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相模原MSD
建築ノート
神奈川県相模原市上溝2-2-6
宮川構造建築設計事務所

建築設計、監理、構造設計、構造計算など建築全般について思いつくままに。

(注) 頭に§のついた項目は建築技術者向けです。


SI単位移行&告示改正騒動記


計量法の大幅改正によって、建築関係の単位も平成11年10月1日にSI(エスアイ)単位という国際単位系に移行しました。 今となっては、SI単位に移行した当時のドタバタ騒動が懐かしくすら感じます。
構造計算は、ソフトメーカーが作った一貫計算ソフトだけでは足りませんから、足りない部分は自分でソフトを組んで補うわけです。 自分で組んだソフトも、仕事の合間をみて、総てSI単位に移行させなくてはならないわけで、この労力たるや大変なものでした。 夜なべ仕事は当たり前の設計業界ですが、リポビタンDの箱を横に、ねじり鉢巻の日が続いた。どうやらこうやら平成12年の4月1日の完全移行日には間に合った。
と思いきや、今度は例の6月1日の告示の改正が待っていた。研修会でブ厚い改正基準法等をいただいた。神奈川県の研修会は5月に開催されたから、 施行まで1ヶ月もなかった。世迷い事を言う時間があったら1ページでも読み込まねば・・・。また、リポビタンDだ。 改正告示もなんとか読みこなし、ソフトの手直しも終った。
と思いきや、年末の忙しい時期になって(たしか暮れの12月25日だった)、またまた告示の改正だ。 今度は基本材料の許容応力度の改正との事。官報に発表になった。「改正」と文字で書くとわずかニ文字でいとも簡単のようだが、 またまたソフトの手直しをしなければならなかった。おかげで正月休みは返上となり、たっぷりとリポビタンDのお世話になりました。 騒動が一段落した今思えばの話だが、「SI単位への移行」と「告示の改正」そして「許容応力度の改正」の三つは、 出来れば同じ時期に一気にやって欲しかった。


SI単位について(一般)


それまで無頓着に重さの単位として使ってきた「kg」や「t」のような単位は重力単位と言います。 現在の国際単位(SI)系では、漠然と『重さ』と言うのは通じなくなりました。質量なのか、重量なのか、 きっちりと区別するようになったのです。質量は絶対重量というような意味があります。重量は、質量に重力加速度が加わったものです。 ふだん私たちが感じている重さというは重量になります。
(重量)=(質量)x(重力加速度)=(質量)x(9.80665)
という事になります。肉の重さ、野菜の重さ、魚の重さ、体重などでgやkgを使っていますが、 これらも総てSI単位に移行しています。ところが、それでは大混乱が予想された。計量計も重力下にあるからとの理由で、 肉・魚・野菜・体重などは、慣例的としてこれまで使ってきた「重さ」をそのまま使っても良いという事になりました。


§.SI単位について(建築)


建築関係でよく使うところを書きますと、もうSI単位にも慣れてきたとは思いますが、復習の意味で読んでいただければ。
地耐力ですが、以前は、関東ローム層の地耐力は5トン(fe=5.0t/m2)というような言い方をしていました。
現在はSI単位ですから、地耐力は50キロニュートン(fe=50.0kN/m2)というような言い方をしています。


コンクリートの圧縮強度ですが、以前は、Fc210キロ(Fc=210kg/cm2)という言い方をしていました。
現在はSI単位ですから、Fc21ニュートン(Fc=21N/mm2)というような言い方をしています。


構造計算書の見方ですが、
曲げモーメントは以前は、5.6tm(トンメートル)という言い方をしていました。
現在の計算書ではSI単位ですから、51.92kN・m(キロニュートン・メートル)というようになっています。
これは、5.6tm x 9.80665=51.9172で、四捨五入して51.92となります。
9.80665が重力加速度です。


せん断力は以前は、3.5t(トン)という言い方をしていました。
現在の計算書ではSI単位ですから、34.32kN(キロニュートン)というようになっています。
これは、3.5t x 9.80665=34.32となります。
9.80665は重力加速度です。



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