難易度 : ★ ★ ★
材 料
今 回 使 用 す る 道 具
パフリングの溝掘りはうまくいきましたか? 溝がきれいに掘れていないとパフリングがぐにゃぐにゃになってしまうので、今一度見直してみて下さい。自分の持っているパフリングを軽く手で押し込んでみて、無理なく入るような溝が掘れていたら、今回の作業に入ります。
- 裏板半身の上部・C部・下部の各部の寸法を測って下さい。
- 1. で測った寸法よりそれぞれ30mmほど長めにパフリングをカットします。(上部×2、C部×2、下部×2の合計6本)
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- 鉄ゴテを加熱し、カットしたパフリングに水をつけ、各部に合うようなカーブに曲げます。(鉄ゴテについては 第7回 「横板の曲げと接着」 を参照。)
この時、横板やライニングの時のように溝にピッタリのカーブにする必要はありません。多少ルーズでも良いわけです。 右の写真は、曲げたパフリングを軽くはめ込んでみたところです。 ※ 鉄ゴテでパフリングを曲げる時、手早くするようにして下さい。時間をかけ過ぎると、接着されている白い部分と黒い部分が剥がれてしまうことがあります。剥がれてしまっても、はめてしまえば同じですが、はめ込みにくくなるので……。 |  |
- プンタ部はパフリングを斜めにカットします。この時、掘った溝との間に隙間ができないように、また、カットした面と面もピタリと合うようにします。C部のパフリングより、上部・下部のパフリングの方が外側になるように(黒い部分の長さが長くなるように)します。
右の2つの写真は、上がカットしたパフリング、下がはめ込んだ後の様子です。どちらもプンタの右側がC部です。プンタの左側(C部でない方)の方が、パフリングの外側の黒い部分が長くなっているのがおわかりでしょうか。 |  |
| | 当然のことながら、交わる2本のパフリングの間にズレが生じてしまってはいけません。下の2つの写真は、良くない例です。 4つのプンタ部がうまくできたら、次に進みます。  |  |
表板の場合、上部にはネックの仕込み、下部にはサドルがあるため、パフリングは途切れてしまっても良いのですが、裏板はそういうわけにはいきません。上部、下部のパフリングをそれぞれ1本のパフリングでやる方法もありますが、プンタのところで長さを合わせるのがうっとうしいので、ここでは以下の方法で説明します。 |
- パフリングは長めにカットしてあるので、裏板の接ぎ位置より十数mmずらしたところで、下の写真のように溝の中で斜めに重ね合わせます。左右のどちらを先に接着するかを決め(6. 参照)、先に入れる方が下になるようにカットしましょう。
※ 板の接(は)ぎは、長い年月が経つと剥がれてくる可能性が高い部分です。前回も書いたように、パフリングには割れを内側まで広げないための防波堤の役目があります。板の接ぎからずらした位置でパフリングを接(つ)いでおけば、接ぎが外側から剥がれた時には、パフリングが防波堤の役目を果たすことができます。 |
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上下とも上の写真のようにできたら、いよいよ接着です。パフリングは各部分で6本ありますね。ニカワを流してパフリングを入れて、しっかりと叩き込むまでを一連の作業として、これを6回行うことになります。いっぺんに溝一周にニカワを入れてしまうと、すべての作業が終わる前に、まだパフリングを入れていない部分のニカワが硬化してしまう危険があるので、部分部分ごとにやっていきましょう。ただし、接着作業に入ったら、6本すべてのパフリングを続けて入れてしまって下さいね。まず片側のC部から始め、続いてその両隣り、そして反対側のC部、その両隣りという順番で入れていくとやりやすいでしょう。
- 上の写真のようにパフリングを軽くはめ込んだ状態から、接着する1本を外します。湯煎したニカワを、パフリングを外した溝の中にたっぷりと流し込み、パフリングをある程度手で押し込みます。(ニカワについては 第7回 「横板の曲げと接着」 を参照。)
- さらにハンマーで叩き込みます。押さえ木やクランプの類は使いません。しっかりと溝の底まで叩き込んでおかないと、この先アーチを作っていく時、削っているうちにパフリングが消えてなくなります(笑)
- 6. 7. を繰り返します。
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パフリング
パフリングは現在、黒・白・黒の三本が接着されたものが一般に売られていますが、この三本がバラバラの状態のものもあった(今でもある?)ようです。パフリングを曲げる時に失敗して剥がれた状態で作業をしてみるとわかりますが、非常にやりにくいです。バラバラ状態のパフリングで作業をした人はとても苦労したんでしょうねぇ。