14. 裏板の平面出しとアウトラインのデザイン・切り出し

難易度 : ★ ★

材 料

今 回 使 用 す る 道 具



接ぎは大変でしたね! 私も久しぶりにやると、腕が筋肉痛になったりします。
今回はもひとつ力の要るカンナがけをします。

  1. 接ぎをした裏板を今いちど平面にします。(図1の黄色の面)
    ※ 前回も言いましたが、裏板の場合、年輪に対して垂直方向へカンナをかけた方がスムーズです。
  2. 平面を出した面の、接ぎの線と一致するように直線を引きます(図1の赤線)。これが裏板の中心線となります。
図 1
裏板の平面を出す
  1. 次は、組み上がった内型&横板を出してきましょう。第12回で裏板側にライニングを張るところまで出来ていますね。
    ライニングを張った側を下にして、裏板の平面に乗せます(写真1)。この時、上下のブロックに描かれた中心線と、裏板の中心線を合わせます。また、アウトラインを取るための余白を考えましょう。上にはボタンがありますし、その他も最低2mmの余白が必要です。 (下記参照→ 6.)
    杢を合わせる方は、横板の杢と裏板の杢が連続するようにします。 (第6回を参照→ 杢について
  1. そのまま上下のブロックをクランプで裏板に固定します。(写真1)
  2. その状態で、千枚通しを使い、横板のラインを裏板に写し取ります。まだクランプは外さないで下さいね。
  3. 外周と内周の間が2mmのワッシャで、横板より2mm外側にシャープペンなどでラインを描きます(写真2)。図2の赤線が今描いたラインです(黒線は横板の外側のライン)。
    これで大まかな楽器のアウトラインが描けました。
    クランプを外しましょう。横板はまたしばらく使いませんので、大事に保管しておきます。
写真 1
内型と裏板を固定
写真 2
裏板にアウトラインを描く
図 2
赤線がワッシャを使って描いたアウトライン


次に、ボタンのデザインをしましょう。
上のブロックの部分は、横板がつながっていませんでしたね。当然、先ほど描いたアウトラインもこの部分は凹んでしまっているはずです。(図3の赤線。黒線は横板&内型のライン)
  1. まずは、フリーハンドで構わないので、鉛筆でアウトラインを補完してあげます(図3の青線)。
  2. そのアウトラインより少し(0.5〜2mm)外側を中心に、コンパスで直径25mmほどの円を描きます。(図3のオレンジ色)
    ※ 仕上げ段階では22mmの円となります。
図 3
ボタン部のアウトラインをつくる


次はプンタのデザインをします。プンタ…英語で言えばコーナーですね。私はこの「プンタ」というイタリア語の響きがとてもかわいくて大好きです。
皆さんが先ほどワッシャを使って描いたプンタのアウトラインは、なんとな〜く丸くなっていると思います(図2・4・5の赤線)。この、意思の無い、優柔不断なだらけたプンタを矯正しましょう。
  1. アウトラインから内側50mmのところに、上下とも印を付けます。(図4の緑の点)
  2. 上の印から、下のプンタのアウトラインの一番出っ張ったところ(左右とも)に向かって、直線を引きます(図4の水色の線a)。
  3. 下の印から、上のプンタのアウトラインの一番出っ張ったところ(左右とも)に向かって、直線を引きます(図4の水色の線b)。これで、プンタの長さ(出っ張り具合)が決まりました。
  4. 次にプンタの幅のデザインをします。
    プンタの幅(直線部分)は7mmと決まっています。
    図5を見て下さい。ワッシャで描いた2mmの位置のアウトラインのままでは、直線部分が7mmに満たないので、両側とも同じだけ広げてやって7mmになるよう調整します。
    アウトラインの曲線が途切れないよう、きれいな曲線でつなげて下さい。
図 4
プンタ部のアウトラインをつくる (1)
図 5
プンタ部のアウトラインをつくる (2)
  1. これで、アウトラインのデザインが完成しました。
    アウトラインのやや外側を切り取ります。バンドソーがあれば理想的ですが、無ければ糸ノコ、H型の西洋ノコ、ジグソーなどを駆使して切り取って下さい。
    くれぐれも、せっかくデザインしたボタンを切り取ってしまわないように…。

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