Top / Prof / Guitars / CG / CD / BBS / LINK

VG-88にスイッチ付きワウペダルを!
GK搭載のためのアイディア
愛用ギターへGK-2Aを内蔵

= 愛用ギターへGK-2Aを内蔵 =
初投稿:1994年12月(Nifty FMIDIKB) By.Kazz.Y
HTML版改訂:2000年10月


( 写真1 )

■この記事は、1994年12月に Nifty Serve(現、アットニフティ)のMIDI関連のコミュニティである「MIDIキーボードフォーラム」の会議室へ私が投稿した記事をHTML版として改訂・加筆したものです。当時は記事内に画像を含める事が不可能であった為、HTML版の作成は非常に有意義であり、確実な情報を文章と画像で提供する事が出来ます。
◆ GK-2Aを取り付けるギターの基本仕様 ◆

・ 25インチスケール、22フレット指版
・ 10フレット以降スキャロッピング加工
・ 18V駆動サスティニアック・ドライバ内蔵
・ FRT(フロイドローズ)トレモロシステム
・ コントローラー

ヴォリュームコントロール
ピックアップ ON/OFFスイッチ
サスティナー ON/OFFスイッチ
ハーモニクス切り替えスイッチ

◆ GK-2Aを取り付けるギターの追加仕様 ◆

・ ピックガード新設
・ スイッチサーキット変更
・ ヴォリュームコントロールに、キャパシタを追加
・ ピックアップ位置をネック寄りに 3mm移動
・ Roland GK-2A内蔵
◆ GK2A内蔵の動機 ◆
・もうだいぶ前に、GR500という楽器で遊んでいたのですが、それに電磁誘導を利用した「永久サスティーン」の仕組みがあったんです。当初このGR500にGK2Aを乗せようとも思ったのですが、アナログ音源部を使う機会が少ないのと、実用性が低いことと、そして何よりもマヌケな感じがしたので、フェルナンデスのBH120に搭載する事を思いついたのでした。BH120はサスティニアックが搭載されているし、フロイドローズの強力なアームユニットもある。こんなスペックに MIDIが加わったらそれこそ「最強」ではないのかと思ったのでした。

とまぁ、1994年12月(実は1997年だと思ってた!ログを調べたらなんと 1994年!・・もしかしたら、サスティニアック・ギターにこんな事したのって、僕が世界初じゃないのか?)にこんな事を思いついたワケですが、TSCさんの製品とか見ると、今となっては結構メジャーなカスタムビルドみたいですね。ただ、自分の思い入れの部分は「何を搭載してもエレキギターらしさは捨てない」というポリシーでした。基本的な構造・スイッチパーツの形状・操作性・耐久性。このうちどれが欠けてもダメだと思いました。やっぱりカッコ良くなきゃね、エレキギターは!!
◆改造の為に用意するもの
・1回路3接点、ON/OFF/ON ミニスイッチ
・1回路2接点 スプリング・ミニスイッチ 又はプッシュスイッチ
・50KΩBヴォリューム
・14芯以上のリボンケーブル(IDE フラットケーブル可)
・ゼリー状瞬間接着剤
・樹脂製ジャックプレート
・木工ノミ(あるいは、ハンドルーター/トリマーなど)
・木工ドリル
・基盤固定用のネジ・ワッシャ・ナット類
◆GK-2A内部配線解説

 GK-2Aの基盤裏から見た配線の解説をしておきます。

■デバイデッド・ピックアップコネクタ■

 デバイデッド・ピックアップは、エレキギターに搭載されているものと同じ、いわゆる「マグネティック・ピックアップ」です。1つの弦に対してそれぞれ2つのコイルがあり、ハムバッキングとなっています。構造的に出力が高く出来ないので、GK-2A上の「4570」というオペアンプで増幅し、GRやVGへ信号が送られています。

■S1/S2スイッチ■

 S1/S2スイッチには、元々非常に高性能なマイクロスイッチを採用していますが、ギターにマウントする際には若干加工しづらいので、ミニスイッチを利用する事にします。(基盤からスイッチは撤去しません)

 左の写真で1と3がアースに落ちています。S1は、2の端子をアース(1)へ接触させる事により機能します。同様にS2は、4の端子をアース(3)へ接触させる事により機能します。

