フランジに関するよくある質問

問1JPI 規格と ANSI(ASME) 規格では、どう違うのですか?

正確にいいますと、「JPI」とは JPI-7S-15-93 のことであり、「ANSI」とは
ANSI B16.5のことです。但し、最近は ASME B16.5 ともいいますが、内容は
同じです。ANSI と ASME の関係を知りたい方は 「ここ」をクリックして下さい。
JPI 規格は元々 ANSI 規格に準拠して作られたものなので、次に上げる二つ
の大きな相違点を除けば、同じものと考えても差し支えありません。

(1)ANSI 規格では原則として、ガスケット面にセレーション(渦巻状又は同心円
状の細い みぞ)が入りますが(SERRATED FINISH)、JPI 規格では入りません
(SMOOTH FINISH)。

(2)ANSI と JPI では内径が違います。サイズによってほとんど同じものもあれば、
大きく違うものもあります。アメリカと日本ではパイプの規格が違うため、パイプ
の寸法に合わせ ているフランジの内径が当然違ってきます。
又差し込み(SO,SW)の場合には、パイプに対するフランジの内径の余裕を、どの
くらい見るか(ガタの大きさ)が両者で違っていますので、パイプ外径が同じでも、
フランジの内径が違ってきます。
パイプ寸法の両者の比較の一例を、下に示します。
JPI とANSI のパイプ外径の比較の一例
サイズJPIANSI
1/221.721.3
11/248.648.3
21/276.373.0
6165.2168.3
8216.3219.1


お客様の中には、例えば「ANSI 150# SORF 6 のフランジ」という方がいますが、
本当にANSI で良いのですかと聞いてみますと、「セレーションなし、パイプは
JIS を使います。」という方が多いのです。しかし、これは即ち JPI のフランジと
いうことになるわけです。
確かに表現上は「ANSI 規格で、ガスケット面及び内径は JPI のフランジ」という
言い方もあるのでしょうが、現物は JPI のフランジということになります。


問2
「セレーション」て何ですか?
「セレーテッド フィニッシュ」て何ですか?
「スパイラル」て何ですか?


ANSI 規格では、「Tongue and Groove」、「Small Male and Female」、「リング
 ジョイント」以外のガスケット面には、渦巻き状(スパイラル)又は同心円状
(コンセントリック)の、レコード盤のような細いみぞを、入れることになっています
(Serrated Finish)。
加工方法は、刃先のRが1.6mm 以上のバイトを使用し、45〜55本/インチのみぞ
を入れて、表面粗さ 125〜250 AARH(JIS の二つ山相当)に仕上げます。
渦巻き状か同心円状かは、どちらでも良いことになっていますが、渦巻き状
で加工するのが一般的ですので、Serrated Spiral Finish を略して、ただ
単に「スパイラル」という場合が多いのです。
昔の規格ではもっと粗いものでしたが(24〜40本/インチ、表面粗さ125〜500
AARH)、1996年版で上記のように改正されました。


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