【 記 事 】 北陸で新「地域ブランド」創出の動き 市町村合併を機に
全国発信へ食や技術融合
(2006年7月14日記事:北国新聞)
市町村合併を機に、これまで各地に点在していた伝統産業や特産品を生かし、新しい「地域ブランド」の創出を目指す動きが北陸で出てきた。石川県では、県商工会連合会と能登地区で昨年誕生した二商工会が連携し、建具、ガラス、繊維の技術を融合させた商品開発をスタート。富山県では、五市町村が合併した射水市が検討委員会を発足させ、全国発信できる食や技術の発掘を急いでいる。
能登地区で新商品開発を進めるのは、中島、田鶴浜、能登島の三商工会が合併した「能登鹿北商工会」と、鹿島、鳥屋、鹿西が合併した「中能登町商工会」。県商工会連合会が主体となり、十三日、地域ブランド発掘支援事業推進委員会を設置した。
委員会のメンバーは十一人で、企画制作会社や県工業試験場、百貨店の関係者も参画。「組子細工」で有名な旧田鶴浜町の建具や、能登島のガラス、中能登の織物の技術を核に、現代の生活スタイルに合った「売れるものづくり」を進める。人口減少が著しい能登の経済活性化を図る狙いもあり、今後、事業者の協力を得て商品デザインを決定。来年三月までに試作品を完成させる。
昨年十一月に誕生した射水市は今年六月、射水ブランド検討委員会を発足させた。商工会議所や大学、観光団体の関係者が委員となり、来年三月末までに、地域ブランドになりうる既存の特産品を絞り込むほか、新商品の開発にも臨む。
福井県では、将来のさらなる広域合併を見据えた取り組みが始まっている。武生商工会議所では、「丹南地域」と称される越前市、鯖江市、越前町が誇る和紙、打刃物、漆器などの伝統工芸を融合させたクラフト作品の募集を開始。同地域の共通ブランド創出の足掛かりとする。
独自の地域ブランドを確立しようとする動きは、新市町村の特色づくりだけでなく、既存産業の融合で新産業を生み出し、地域経済の活性化を図る狙いもある。「平成の大合併」効果はものづくりにも波及し、その成否が、今後の地域間競争を勝ち抜く鍵になりそうだ。
出典:北国新聞:7月14日
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20060714003.htm
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