20. 裏板の厚み出し

難易度 : ★ ★ ★ ★

材 料

今 回 使 用 す る 道 具


納得のいくアーチはできましたか?
今回は厚み出しです。前回作ったアーチの裏側を削っていきます。
まずは、膨らんだアーチを下側にして削るため、固定台に凹みを作りましょう。

  1. 前回作った固定台に、アーチがはまるような凹みを彫ります。
凹みは必要以上に深くしないようにしましょう。厚みが完成間近になると接ぎの接着部分が少なくなるので、この時、固定台の凹みの底の部分とアーチとの間に大きな隙間があると、力をかけた時に接ぎが剥がれることがあります。もし深くなりすぎた場合は、削り屑等を下に敷いて、接ぎ部分に負担をかけないようにする工夫が必要です。
固定台

厚み出しは自分のイメージ通り、きっちりやろうとすると結構難しいです。厚みにも様々あり、楽器の大きさや木の質によって微妙に変化させます。
今回は、私が以前作った楽器の厚みを大まかに示しますが、皆さんも、これから何本も楽器を作りながら、様々な寸法を試してみて下さい。基本的には、魂柱を通じて弦の圧力を支えなければならない中心部は厚く、外側に向かって薄くしていきます。
また、厚みは音のバランスと密接な関係があると考えられます。適切な厚みを出すことにより、片鳴りのしないバイオリンを作ることが可能だと思います。気張って作業に取り組んで下さい。

右図の青線より外側は、横板・ライニング・ブロックの接着面となりますので、絶対に削ってしまわないよう固く心に誓って、作業に入りましょう。(下の断面図を参照)

外側7〜8mmは削ってはいけません

(7〜8mmという値はブロックのある部分以外です)


仮に右図のような厚みを目標にして、以下の手順で厚みを出します。
  1. 図の厚みより0.5〜1.0mmほど分厚くなるようにノミで削ります。
  2. 豆カンナを使って、0.2〜0.3mm増しの寸法を出します。この時、できるだけ面がなめらかになるよう留意しながら作業をすると、後が楽になります。
  3. スクレイパーで表面をなめらかにしながら、厚みを出します。
  4. さらにスクレイパーを駆使して、できる限りなめらかに仕上げます。
裏板の厚み寸法

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