食生活の科学
1.人はなぜたべるのか?

植物は光合成によりエネルギーを作り出し、生長に必要な栄養を土中から根で吸い上げるものがおおい。一方、動物は自らエネルギーを作り出すことができないため、植物・動物を摂取することによって、心臓や肺を動かし、生命活動を維持する。さらに、食事を通して、他の人とコミュニケーションを図り、精神的、文化的にも食を楽しむ。

2.現代の食生活

現代の日本では、豊かな社会にあっても食生活は大きな問題を抱えている。一日3回の食事は決まった時間に集団で取るところに大きな意義があるが、忙しい現代では規則正しい食事をとることが難しくなっている。一日のスタートを切るための朝食を食べない「欠食」、また家族のメニューがバラバラの「個食」、家族の生活時間が合わないために「孤食」が常態化している。本来、食事には家族や仲間とのふれあいや家庭料理の伝承などという様々な要素を含んでいる。単に空腹を満たすというものではなく、社会的営みとしての食を見直してみる必要がある。
食生活と健康
人はなぜたべるのか 現代の食生活 栄養と栄養素 栄養素の種類と機能
水の役割 炭水化物とは 炭水化物の種類と働き 植物繊維とは
栄養と食品
食品の安全性
1.栄養と栄養素

栄養とは、生物が体外から物質、すなわち栄養素を摂取し、これを同化して生長し、生活力を維持することである。つまり、私たちが食べ物を食べて健康で快適な生活を送ることをいい、食品の中に含まれる栄養に必要な成分のことを栄養素という。

2.栄養素の種類と主な機能
五大栄養素と機能
-- エネルギー源 体構成成分 生理機能調節
炭水化物
脂 質
タンパク質
無機質
ビタミン
3.水の役割

水は人間の体の60%を占めていて、最も出入りの激しい物質である。人間は1日に2リットルの水を摂取し、同量の水を排泄している。人体の成分としての水のうち薬10%を失うと生命が危なくなり、20%を失うと死を招く。

■水の特性と生理的機能
 ・体成分  物質を溶かす力が強く、体内における化学反応の基盤となっている。
 ・溶液  電解質を溶かし、そのバランスを維持し、浸透圧の平衡を保って細胞を正常に保持する。
 ・誘導体:  栄養素の吸収・運搬及び老廃物の誘導・運搬を行う。
 ・体温調節  尿の排出、発汗などによって体温を一定に保つ。


4.炭水化物と炭水化物を多く含む食品.

■炭水化物とは
主にエネルギー源となる栄養素で炭素C、水素H、酸素Oから構成されている。消化されてエネルギー源となる「糖質」と消化されにくい「食物繊維」がある。食物繊維には、「整腸にきく」、「便秘を防ぐ」、「血液中のコレステロール量を低下させる」、「人体に有効なビタミン類を作る」、「大腸がんを予防する」等の働きがある。
ふどう糖 果物、はちみつに高濃度で含まれる
果糖 果物、はちみつの主な甘味成分
ガラクトース 乳汁ではぶどう糖と結合して、乳糖の形で含まれる
しょ糖 さとうきびの茎、てんさいの根に含まれる
麦芽糖 大麦を発芽させた麦芽で、でんぷんを糖化させるときにできる主な糖
乳糖 人乳、牛乳に含まれる
でんぷん 穀類、いも類、豆類等の主成分
デキストリン 水飴などに含まれる
グリコーゲン 動物の肝臓、筋肉、牡蠣等に含まれる
セルロース 高等植物の細胞壁の主成分
ベクチン 果皮、植物の果実・茎中に含まれる
ガラクタン 寒天の主成分
グルコマンナン こんにゃくの主成分
<炭水化物の種類と働き>
5.食物繊維の働き

「人の消化酵素で消化されない食品中の成分」をいい、「便秘を防ぐ」、「コレステロール値や血糖値を下げる」、「心臓疾患」、「動脈硬化症」、「糖尿病」、「腸の病気」の予防効果があるといわれている。野菜や藻類など植物性食品に多く含まれている。

●植物繊維ベスト10

1.こんにゃく  精粉
2.あらげきくらげ  乾
3.てんぐさ  角寒天
4.しろきくらげ  乾
5.わらび  干しわらび  乾
6.きくらげ  乾
7.えごのり  素干し
8.あらめ蒸し干し
9.てんぐさ  素干し
10.せん茶  茶

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