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相模原MSD
建築ノート(保管庫 001)
神奈川県相模原市上溝2-2-6
宮川構造建築設計事務所

以前の「建築ノート」を保存してあります。

(注) 頭に§のついた項目は建築技術者向けです。


木造住宅の断熱材


住宅金融公庫の木造住宅工事仕様書では、気候条件などの違いを考慮して全国を5つに区分して、断熱材について最低限の基準を定めています。東京都や神奈川県は、比較的温暖な地域ということで、区分「 W 」の地域になります。冬期に過酷な条件を強いられる北海道は区分Tです。これはあくまでも最低限の基準ですから、地域性や建物の仕組みなどの実情に合わせて、断熱材の仕様をグレードアップするのが良いかと考えます。
相模原周辺での一般的な在来工法で行われている断熱材の仕様は、屋根面の天井(グラスウール50mm)、外壁(グラスウール50mm)、1階の床下(発泡系30mm)が多いようです。
相模原の場合、1階の床がフローリングなどの洋間の場合は、基準の発泡系30mmでは少し断熱性能が不足するようです。1階の床が板貼りの場合の断熱材は、発泡系ですと45mm〜50mmは使いたいものです。
屋根面の天井と外壁については、今の基準でも十分だと考えています。もちろん、「金にいとめはつけねえ」という方は贅を尽くすのも一興かと思います。


§.重量鉄骨造の主柱


中小規模の鉄骨建物の場合、主柱については長い間STKR400という鋼材が主流を占めていました。しかし、平成8年の日本建築学会・建築工事標準仕様書JASS6(鉄骨工事)の改定で、構造用鋼材のSN材への移行が方向づけられました。最近では、鉄骨造の主柱はJIS3136建築構造用鋼材(SN材)と同等品扱いのBCR295やBCP235、さらにはSHC400が多く使われています。
STKR400については、ルート3の保有耐力設計に進んでも、柱と梁の耐力比を1.5倍以上確保する必要があり、より大きな部材断面を使用しなければなりません。角部(コーナー)が規格に合わないなどもあり、最近では主柱として使うことは少なくなってきました。
以前のようにスリムな主柱を使いたい場合は、熱間成形タイプのスーパーホットコラムSHC400がお薦めです。1年ほど前には、スーパーホットコラムSHC400はまだ生産量が少なかったせいか、発注してから2ヶ月も待たなければ手に入らない状況でしたが、知り合いの鋼材商社さんの話しでは、最近は在庫も確保できているそうです。SHC400はトン当たりの鋼材価格は高いのですが、部材が小さくてすみますので、結果として鋼材の総トン数は少なくてすみます。他の鋼材と比べても鉄骨工事費はさほど差はないようです。柱脚にベースパックなどを使用する場合には、主柱の断面に比例してベースパックも小さな物ですみますから、工事費に反映されてきます。

当事務所で構造設計を依頼された角形鋼管の鋼種割合ですが、冷間タイプのBCR295が60%、熱間タイプのSHC400が30%、従来の冷間タイプSTKR400とその他で10%といった割合です。


カラーベスト系屋根のメンテナンス


木造住宅に対する誤解の中で比較的に多いのが、「カラーベスト系屋根の寿命は短い」という誤解。
新築から10年くらいで表面の塗装が色あせてきますから、塗装の寿命を、カラーベストそのものの寿命だと勘違いしてしまうための誤解のようです。20年以上前の初期のカラーベストを使った建物の建て替えで屋根材の取り外しを何度か見てきていますが、カラーベストそのものはほとんど傷んでいません。取り外したカラーベストに水道の水をかけて試してみると、水を透す事はなく、防水性は問題ありませんでした。
表面の塗装が多少色あせて白っぽいセメント色になっても、耐久性や防水性には問題ありませんから、見た目を気にしない方は無理に塗装をしなくても大丈夫です。資金に余裕ができた時に塗り替えても大丈夫です。

