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  向山型算数に学ぶ特殊学級の授業   
    数学授業3分間の分析6 文字と式 商の表し方
            TOSS加賀  元村恵利子メール

東京書籍「新編 新しい数学1」2章文字と式  p.51商の表し方 生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍

     テープ起こし          分      析
「  」は、教科書の記述。

 Qを読みます。51ページ。
T・C
 「12kmの道のりを3時間かかって歩いたときの速さは、毎時何kmでしょうか。」
 はい、もう一度。

 「12kmの道のりを3時間かかって歩いたとき、の、速さは、毎時間、毎時何kmでしょうか。」…1
T はい。求めるものは何ですか。
 12キロ。
 12キロを求める?
 あ、ちがった。道のり。あ〜、違う。
 何が、
 12キロ。
 何が、毎時何kmですか。
     【ここまで1分01秒】

 キロメートル。
 何が道のりですか。
 道のり。
 道のりが?
 12キロ。3時間。
 3時間は、かかった時間です。
C 歩いたときの速さは。
 そう、速さです。速さを求めます。
 速さは道のり÷時間で求められました。言葉の式を書いてみます。
板書 道のり÷時間=速さ
     【ここまで2分24秒】

 言葉の式をノートに書きなさい。
 はい、ちゃんとミニ定規使ってますね。毎時間、毎時間、丁寧に書いてます。
          〜間があく。〜
   【生徒がノートを書いている間に3分たつ】
(1)問題文は、すらすら読めるまで読ませよ!
  問題文の読みが、2回目でもまだたどたどしい。
・・1
しかし、「2回読ませたのだからいいか。」と思ってしまった。読めていないのに、内容がつかめるはずがない。問題文は、すらすら読めるまで読ませなくてはいけない。
  向山洋一先生は、「文章題は問題が文章で書かれているのですから、まずその部分をしっかり読みます。問題を解くのは、そこからはじまるのです。」と書かれている。(『「算数の文章題」が好きになる本』 PHP研究所 石川裕美・著より) 

(2)もっと生徒を見て授業せよ!傲慢になるな!
  前時「累乗の表し方」と同じく、傲慢な授業である。自分の計画通りに進めようとしている。「何が」という言葉を何回も発しているが、それこそ、何が言いたいのか分からない。しかも、「何が、毎時何kmですか。」「何が道のりですか。」と、聞いていることが変わっている。生徒は、健気にも答えようとしているが、発問が悪いので答えられないのである。
  テープ起こしをしてみて、初めて自分のひどさに気がついた。授業中は、とにかく生徒に、自分の要求する答え(求めるものは、速さ。)を言わせようとしか考えていなかった。
  
(3以前に学習した用語や公式は、確かめをせよ!
  以前に学習したことは、子どもは意外と忘れているものである。「一定の時間にどれくらいの距離を進めるかを速さと言う」などの用語や、速さと時間と道のりの関係を表す公式の確かめを、簡単にしておくべきだった。生徒は、忘れていることがいきなり出てきて、「難しい、分からない。」と思ってしまっただろう。

(4)もっと生徒を誉めよ!

 誉め言葉がほとんどない。小さなことでも、見つけ、認め、誉め続けなくてはいけない。

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