ミスター労働運動



明治のころ、本気でこの国を「働く者の楽園」に

変えようとした靴職人がいた・・・




2010年、労働者の解雇があいついでいる。
まさに「蟹工船」の時代が、ふたたび来ようとしている。
「額に汗して働く者」たちの権利が、労働運動の弱体化とともに、
ますます軽んじられるようになっている。
そんな社会の閉塞感から抜け出すヒントのひとつは、
もう一度、運動の原点に帰ることではなかろうか・・・。
労働運動のパイオニア、城常太郎のメッセージをとおして、
「働く者のスピリット」を感じていただければ
幸いである。












版元ドットコム


★史料発掘の旅に出て35年間、ひ孫の著者の手により
今蘇る、近代労働運動の先駆者・城常太郎の
アメリカ、日本、中国を舞台とした
壮大な「人間ドラマ」!




(開始日:2006年11月8日)



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かねばあちゃん

書評








火の国の義人・城常太郎



人は誰でも、生まれ育った環境に影響を受けるといわれています。
このHPの主人公、城常太郎の出身地は「熊本県」です。

そこで、常太郎の人となりのルーツを探るために、
熊本県人の性格について思いを
巡らせてみました。



熊本の県民性としてまず思い浮かぶキーワードは・・・

(1)正義感が強く、情にあつい

(2)一筋縄ではいかない、頑固一徹

(3)スタンドアッププレイを嫌い、裏方に徹する

(4)勇気があり、犠牲的精神が旺盛


・・・熊本県は献血率日本一だそうですが、
「なるほど」とうなずけます。

そんな県民性の背後には、戦国時代から延々と続いた
サムライ文化の影響があるのでしょう。


熊本県民の性格を言い表した方言に
「肥後のもっこす」がありますが、
これもまた「頑固者」という
意味です。

「土佐のいごっそう」(高知県)や
「津軽のジョッパリ」(青森県)など
も同様の意味で、
よく比較されるそうです。



城常太郎の新史料を発掘する中で、彼の人となりを知れば
知るほどに、
動乱の幕末を駆け抜けた
「土佐のいごっそう」坂本龍馬を
思い起こさずにはい
られません。


100年にわたって忘れ去られていた
「火の国の義人」城常太郎が、
歴史のスター・坂本龍馬と同じくらい「熱い血潮」を
たぎらせ、
民衆のために命をなげうった
「頑固者」だったからです。
















横浜の波止場



『横浜名所図会』(東陽堂発行)






 城 常太郎
(肥後の戦国大名、菊地氏の後裔)



・・・・・渡米前の常太郎の苦労については『加州日本人靴工同盟会沿革の概要』に、
「蓄財のため、時には剃髪して理髪の料を省きたることさえあり。」
と記されている。
常太郎は自ら頭を剃って、それで浮かした床屋代まで
渡航費に廻していたのである。
、、、当時の渡米は家を一軒買うくらいに大変なことだった。
それを自分の欲のためではなく、
靴工仲間を救うことを夢見てアメリカへ渡航しようというのだから、
その心意気からは常太郎のパイオニア精神が
伝わってくる。


、、、明治二十一年九月初旬、城常太郎は多くの靴工仲間たちの
期待を背負って、横浜港からアメリカへ向けて旅立った。
それは常太郎二十五歳の秋だった。・・・・・

『ミスター労働運動』より