「総合的な学習の時間」コーナー

発想・企画・実行 佐野小祭り 2000.11.18

 佐野小学校では、11月第3土曜日に「佐野小祭り」があります。三年生以上の各学級が企画を考え・出店≠オ、全校児童が自由に見学する、いわば、文化祭・学園祭です。
 私が佐野小に赴任するまでは、1学級1企画ばかりでした。が、私は前任校時代から1学級1企画をしたことはありません。1学級多企画です。この方が子ども達の「力」が付くからです。

 2000年度深澤学級(五年生)の子ども達の様子を、写真中心にご紹介しましょう。

 2000年度の深澤学級では、8企画が計画・実施されました。39人の子ども達が「やりたい事」ごとに八つのグループに分かれて出店≠オたわけです。
 多いグループで7人、少ないグループは4人でした。

 「佐野小祭り」のような学級ごとの企画に、高学年になっても「お化け屋敷」を行う学級があります。私からすると「信じられない」事です。

 第1に、それまでの授業を中心とした学習成果が全く感じられない企画だからです。四月からの半年余り、一体何を学校・学級で子ども達は学んできたのか疑いたくなります。

 第2に、子ども達の「主張」が全く見えないからです。全校に向けて出店≠キるのですから、当然、アピールしたい事・伝えたい事があるべきです。「お化け屋敷」には、何もないのです。

 左の二枚の写真は、「作って遊ぼう」グループの様子です。
 よくある形ですが、「体験型」であることが重要です。参加者が自分で作ることが出来るわけです。
 上の写真を見ると、三角巾をしている子達がいます。この子達が、深澤学級、つまり、この「店」のメンバーです。私は何一つ指示もしていないのに、この子達は「店員は三角巾をすること」を決めました。
 「わからないことがあった時には、三角巾をしている人に聞いてください」ということでした。イベント事務局が色つきプレートをしているのと・店員さんが制服を着ているのと、同じ発想です。なかなか、賢いものです。
 それにしても、左の低学年の二人の子、いい顔してますね。

 2000年度深澤学級では、授業での学習の発展型企画が幾つか生まれました。もちろん、子ども達が自分で考え・準備し・実行したのです。
 ここでは、そのうちの三つを紹介しましょう。

 下の二枚は、「野菜で紙作り」グループです。夏休みの「一人一研究」で一人の子が発表した内容を受け、大根・にんじん等の野菜で紙すきをし、紙を作るという体験型企画です。

 

 これは、「手で話そう」グループ。十月に「総合的な学習の時間」で学んだ「手話」を佐野小祭りでバージョンアップして行いました。
 自分達で様々な手話を覚え、当日の参加者に教えていました。

 「出ればいいなあ」と内心思ってはいましたが、正直なところ、この企画が実際に出てくることを期待していませんでした。
 「親子手話教室」以降、日記に手話のことを毎日のように自分で調べて書いている子が二人いたので、その子達が「動くかな」と見ていました。
 実際は、別の子が「手話」企画を提案し日記に書いていた子達がそれに乗っかった形になりました。

 参加者は少なかったのですが、面白半分の「店」がほとんどの中、こうした企画を考え・具体化した子ども達を、私は立派だと思います。

 三つ目は、「面白実験室」グループです。
   
                               
 男子四人のグループです。
 九月下旬に深澤学級を訪れた奈良の土作彰先生「ミニネタ」に感化されたのかどうかはわかりませんが、スライム・入浴剤ロケット・CDを使ったホバークラフト、等を参加者に作ってもらう「店」です。

 「ここには人は来ないな」と私は考えていたのですが、ふたを開けてみたら何と、スゴイにぎわいでした。
 実に多くの子ども達が理科室まで来て、四人のスタッフは他の「店」を見ることも出来なかったほど、てんてこ舞いの状態でした。
 科学離れが言われている昨今ですが、順番待ちをしている子ども達の姿を見て、「そんなに悲観することもないんじゃないの」なんて思ったりしました。

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  一つのイベントを、子ども達の力がより発揮される=子ども達に力を付ける方向で、「活用・利用」する事です。

 もし今回、担任である私が「学級1企画」の方針をとっていたらどうなっていたでしょう。
 ここで紹介した子ども達の「姿」は生まれなかったはずです。

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