■ソース(ノーマルギター/GK)セレクタ■

 セレクタースイッチにはアルプス電気のものが載っています。これも非常に高性能ですが、マウントの邪魔になりますので、撤去します。
 スイッチの端子には番号が振られていませんので、左の写真に載せた番号を参考にしてください。スイッチの配線には6番・8番・10番の端子のみを使用します。

■GKコネクタ■

 GKコネクタは非常に配線が込み入っていますので、細心の注意を払ってください。

端子番号

信号の解説

デバイデッドピックアップ 1弦

デバイデッドピックアップ 2弦

デバイデッドピックアップ 3弦

デバイデッドピックアップ 4弦

デバイデッドピックアップ 5弦

デバイデッドピックアップ 6弦

ノーマルギター出力

SYNTH VOLUME(MIN:15.7mV〜MAX:5.15V)

N.C

10

S1 NORMAL時:2.85V/ON時:0.253V

11

S2 NORMAL時:2.86V/ON時:0.256V

12

VCC+ +6.92V

13

VCC- -6.99V

EARTH

ギター・アース

■ノーマルギター・インプット■

 ノーマルギターの信号を入力する端子です。アースはGKと共通となりますので、かならずギターの弦アースと接続してください。
◆改造作業
◆第一段階、GK2Aピックアップの改造
 まず、ピックアップの足が6弦側に異様に出っ張ってるのが嫌なのでピックアップを上下逆に設置することを計画しました。それに伴い、ピックアップ内部配線を1弦を6弦に、2弦を5弦に・・といった具合に全く逆に配線し直した。何でこんな事するかというと、GR-09 等には弦を指定した設定がいくつかあり、現場でセッティングに迷わない為、そして「デバイスとしての完璧さ」を出す為です。
 GK2Aピックアップ・ケーブルの出方がこれまた演奏に支障をきたしそうなので、1弦側の(元々は6弦側に相当)横にケーブルを出す穴を開け、そこから配線。(図1)このときオリジナルに付いていたケーブルのカバー(?)は取り外し、代わりに市販のカッティング・シートを小さく切り、貼り付けて終わり(笑)。実際、こんなもんです。ギタ次郎を観察しましたが、こんな感じでした。

 GK2Aピックアップの配線を改造する際は、アルミニウムカバーを外さなくてはなりませんが、これは慎重に行いましょう!!アルミニウムですので何度も曲げたりするとツメが折れてしまいます。出来れば、カバーを開けたら動作確認が取れるまではカバーを絶対に元通りに取り付けない事です。不幸にしてツメが折れてしまったら、接着剤のお世話になる事になりますのでくれぐれも慎重に・・・。


( 図1 )


( 図2 )

 そして、ギターピックアップ・エスカッションのスカート部を切除し、そこからGK2Aのケーブルを導き(図2)更にはノーマルピックアップのケーブル・トンネルを通りコントロール部まで導きます。また、GK2Aピックアップ本体の上下の調整マージンを考慮し、柔軟性を持たせる為にGK2Aピックアップ本体から出ているケーブルのシールドを根元から、約15mm程剥がし、生のリード線にしました。これでかなりしっかり固定できるようになりましたね。
 
 
◆S1 & S2 スイッチの配線。
 S1とS2スイッチは共に押した時にのみ動作するいわゆる「アンラッチ方式」ですので、フェンダーや、ゴダンなどのGK搭載ギターにはソレらしいプッシュスイッチが付いてますね。しかし、あれって「エレキギターらしくない」と思いませんか? 僕はミヤマかフジソクのミニスイッチが格好良いと思います。・・って事で(笑)、S1・S2スイッチには、レバーを倒したときだけONになり、手を離すとスプリングの動作で元に戻るタイプのスイッチを使用する事にしました。
-----
1994年現在の型番で、
メーカー:FUJISOKU
型番: BA2061
-----


( 写真2 )

・・というモノを物色してまいりました。配線は簡単、GK2A基盤の S1とS2スイッチの配線端子からリード線を這わせて繋ぐだけ。
◆GK-2Aのサウンド・ソースセレクタ スイッチの配線。

 そして、ソースセレクタ(・・つまり、シンセサウンドとギターサウンドをセレクトするスイッチの事です)・・・の、工事です。基本的に元々のスイッチは撤去してしまいます。それに代わって S1スイッチで使った様なルックスの FUJISOKU製スイッチを使うことにしました。

