、生徒の読みがまだぶつぶつと切れているのに、ストップをかけている。「問題が解けるためには、すらすら読めることが大切です。」「問題文がきちんと読めなくては、数学ができるようになりません。」と趣意説明してきていながら、読みをおろそかに扱ってしまった。 1回目の読みよりうまく読めたことを誉め、すらすら読めるようにもう一度読ませるべきだった。 3の指示に生徒がとまどったのも、問題文をよく読んでいないので、問題の意味がつかめていないためである。始めからポイントをはずした指導をしているので、ずっともたついてしまった。 (2)余計なお世話をするな! 2で、「次の2つの式」を言ったうえ、板書までしている。余計なお世話である。生徒に、「次の2つの式とは、どれですか。」と確認しなくてはいけなかった。 次に同じ形式の問題が出たときに、生徒が自力で解けるようにすることが大切である。余計なお世話をしていては、自力で解く力がつかない。 (3)確認を怠るな! 全く確認をせずに、強引に進めている。生徒は、私から何を言われているのか分からなかっただろう。それでも、健気に答えようとしている。 2つの式を教科書で押さえさせる、2つの式を読ませる、加えるという用語の意味を確かめる、など、確認しながら進めなくてはいけない。 (4)多くの誉め言葉を、シャワーのように浴びせよ! 生徒が頑張っているのに、誉めていない。問題文を読ませっぱなし、5x=5×xであることを覚えていたのに、自分が求める答えと違うからと無視。冷たく、傲慢である。 向山型算数の大前提である『子どもへのいとおしさ』を、身につけていきたい。 |