カラーベストに限らず、屋根は、棟(むね:一番高い部分)と寄(よせ:左右の屋根が斜めに交わる部分)の部分から雨水が回りこんで、木造の下地が傷む事がありますから、定期的に調べたほうが良いと考えます。
MSDは設計屋ですが、しょっちゅう屋根に上がったり、床下にもぐったりしています。ご心配の方はお問い合わせ下さい。


住宅と消火器(2)


消火器の基本的なことについて、種類、有効期限、使い方と順番に説明します。
消火器の種類:ABC火災に対応している家庭用サイズの粉末消火器をお薦めします。ABC火災のAは紙・布・木などの火災に対応。Bは油火災に対応で、天ぷら油や灯油・ガソリンなどの油火災に対応。Cは電気火災に対応しています。
つまり、ABC火災に対応消火器というのは、A、B、Cのどの火災にも対応している万能消火器という意味になります。最近の消火器はほとんどがABC対応ですが、どの消火器もラベルに大きく書いてありますから確認してから購入して下さい。

消火器の有効期限:購入する場合には有効期限も確認して下さいね。有効期限が5年以上残っている物を選んで下さい。
今使っている消火器があって有効期限が切れそうになっていたら、購入した所か消防設備屋さんにお願いすれば、中身を詰め替えてくれます。

消火器の使い方:(1)黄色い安全ピンを真上に引き抜く。 
        (2)ホースを火元に向ける。
        (3)噴射レバーを思いきり握る。
        これで消火器からは勢いよく粉末の消火剤が噴出します。あわてず、しかも躊躇せず!


住宅と消火器(1)


一般住宅には、消火器の設置は義務付けられていません。
消火器の詐欺まがい訪問点検販売商法はあとを絶ちませんが、「一般住宅には義務付けられていない」という事をきちんと知っていれば冷静に対処できるかと思います。
さて、では法律で義務付けられていないから消火器は必要ないでしょうか。出そうと思って火災を起こす人はおりません。人間ですからうっかりする事もあるでしょう。うっかり火を出してしまっても、近くに消火器があれば大事に至らずにすむ事が多いはずです。
1階に1本、2階にも1本、家庭用の消火器を置いておきたいものです。 特に火を使う台所には必ず置いてほしい。転ばぬ先の杖というやつです。
「消防設備」などの看板がかかった消防設備屋さんや日常雑貨量販店、DIY店などへ行けば適正価格で手に入ります。消火器については、自分からすすんで買いに行くくらいの気持ちがあっても良いと思っています。


木造住宅の耐震性


木造住宅には在来工法(軸組工法)やツーバイフォー工法(枠組壁工法)がありますが、
どちらの工法が地震に強いのかと木造住宅を設計している方からよく質問を受けます。余裕のある十分な量の筋カイ(ツーバイフォーの場合は壁)を入れて、しかもバランス良く配置すれば、どちらがどうこうはなく、どちらの工法でも耐震性の高い建物になります。


三分一湧水


8月の水辺の写真は、甲斐駒電脳工房さんより提供していただきました。
山梨県小淵沢の三分一湧水(さんぶ・いち・ゆうすい)。引き水の水量をめぐって村人の争いが絶えなかった。武田信玄は、三角形の石を真中に置くことによって水を三方均等に流れるようにし、水争いを治めたと言われている。(資料:甲斐駒電脳工房)


住宅の手すり


階段の手すりについては義務付けられましたから、これから新築する住宅の階段には手すりが付く事になります。
親や年配の人と同居している方は、階段だけではなく、玄関や廊下・トイレ・浴室などにも手すりを付けて上げると使いやすい家になるかと思います。手すりはDIY( Do It Yourself)のお店でも購入できますので、日曜大工で取りつけてみるのも楽しいかも知れません。
このとき注意することは、柱の位置をきちんと確認し、留め具を柱に取り付けることです。石膏ボードなどで柱が隠れている場合は、その上から軽く叩いてやると、音の違いから柱の位置を探すことができます。


ノートについて


このノートには、建築の話を不定期に書いて行く予定です。
記述内容に間違いを見つけた場合にはご指摘いただければ幸甚です。


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