5. スクレイパーの仕立て

難易度 : ★ ★ ★

今 回 使 用 す る 道 具


さて、次回は横板の厚み出しに入ります。今回は、それに必要なスクレイパーを仕立てましょう。
スクレイパーの仕立て方法には片刃砥ぎと両刃砥ぎがあります。好きな方を選んでください。
私は横板の厚み出しをする時には、厚さ0.5mmで120×50くらいのものを両刃砥ぎにして使っています。
道具一覧の ii 。写真下側の直線部が刃になります。)

図 1
新品のスクレイパーの刃スクレイパーを買ったままの状態では、切り口が左図1のようにいい加減になっているものがほとんどです。
図 2 【片刃砥ぎの場合】
片刃砥ぎ
  1. どちらかの面を、中砥ぎ用の砥石で平面を出します。さらにその面を仕上げ砥石で磨き上げます。
  2. 次に図2aのように、磨いた面とは反対の面から斜めにヤスリで削り、ナイフの刃のように触れれば切れそうなくらいまで削ります。斜めにした切り口を仕上げ砥石まで磨き上げます。
  3. 2. で斜めの面を磨いたことにより、1. で平面を出した側に弱いかえりが出ているので、今いちど平面に仕上げ砥石をかけてかえりを取り除きます。
  4. 今度は図2bのようにスクレイパー バーニシャーで刃全体を一気に擦ります。図2cのようにしっかりとしたかえりが出ます。爪を引っ掛けてみて確認してみましょう。
図 3 【両刃砥ぎの場合】
両刃砥ぎ
  1. 両面とも中砥ぎ用の砥石で平面を出し、さらに仕上げ砥石で磨き上げます。
  2. 次にスクレイパーを砥石の上に垂直に立てて砥ぎ、刃になる切り口全体を仕上げ砥石まで磨き上げます。
  3. いま一度両側の平面に仕上げ砥石をかけて弱いかえりを取り除きます(図3a)。
  4. そして、両側にかえりが出るようにスクレイパー バーニシャーで擦ります(図3b、c)。しっかりとしたかえりが出たことを爪を引っ掛けて確認します。

スクレイパーの仕立ては、コツを掴むまでは切れるように仕立てるのが難しいでしょう。スクレイパー バーニシャーをかける際の、自分に合った力加減や角度といったものを見つけて下さい。
なお、使っていて切れなくなってきたら、スクレイパー バーニシャーをスクレイパーの平面に押し当ててかえりを戻し、再度上のようにしてかえりを出し直すと、切れ味が蘇ります。うまく砥がれたスクレイパーだと、10回ほど蘇生させることができます。このやり方で切れ味が戻らなくなり、砥ぎ直す場合は、必ずかえりを戻してから砥ぐようにして下さい。


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