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水彩絵具などで描いた紙は水分の含み具合で、よれやたわみを発生させ描きにくいものです。そこで描きやすくするために水張りをお薦めします。
平張りとパネル張りの方法があります。(水張りイコール、パネル張りと勘違いしている方がいますが、平張りで十分です。時間も掛からず、出来上がりは同じです。 )
ここで紹介する方法は、板に張る平張りで、誰でも簡単にできます。めんどうがらずに、ぜひ試してほしいものです。
準備するもの

画学紙・水彩紙など。普段お使いの紙でも充分です。
ベニヤ板 厚さは6o程度以上。薄い板ですと、紙が乾いたときに、引っ張られてゆがんでしまいます。
水張りテープ  一般にミューズテープとして売られています。(テープの裏面に糊が塗ってあります、この面に水を付けることで糊が解けて貼れるようになります。)
 ごみ等があると水張りした後、紙と板の間にごみが入り、凹凸ができてしまい描きにくくなります。
タオル・スポンジ きれいなものを用意してください。
金属定規・はさみ・カッターなど 紙、テープを切るため。

まず、板の大きさよりも小さめの紙を用意する。
紙の大きさよりも長めに水張りテープを用意する。(水張りテープは、少しでも水がかかると使えなくなる場合があるので、使う分だけ用意し、残りは袋に入れて保存する。)

先ず、紙の裏面に水を刷毛やスポンジ等で充分に含ませる、1〜2分ほど置いて紙に水が良くしみ込むのを待つ。(水を紙に良くしみ込ませることがポイントです、水を紙に刷毛やスポンジ等で縦・横まんべんなくしみ込ませる。特に紙のまわりは丁寧に。)
初心者は早く貼らないと失敗すると勘違いしている方が多いのですが、紙が十分に水を含んでいればほとんど失敗することはありませんから、おちついて作業してください。

次に、パネルの表面を水できれいにする。(パネルの表面のゴミやベニヤ板のアク等をよく洗い落とす、ここもポイントです。)



日本画の水張り(仮張り)
水張り1 まず、長い方から水張りテープ@を張ります。次に、矢印方向に
余分な水と気泡を乾いたタオルなどで押し出します。
水張り2 次に、Aの水張りテープを張ります。この時、多少のシワがあって
もあまり気にしないでください。
水張り3 続いて、Bの水張りテープを張ります。同じように矢印方向に余分
な水と、気泡を乾いたタオルで押し出します。
水張り4 最後に、Cの水張りテープを張り平らにして、日陰で乾かします。
この時も、多少のシワがあってもほとんど乾いてしまうと平らになり
ますが、万が一、シワが出てしまった場合には、やり直して下さい。
回数を重ねるうちに上達するはずです。
一番大事な点は、よく紙に水を含ませるということですから、その点
を頭に入れて試してみてください。

最後に、絵を描き上げたときに、水張りした紙が波うちしていますが、乾くと平らな状態に戻りますから、それから紙を剥がしてください。板に残った水張りテープは、濡れた雑巾で拭いてしまえば、きれいに剥がせますので、板は何度でも繰り返して使えます。


パネル張りの場合

先ず、貼り付けるパネルの大きさより大きめの紙を用意します、パネルに巻きつける分として、15mm程大きめに紙を切って用意します。(パネルの桟の半分くらいに紙が巻ける大きさに切る)平張りで説明した手順で紙を濡らして同じように張り込みます。
パネル張りの場合は角にシワが出やすいので、その点をよく注意して試してみてください。それから、紙が乾いて縮むために、水張りテープを図のように下げて張ってください。画面の角に張ってしまった場合、テープが引っ張られて上に出てしまう事がありますから、その点に注意してください。


パネル張り方法 コーナーの仕上げ

@角をつまんで引っ張り、角に直角に合わせて折りたたむ。
角は盛り上がりやすいので、気持ち引張り気味にするとよい。
どうしてもうまくいかない場合は、折りたたんだところをホッチキ
スで止めてからテープで止めてもよい。
厚い紙の場合、ホッチキスで留める方法がオススメです。
  パネル張り方法2 A残りのテープの折り返し部分を貼る。
最後に、デッサン額などに入れる場合は平張りでも充分です、パネル張りの場合は、油絵の額にそのまま入れることができますので、手持ちの油絵の額がある方は、その額の大きさのパネルをお買いになる事を、お奨めします。
自分で描いた絵を飾ってみてください。
剥がし方
パネル桟の水張りテープを貼った所にVの字の切り込みを入れて下さい、切込みをめくり上げパネルの面と紙の隙間にカッターの刃を入れて4辺を切ってください。残った水張りテープは、濡れ雑巾で拭いて頂ければきれいに剥がれ、再び使用できます。






日本画の水張り
描いているうちに紙が凹凸にならないように仮張り(仮張りは和紙に柿渋をぬったもので、これに和紙を水張りして制作します。仮張りは古くから行われ、和紙を重ねて袋張りして作ってあるために、水張りしても和紙と一緒にたわむので狂いが生じません)してから描きます。
まず、沈糊(小麦粉を原料に作る、市販の糊は防腐剤が入っている為和紙の劣化を生む為に使いません)を水で薄め、描くサイズよりも糊代の分だけ大きめに切った和紙の裏面に刷毛でムラなく水を引きます。1〜2分待って和紙が伸びてきたら糊代の部分に薄めた糊または膠水をぬり、表に返して仮張りに張り、刷毛で中心から外側に向けて中の空気を追い出します。その後、和紙と仮張りの間に小さな紙を一枚はさみ、糊代の部分をへらか爪でおさえて固定してから乾かし、糊がはがれないように紙テープでさらに周囲をとめます。


水張り1 水張り2 水張り3 水張り4
@沈糊を皿にとり、水で薄め A和紙の裏面に水を引く B糊代の部分に糊を塗る C表に返し、仮張りに張る
水張り5 水張り6 水張り7 水張り8
D刷毛でなで、空気を出す E糊代の部分を固定する Fさらに紙テープでとめる G剥がす時の紙をはさむ



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