不眠症
(原因、治療、対策)



(不眠症克服のための具体的な説明)

不眠症は、睡眠障害や入眠障害とも呼ばれますが、普通神経症の代表的な症状になります。

夜、寝ようと思っても、なかなか眠れない、今夜もまた眠れないのではないかと、常に睡眠の不安やストレスにとらわれ、ますます体調を悪くしている状態だと言えます。

そして、この、今夜もまた眠れないのではないかと不安になるのが、予期不安と言われているものであり、神経症から来る不眠症の場合の、典型的な特徴になります。

また、不眠症に悩んでいる人は、これと同時に、慢性的な頭痛や肩こり、慢性疲労症候群、更年期障害など自律神経失調症の症状も持っている場合が多いものです。

夜、よく眠れなかったから頭痛がするとか、疲れやすいということで、薬を飲んで対策を取ったりしている人も多いと思います。

しかし、神経症から来る不眠症の場合は、これでは、根本的な治療にはならず、逆に、不眠症の症状を強くしてしまうものなのです。

「うつ病」や他の病気から来る不眠症(不眠)の場合には、薬を飲んで対応していくことが大切なのですが、神経症から来る不眠症の場合は、薬を飲むことで、逆に、不眠の、とらわれや、ストレスを強くしてしまうものなのです。

また、先ほども書きましたが、神経症から来る不眠症の場合、また今夜も眠れなかったらどうしようと、予期不安を感じる場合が多いのですが、人によっては、寝付きは良いけれど、夜中に一度、目を覚ましてしまうと、それから眠れなくなってしまうという場合もあります。

また、朝早く目が覚めてしまうということで、「うつ病」の場合の、早朝覚醒と勘違いしていることも多いものなのです。

「うつ病」から来る不眠症の場合は、今夜もまた眠れなかったらどうしようと、予期不安を感じることはないものなのです。

ですから、この予期不安があるかどうかで、神経症から来る不眠症か、「うつ病」から来る不眠症かの区別がつくと言って良いと思います。

そして、夜、よく眠れなかったからということで、遅くまで寝ていたり、昼寝をしてしまうということで、ますます睡眠のリズムを崩し、ストレスを大きくし、不眠症の症状を強くしている人が多いものなのです。

また、今は、不眠症の治療や対策も、薬物療法が主体になっていますので、病院でもらった薬(睡眠薬や、精神安定剤など)が手放させなくなり、何年にも渡って睡眠薬などの薬を飲んでいる人もいます。

しかし、神経症から来る不眠症の場合は、睡眠薬などの薬を飲むことで、一時的には治療効果が見られますが、長い目で見ると、かえって、「とらわれ」を強くし、ますます、症状を強くしてしまうものなのです。

つまり、不眠症の原因には、色々あり、中には睡眠薬などの薬を飲むことが必要な場合もありますが、神経症から来る不眠症の場合には、むしろ睡眠薬などの薬を飲むことで、かえって、治療を長引かせてしまうことが多いのです。


上記の内容をまとめると、下記のようになります。  
 
(不眠症の原因と治療、対策)
 
@うつ病など病気から来る不眠症。
うつ病などから来る不眠症の場合は、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安やストレスを感じることは少なく、また、布団に入っても、なかなか眠れないという入眠困難ではなく、早朝覚醒という形で現れることが多いものです。

そして、この場合は、睡眠薬などの薬を飲むことで治療や対策をしていった方が良いと言えます。
 
A薬の副作用から来る不眠症。
血圧の薬や抗うつ剤など、薬の副作用から来る不眠症の場合も、うつ病から来る不眠症の場合と同様に、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安やストレスを感じることは少なく、特に、抗うつ剤などの薬を飲んでいる場合に多く見られます。

また、この場合は、早朝覚醒だけではなく、入眠困難という形で現れる事も多いと思います。

そして、この場合も、睡眠薬などの薬を飲むことで治療や対策をしていくことが大切になります。
 
B神経症から来る不眠症。
神経症から来る不眠症の場合は、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安やストレスを非常に強く感じているものです。

また、よく眠れなかったということで、頭痛や、だるさ、体調の悪さにとらわれながら、生活を送っている人が多いものです。

しかし、これは、純粋な睡眠不足というよりは、寝ようとしたのに眠れなかったという「葛藤」が原因になっていることが多いものなのです。

そして、神経症から来る不眠症の症状は、布団に入って寝ようとしても、なかなか眠れない入眠困難や、途中覚醒という形で現れてきます。

うつ病や、薬の副作用から来る不眠症(不眠)の場合のような、早朝覚醒という形で現れることは少ないと思います。

ただ、夜中や明け方に目が覚めて、その後、眠れないと悩む、途中覚醒を、早朝覚醒と勘違いしている人が多いものなのです。

そして、このために、抗うつ剤などの薬を飲み、かえって症状をこじらせていることが多いものなのです。

神経症から来る不眠症の場合は、森田療法などの精神療法で治療、対策をしていった方が効果が見られることが多いものなのです。
 
 
(不眠症の3つのパターン)
 
A.入眠困難タイプ
布団に入っても、なかなか眠れない。このために、起き出して本を読んだりテレビを見たりしてしまう。
 
B.途中覚醒タイプ
寝付きは良いが、寝ている途中で、トイレなどで目が覚めてしまうと、この後、眠れなくなってしまう。
 
C.早朝覚醒タイプ
寝付きは良く、すぐに眠れるが、朝早く目が覚めてしまう。


(不眠症克服の一口ヒント)

神経症から来る不眠症の場合は、眠れない時に、「これは大変だ、どうしよう」と考えてしまうものなのですが、こう考えてしまうと、ますます、目が冴えてしまうものなのです。

ですから、眠れない時の、受け止め方がポイントになります。

つまり、一晩くらい眠れなくても大丈夫だと、無理に眠ろうとしないようにしていった方が、かえって自然な眠りに入れるものなのです。

そして、この上で、目的本位や「あるがまま」など、森田の考えに従って行動するようにしていくと、不眠症に対する不安を必要以上に大きくしなくて済み、少しずつ、不眠症の症状が和らぎ、自然に眠れるようになってくるものなのです。

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