 GK-2Aを分解してみるとこのスイッチの仕組みは非常に分かりづらいものとなっています。特殊な部分は、右の図で見ますと、3番と4番、そして8番と9番が点線で結ばれていますが、これは内部で常にクローズになっています。しかも、4番と9番は表面からは見えません。あとは見たままといった感じです。

 早速スイッチの接続データを取ってみると案外シンプルで、セレクタを真中(つまりMIX状態)の時はスイッチの回路が電気的に完全にオープン(どこにも干渉しない状態)になっています。


( 図4 )


( 図3 )

 この工事で必要なミニスイッチは、オン/オフ/オン(1回路3接点中点オフ)という構成のものです。当初、レスポールのトグルスイッチを使いたいと思っていたんですが、レスポールのトグルスイッチは、真中のポジションでクローズになってるんですよね、だからそのままでは使えません。(スイッチクラフト・タイプのトグルスイッチはその端子を分解し、組みなおす事により流用可能となります)(スイッチの制作方法はこちらです)

※GK-2Aに取り付けられているこのスイッチの端子には番号は付いていなかったと思います。図では便宜上分かりやすいように番号を振っていますが、実際に配線作業をされる方は実端子と結線の関連をよく把握したうえで作業を行ってください。

 内部的に、ギター本体からの信号もGK2A基盤の「ノーマルギターインプット端子」に直結という形にしてあり、GK-2A経由からでも、ギター本体からでもギターサウンドが取り出せるようになっています。ただ、このギター、アクティブサーキットなので、ちょっと工夫が必要なのです・・(後記)
◆シンセ・ヴォリュームコントロール
 GK-2Aのシンセヴォリュームは撤去し、同じ抵抗値でシャフトが丈夫なものに変更。これにより通常のノブが取付可能となった。ノブには懐かしいG202のものを取り付ける。GR用に用意されたものだけに、マッチングはかなり良い。・・また、オリジナルの抵抗値は50KΩ(Bカーブ)となっていた。
◆DIN 13 Pin コネクタ改造編
 で、問題の 13pinコネクタですが、当時秋葉原で探してみたところ、同じような形状で 20pin や 10pin はあるものの、13pin などと云う物は見た事無い、ウチには置いてない等という悲しい返事しか返って来ず、やむなく引き揚げる事にしました。(その一年後位に、秋葉でもたまに見掛けるようになりました)
 仕方なく、GK2Aに載っているコネクタを再利用する事になるのですが、これがまた中々面倒くさい作業になってしまったのでした。

 とりあえず基盤からコネクタを取り外す作業になるのですが、元々のサイズのままだとギターに内蔵するには少々大きすぎるのでコネクタ周りの余分なパーツを樹脂カッターで取り除いて最小サイズにしてしまいます。・・ここまで作業すると分かるのですが、コネクタの端子は、「差さっているだけ」なのです。差さっているだけのものをさきの樹脂パーツで抜けないように支えているのです。


( 図5 )


( 図6 )


 最終的に、ハンダを全部溶かしてコネクタ部品だけになった後、端子の足を短く切断。そしてそのままじゃ抜け落ちてしまうので「ゼリー状瞬間接着剤」で端子をコネクタに固定しました。

 さて、次はいよいよこのコネクタをギター本体に取り付けるための細工をする訳ですが、普通こんな事誰も思いつかないぜ?・・いや、少ないと思う・・いや、、思いつく人、少しは居るかな?(だんだん小声に・・(笑))
 
◆DIN 13 Pin コネクタ改造編#2(その1)
 さてさて、コネクタのおおまかな仕上げが出来たところで今度はギター本体に取り付ける為の工夫をすることになります。

 右の図を見て貰えば一目瞭然ですが、真中の部分が元々の形ですね。これに、ネジ留めの為の「タブ」を取り付けます。どうやって作るかというと、上で取り除かれた樹脂パーツを整形して作るんです。元々が同じ材質なので接着の際もなじみが良い筈なんじゃないかと勝手に決め付けてみました(笑)。※

 接着後、まる一日以上経過後、ネジ穴を開けます。(出来上がりは右の図のとおりです)


( 図7 )

