Astrometricaを用いた彗星の位置測定(3)

補足事項


最終更新日(2006年9月17日)

(2003年11月3日)
位置測定(1)(2)の情報は2003年6月時点のものなので、その後のソフト(Windows版Astrometrica)のアップデート等による大きな変更は、この位置測定(3)に記していきたいと思います(詳細はAstrometricaのホームページ(英文)のVersion Historyをご参照ください)。また、その他の補足事項についても記したいと思います。

UCAC2 星表の使用について

USNO(アメリカ海軍天文台)の UCAC 星表は、16 等級までの恒星が載った位置精度の良い星表で、現在進行中の星表です。 2000年に発行された UCAC1 は赤緯がおよそ -15 度より南の南天のみをカバーするものでしたので、南天の天体にしか使えませんでした。 その後、2003年に完成した UCAC2 は、赤緯が -90 度から +40 〜 50 度までの範囲をカバーするようになりました。

((注)位置の精度は良いですが、光度の精度は良くありません。位置測定用のカタログです。)

Windows版Astrometricaではこれに対応し、UCAC2 星表に対応するようになりました。
逆に、UCAC1は使えなくなりました。

(Q&A)


日本語Windowsでの文字化けの対処方法

外国製ソフトを日本語版Windowsで動作させると文字化けするケースがよくありますが、 Windows版Astrometricaでも、±、°、μm といった特殊文字の文字化けが起こっていました。 (位置測定(2)の画像でも、赤緯の°が文字化けしているのが分かります)

また、日本語版Windowsでは、文字の大きさが大きく表示され、表示文字列の端部がテキストボックス に隠れてしまうという不具合もProgram Settings 内で見られました。

2003年8月19日のバージョン(バージョン4.3.0.325)から、これらが以下のようにほぼ解決しています。

先ず、日本語版Windowsでも、文字の大きさが設計通りの大きさになり、 表示文字列の端部がテキストボックスに隠れてしまうという不具合が解消しました。

また、そのままでは特殊文字の文字化けは今までどおり起こりますが、 コントロールパネル→地域 での設定を日本語 から 英語 に変えると(Win98では再起動が必要)、 一部を除き文字化けが直りました(LOGファイルは直りませんでしたが、よく使うProgram Settingsや 赤経・赤緯入力ボックスの文字化けは直りました)。

(私の場合、英語に変えても、カレンダーが英語表示になるとか、時刻がAM/PM表示 になるとかだけで、大きな不具合は見られませんでしたが、一部の日本語ソフト でファイルを開こうとしたときに表示される日本語ファイル名が文字化け して見えることがあったため、念のため、ASTROMETRICAを使うときだけ英語に変える のが良いかと思います)

このように、文字化けの問題は(設定に少し手間がかかりますが) ほぼ対処可能な状態になっています。


軌道ファイルのダウンロードに失敗する場合

(Q)Download MPCOrb コマンドでの軌道ファイルのダウンロードに失敗するのですが・・・?

(A)ダウンロード時にメールアドレスの情報を使うので、Program Settings --- Internet --- E-Mail の設定を行なっていない場合には 設定して下さい。Mail Server はプロバイダの送信メールサーバー名、Port は通常 25、Login はメールサーバーへのログイン名(通常はメールアドレスの@より前の部分?)、 Mail Address はメールアドレス、です。


MPCへの観測データの送信

Send MPC Report コマンドを使って送信を試みましたが失敗しました。 そのため私はメールソフトのOutlook Express から送信しています。 Outlook Expressの、オプション---送信---メール送信の形式、テキスト形式の設定---送信時に自動的に文字列を折り返す=132文字目で、 と設定して、行の途中での折り返しを防いでいます。


アパーチャ半径について

(2006年9月17日追加)
前頁で、彗星の場合は、アパーチャ半径2ピクセルを推奨(1ピクセル3秒ほどのシステムでは) しましたが、現在の私はアパーチャ半径3ピクセルを常用しています(1ピクセル2秒ほどのシステムですが)。
アパーチャ内の強度分布をフィッティングした赤い曲線を表示する図を見たときに、 左右端のカウント値に明らかに差があれば(=形状が非対称ならば)アパーチャ半径をもっと小さくすべきですが、 そうでなければアパーチャ半径を必要以上に小さくする必要はないと思っています。


画像のマッチングがうまくいかない場合

(2006年9月17日追加)
Program Settings ---> Program タブ --->Image Alignment の Alignment Area の 数字を大きくしてみてください。このパラメータは画像のマッチングに使うエリアをピクセル数 で指定するものです。例えばCCDの短辺のピクセル数と同程度の数まで大きくしてみてください。 これで改善する場合があります。


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