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向山型算数に学ぶ特殊学級の授業 |
東京書籍「新編新しい数学1」2章 文字と式 p54、55 代入と式の値
生徒1名 中学校知的障害特殊学級在籍
| テープ起こし | 分 析 |
| 「 」は、教科書の記述。 ※授業開始から約6分間、文字式の表し方を復習した(井上好文氏「文字の式を書くときの約束を唱和させる」の追試)後の流れである。 T では、教科書54ページ。「2 文字式の計算1 代入と式の値。」・・1 T Qを、先生に続いて読みます。 T 「Q。46ページのマッチ棒の本数を求める問題で、正方形をx個つくるときに必要なマッチ棒の本数は(1+3x)本です。」 C 「Q。46ページの、マッチ棒の、本数を求める問題で、正方形を、x個つくるとき、・・に、必要なマッチ棒の、本数は、(1+3x・・・(T とじる)かっことじる本です。」 【ここまで約1分】 T 「正方形を60個つくるには、マッチ棒は何本必要でしょうか。」はい。 【1分5秒】 C 「正方形を60個つくるには、マッチ棒は、何本必要でしょうか。」 【1分13秒】 T はい。では、,今度は一緒に読みます。 T・C 「Q。46ページのマッチ棒の本数を求める問題で、正方形をx個つくるときに必要なマッチ棒の本数は(1+3x)本です。正方形を60個つくるには、マッチ棒は何本必要でしょうか。」【1分47秒】 T はい。しっかり読めましたが、今度はもっと速く読んでみます。先生が読むので、同じ、・・くらいの速さで、後について読みなさい。・・2 T 「Q。46ページのマッチ棒の本数を求める問題で、正方形をx個つくるときに必要なマッチ棒の本数は(1+3x)本です。」(1度目より速く読む) 【ここまで2分11秒】 C 「Q。46ページのマッチ棒の本数を求める問題で、正方形をx・・・、(T x個)x個つくるときに必要なマッチ棒の本数は(1+3x)本です。」 T 「正方形を60個つくるには、マッチ棒は何本必要でしょうか。」はい。 C 「正方形を60個つくるには、マッチ棒は何本必要でしょうか。」 T はい。46ページのマッチ棒の本数を求める問題で、正方形をx個つくるときに必要なマッチ棒の本数を、どのように表しましたか。 C (1+3x)・・本です。 【ここまで3分3秒】 |
(1)話し方に気を配れ! 1学期、私の数学授業での話し方は、速く進めようと思うあまり、早口になっていた。それを「ゆったり」させようとすると、今度は文節でぶつぶつ切れて、聞き苦しい話し方になった。・・1は明るい声でよいが、他の部分はやはり話し方がよくない。常に、話し方に気を配らなくてはいけない。 (2)生徒の読みをしっかり聞け! 生徒は、音読を苦手としている。これまで、いきなり問題文を読ませていたが、すらすら読むことが難しかった。Qは長い文だったので、始めに追い読みをさせた。いつもより、スムーズに読むことができた。しかし、それだけで私は安心してしまった。 テープを聞いてみると、生徒は(1+3x)を、何度かつかえながら読んでいる。これは大切な式である。その場で正しく言い直しをさせるべきであった。 (3)リズムを狂わせる「では」「はい」を削れ! 音読を促すときの「はい」はいいが、生徒が音読したあとも、誉め言葉でなく「はい」と言っている。「では」も、3分間に2回も出てくる。こうした言葉を削らなくては、授業にリズムが生まれるはずがない。 (4)選りすぐりの言葉を使え! ・・2で、「同じ」と言ったあと、もどかしい間があいている。速く読むことを、生徒にどう言うか迷ったせいである。しかも、「くらい」という、あやふやな言葉を入れてしまった。きっぱりと、「同じ速さで」と言うべきであった。 授業の計画を立てるときにに、教師が話す言葉を削りぬいていないから、選りすぐりの言葉になっていないのだ。 (5)多くの誉め言葉を、シャワーのように浴びせよ! テープ起こしをするたびに、自分が生徒をほとんど誉めていないことに気がつく。私は、生徒の小さな一歩を見のがす、冷たい教師なのだ。「向山型算数」を目指すなら、もっともっと向山洋一先生の「子どもへのやさしさ」を学ばなくてはいけない。 |