18. 裏板のアーチの型の製作

難易度 :

材 料

今 回 使 用 す る 道 具


パフリングの叩き込み、楽しくできましたか? 私はパフリング接着の時、溝掘りでたまったウップンを一気に晴らしています。
さて、次回はいよいよ裏板のアーチを作るわけですが、初めて楽器を作る方にはそれなりのガイドがあったほうがやりやすいと思うので、今回はその型を作ることにいたしましょう。ただし、実際にアーチを彫り始めたら、今回作る型は参考程度に使用します。あまりにもこの型にこだわりすぎると、かえって妙な形になる場合もありますので、ある程度は自分の感性で作り上げた方が良いかもしれません。

  1. 右の図をプリントアウトします。
    こちらをクリックすると、大きなサイズ(150dpi/70KB)の右図をダウンロードできます。
  2. 第1回 「内型の型の製作」 でやったように、水色の線が353mmになるよう拡大コピーして下さい。(参照→ プレ講座 「バイオリンの寸法」
裏板のアーチとスクレイパーの形
  1. そして、内型の型を作ったのと同じ要領で右の写真のような型を作ります。素材は、2mm厚のアクリル板等を使うとよいでしょう。
    ※ 縦のアーチは図の通りに作ります。横のアーチは写真のような左右対称のものを作ってもよいですし、半身で作ってもかまいません。左右が完全に対称のものを作るのは案外難しく、手間がかかりますので、なるべく半身のものを作ることをおすすめします。
    ※ 図の右下にある3つの黄色いものは、スクレイパーの形です。 (下記参照)
裏板のアーチの型

スクレイパーの仕立て

難易度 : ★ ★

今 回 使 用 す る 道 具


さて、第5回でスクレイパーの仕立てをしましたが、ここではさらに幾つかのスクレイパーを作ります。
上の図の右下に、2つの三角と、小判形のものが黄色く塗り潰されていますね。拡大コピーをすると、これは私が使っているスクレイパーと同じ大きさになります。(道具一覧の i、iv、v

  1. 金バサミを使ってスクレイパーを図とほぼ同じ形に切り取って下さい。
  2. 金工用ヤスリと砥石を使って形をととのえます。
  3. 刃の仕立て方は 第5回 「スクレイパーの仕立て」 を見て下さい。
    三角のものは片刃で作り、その刃の向きは、2つが逆になるようにします。また、上下の部分(図の緑線)が刃になるわけですが、上のほうの丸いカーブはわざと2つが同じ形にならないようにしてあります(1つは丸く、1つは四角っぽく)。このことによって、様々なカーブに対処することができます。
    小判形のものは、ぐるり一周すべてが刃になっています。これも4つの角は違う形にしてあります。こちらは片刃、両刃、どちらで砥いでもよいでしょう。

これで、せっかくスクレイパーがすべて出揃いましたので、このまま今回の講座を終わる手はありません。次回のアーチ作りの序章として、少し裏板を削ってみましょう。

  1. 下の写真のように、外周部分ぐるりを丸ノミで削ります。この時、C部とその他の部分でカーブの違うノミを使い分けて下さい。(C部はカーブのきついものを、それ以外は緩めのカーブのものを。)

    裏板のアーチ作り始め 1

    削る部分を断面図にすると下図のようになります。まず、丸ノミで図の寸法より0.2〜0.3mm分厚い厚さまで削って下さい。
    外側2〜2.5mmは削ってはいけません。

    裏板アーチ作りC部裏板アーチ作りC部以外

  2. さらに今回仕立てたスクレイパーで、きっちりとした寸法を出します。パフリングの内側が図の寸法になるように、カリパーを使って厚みを出しましょう。

    裏板のアーチ作り始め 2

HOME バイオリンの作り方 目次 17.パフリングの曲げと接着 << >> 19.裏板のアーチの成形