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  向山型算数に学ぶ特殊学級の授業   
    数学授業3分間の分析5 文字と式 累乗の表し方
               TOSS加賀  元村恵利子メール


東京書籍「新編新しい数学 1」2章 文字と式 p50 積の表し方 生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍 

       テープ起こし          分        析
「  」は、教科書の記述。

 Q。「1辺が・・」から読みます。
 「1辺が・・」
T・C 「1辺がacmの立方体を表す式はどうなるでしょうか。」
 1辺がacmの立方体はどれでしょう。・・1

 これ。
 そうですね。
 やった。
 高さは?・・2
 高さ?
 何cmですか。
 acm。・・3
T そのとおり! 
 横の長さは何cmですか。
 acm。

 そうですねえ! 縦の長さも?
 acm。
 1辺が・・(板書。)

 ぼくちゃんもう書いちゃった。
     【ここまで約1分】

 速い!速くできる人は、数学ができるようになっていきます。
 1辺が1cmの立方体の体積を求める式は何でしたか。
・・4
 えーっと。
 1辺が1cmの立方体の体積。
 あれ?
 小学校の復習です。立方体の体積は底面積×高さなので。
 縦。
T 縦×横×・・
 3.14。
 あ、それ、は・・。
C あ、ちょっと待って。
 底面積×高さ。1×1×1でした。
 では、1辺が、acmの立方体の体積を表す式はどうなるでしょう。
     
     【ここまで約2分】

 1cmのときは、1×1×1。acmのときは?
C acm? acmは、確かノート書いてある。acmのとき。1×・・あ、1+ ・・あれ?
 1辺が1cmの立方体は、1辺が1。1辺がacmの立方体では、辺の長さは?
 acm。
  
   【ここまで約3分】
(1)もっと生徒を見て授業せよ!傲慢になるな!
   
傲慢な授業である。自分の計画通りに進めようとするあまり、生徒を見ていない。立方体の体積を求める式を、何度もくどくど聞いているが、生徒がどこでつまずいているか気がつこうとせず、なんとしても自分が求める答えを言わせようとしている。

(2)変化のある繰り返しで、ジャンプに助走問題を出せ!
 
1辺がacmの立方体の体積を求める式をいきなり求めるのは、難しいと思ったので、1辺が1cmの立方体の体積を聞いた。しかし、これもまだ難しかった。変化のある繰り返しで、助走問題を組み立てなくてはいけない。1つ目は、1辺が1cmの正方形の面積から入れば、生徒も答えられただろう。
 
()指示の言葉を明確にせよ!
  「1辺がacmの立方体を指で押さえなさい。」と指示すればよいところ、「どれでしょう。」などと聞いている。
・・1
 テープ起こしをしてみて気がついたが、きっぱりと指示できずに、「どれでしょう。」「どうなるでしょう。」と聞く悪癖がある。
 
・・でも、「式を言いなさい。」と言うべきところを、「何でしたか。」などと聞いている。
 

(4)文末まではっきりと言え
  「高さは何cmですか。」と言わなくてはいけないのに、「高さは?」と言っている。
・・2 生徒が「高さ?」と聞き返したので、やっと「何cmですか。」と言い直している。
  
休み時間のおしゃべりではないのである。授業に対する真剣さが足りない。


(5)答えるときは「です。」まで言わせよ!

  生徒の答え方をいいかげんにさせている。
・・3 「acmです。」と言わせなくてはいけない。テープ起こしをするたびに気がつくのだが、直っていない。言葉に対するいいかげんさのあらわれである。
 

(6)多くの誉め言葉を、シャワーのように浴びせよ!
  誉め言葉がとても少ない。自分が求める答えを言ったときくらいしか、認めていない。円周率3.14を思い出したことも、ノートに書いてあるからと、前のページをめくって
さがしたことも、まじめに学ぼうとしているすばらしい姿なのに、誉めていない。

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