 ※最近はこの形状のコネクタ、割と手に入りやすくなってきました。従ってこういう加工はもう必要ないんじゃないかと思います。いづれ、こういったパーツの入手先とか調べて書き出したいと思っていますので、ご期待ください。

 その後、色々と秋葉原を探し回りましたが、確実に入手する事が出来ませんでした。2年前程に一度5個だけ購入することが出来ましたが、その後は13ピンコネクタ自体を見つけることはありませんでした。ですので当サイトではあくまでも「標準のコネクタを改造して使う」というスタンスで行きたいと思います。今回加筆にあたり、上記の方法に加え、より確実・強固な固定方法を開発しました。(以下記述)
◆DIN 13 Pin コネクタ改造編#2(その2)

 さて、コネクタ改造#2のバージョン2です。上記の方法によりギター本体へマウントする際に、樹脂パーツを接着し、それにネジ穴を空けるという非常に不安な方法を採用しましたが、更に強固に固定する方法を考え付きました。

 上記方法ではネジ穴2ヶ所により固定しておりましたが、これを4箇所とします。
 この方法による良い点は2つです(下記)。

1.コネクタ自体の回転を防ぐ
2.接着した樹脂パーツの脱落を予防する

 4箇所のネジ穴位置は右の図(図7-2)のとおりです。 

 前出の「2箇所止め」の方法に加え、合計4箇所にネジ穴を開けた場合、図7-3のようになります。新たに増えた2箇所のネジ穴を利用し合計4箇所で固定することにより、更に強力なものとなります。是非おためしを!


図7-4
(4本ネジで固定された取り付け予想図)


図7-2
(ネジ穴位置図)


図7-3
(2本止め+2本止め加工予想図)

◆アクティブサーキットの オン/オフ
 ついでに、もう一工夫・・・って事で。ギター本体が「アクティブサーキット」の方に朗報です! GK2Aのコネクタには完全な「空き端子」がひとつだけあります!!それは、右の図8にある赤い部分の端子です。

 これをどう使うか?・・ちょっとでもギターの電気配線の改造をやった事のある方なら「ピン!」と来たでしょう。そうです、この端子に「006Pバッテリーのマイナス端子」を繋いでしまうんです。

( 図8 )

 端子が完全にオープンという事は、GRやVG側でもオープン、もしくは未使用となっている筈です。この図8の赤い端子に繋がれたバッテリーのマイナスと、アースをショートさせればギター本体のアクティブサーキットがオンになる訳です。 ついでにもう一つ追加情報です。VG-88ではこの端子が最初からアースに落ちていて13ピンコネクタをプラグインするだけで図8の赤い端子とアースがショートします。(後々にメーカー側で拡張機能のために利用されるかもしれないと言われていましたが、結局流れたみたいですね、よかったよかった)
 他に面白そうな使い方としては、非アクティブ・サーキットのギターの場合に、何かの制御信号をこの空き端子に接続して、ギター本体でコントロールするというものが考えられますね。
◆改造後のコントローラー周りの詳細図

★ トレモロユニットを使用する際に GK-2Aピックアップがトレモロ・プレートと干渉する為、リアピックアップの位置をネック寄りに約 2mm程移動しました。

 方法は、ピックアップキャピティを前方(ネック側)に1mm広げる事により対処。2mmとの差、1mmはキャビティ内のクリアランスを有効活用しました。

★ BH120のリアパネル。上方の黒いアクリルのカバーは、サスティニアックを駆動する為のバッテリーケース。

★ 大きなパネルの中央下方に2つネジが見えますが、これで GK-2Aユニットを固定しています。ちなみ斜めに走っているラインは、工場出荷時にパネルに貼られているビニールのシワ。

★ コネクター部分は、後々の使い勝手にも影響してくるのでかなり念入りに作業した個所です。

★レスポールタイプのジャックプレートにGK-2Aケーブルのプラグブーツよりも若干太めの 17mm穴を開けて、コネクタを固定した図。

★ 左側がサスティニアックのサーキット、右側がGK-2Aのサーキット。

★かなり窮屈なマウントとなっているが、干渉は一切無い。コネクターとサーキットの接続には市販のリボンケーブルを使用しました。

Top / Prof / Guitars / Cars / CG / CD / BBS / LINK

他の関連サイト:VG連絡会 / yabori web /