SBIGのソフト
[ハルトマンマスク解析ソフト]
今年の春頃、SBIGから自社製の冷却CCDカメラを使ってハルトマンテストができるソフト「ハルトマンマスク解析ソフト(Hartmann Mask Analysis Software)」(Win 95/98用)
が出たので興味を持ち、8月上旬に国際光器から入手しました(価格:\18,000にて)。
本ソフトを用いた測定やその結果を紹介します。
測定する望遠鏡は、私のMeade LX200-20 (20cm F/10) シュミットカセグレンです。
マスクの製作
私は金属加工等はできないので、厚紙(約0.6mm厚)で製作しました。
マニュアルには8穴と24穴のマスクの例が載っていますが、それを参考にして、8穴と32穴
のマスクを作りました。
8穴のマスクは光軸合わせ用や初期の測定用、32穴のマスクは収差測定用、です。
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| 8穴マスク(表) | 32穴マスク(表) | 8穴マスク(裏) | 32穴マスク(裏) |
(測定結果)
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撮影日時=1999/08/31
望遠鏡=Meade LX-200 20cm Schmidt-Cassegrain(F/10)
フィルター= なし
撮影した星= αOph (スペクトル型= A5III , 2.1等級)
CCDカメラ=ST-6A
露出時間=5sec
ハルトマン・マスク: 8穴 及び 32穴 (0.6mm厚の紙製)
像面位置の切替え=シュミカセのピント調整ノブ回転による(主鏡移動による)ピントずらし
8穴マスクの画像の解析結果 ( ベストピント位置にて )
スポットサイズ rms幅 x= 3.76um y= 3.68um
最大幅 x=13.94um y=11.68um
波面収差 0度断面 rms値=0.14λ PV値=0.35λ (コマ収差)
90度断面 rms値=0.06λ PV値=0.18λ
32穴マスクの画像の解析結果 ( ベストピント位置にて )
スポットサイズ rms幅 x= 3.02um y= 4.83um
最大幅 x=12.95um y=21.30um
波面収差 0度断面 rms値=0.09λ PV値=0.24λ
45度断面 rms値=0.06λ PV値=0.21λ
90度断面 rms値=0.28λ PV値=0.91λ (コマ収差)
135度断面 rms値=0.12λ PV値=0.35λ
(尚、波面のλ単位:1λ=633nm)
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眼視の高倍率、または撮影でもエアリーディスク程度の解像が必要な場合には、
波面のrms値が0.07λ以下、波面のPV値が0.25λ以下程度が一応の基準に
なると思います。
今回の光軸上のコマ収差は、光軸修正で修正できると思っています。
また、シュミカセなので波長によって球面収差の出方が違うので本当はフィルタ
をつけるべきかもしれないと思っています。
まだ説明のつかない点もあるのですが、測定誤差等を含め、今後のテストで明らかになって
いけばいいなと思っています。
(参考)ソフトの出力結果:上は用いた2枚の画像。左下はスポットサイズ、右下は波面収差の計算結果。

(測定結果)
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撮影日時=1999/09/23
望遠鏡=Meade LX-200 20cm Schmidt-Cassegrain(F/10)
フィルター= なし
撮影した星= γ Lyr (スペクトル型= B9III , 3.2等級)
CCDカメラ=ST-6A
露出時間=10sec
ハルトマン・マスク: 8穴 及び 32穴 (0.6mm厚の紙製)
像面位置の切替え=シュミカセのピント調整ノブ回転による(主鏡移動による)ピントずらし
同一条件で2枚ずつ撮影。
すると、焦点の前側の画像(2枚)× 後側の画像(2枚)で、4通りの組み合せがある。
これら4通りの組み合せの画像を使ってそれぞれソフトで測定し、どの程度ずれるのかを調べた。
8穴マスクの画像の解析結果 ( F/9.6。ベストピント位置にて。)
スポットサイズ
rms幅 最大幅
x(um) y(um) x(um) y(um)
ケース1: 3.04 2.93 10.42 13.25
ケース2: 3.18 2.73 10.83 13.56
ケース3: 3.08 2.94 10.28 10.89
ケース4: 3.25 2.74 10.69 11.20
平均 : 3.14 2.84 10.56 12.23
波面収差
0度(水平)断面 90度(垂直)断面
rms(λ) PV(λ) rms(λ) PV(λ)
ケース1: 0.20 0.56 0.29 0.88
ケース2: 0.17 0.47 0.33 0.98
ケース3: 0.20 0.55 0.22 0.66
ケース4: 0.16 0.45 0.25 0.77
平均 : 0.18 0.51 0.27 0.82
32穴マスクの画像の解析結果 ( F/9.2。ベストピント位置にて。 )
スポットサイズ
rms幅 最大幅
x(um) y(um) x(um) y(um)
ケース1: 3.31 3.72 13.83 16.43
ケース2: 3.45 3.66 16.04 15.32
ケース3: 3.22 3.75 13.79 16.98
ケース4: 3.36 3.66 16.00 16.05
平均 : 3.34 3.70 14.92 16.20
波面収差
0度(水平)断面 45度断面 90度(垂直)断面 135度断面
rms(λ) PV(λ) rms(λ) PV(λ) rms(λ) PV(λ) rms(λ) PV(λ)
ケース1: 0.10 0.27 0.12 0.30 0.09 0.25 0.07 0.20
ケース2: 0.15 0.39 0.04 0.13 0.13 0.48 0.11 0.33
ケース3: 0.09 0.24 0.11 0.27 0.08 0.24 0.05 0.14
ケース4: 0.14 0.36 0.04 0.14 0.14 0.52 0.13 0.40
平均 : 0.12 0.32 0.08 0.21 0.11 0.37 0.09 0.27
(尚、波面のλ単位:1λ=633nm)(大半がコマ収差)
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(感想)
(測定結果)
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撮影日時=1999/09/27
望遠鏡=Meade LX-200 20cm Schmidt-Cassegrain(F/10)
フィルター= なし
撮影した星= γ Lyr (スペクトル型= B9III , 3.2等級)
CCDカメラ=ST-6A
露出時間=10sec
ハルトマン・マスク: 8穴 及び 32穴 (0.6mm厚の紙製)
像面位置の切替え=シュミカセのピント調整ノブ回転による(主鏡移動による)ピントずらし
8穴マスクの画像の解析結果 ( F/9.6。ベストピント位置にて )
スポットサイズ rms幅 x= 7.19um y= 4.60um
最大幅 x=25.90um y=15.82um
波面収差 0度断面 rms値=0.18λ PV値=0.47λ
90度断面 rms値=0.08λ PV値=0.23λ
32穴マスクの画像の解析結果 ( F/9.2。ベストピント位置にて )
スポットサイズ rms幅 x= 3.82um y= 4.66um
最大幅 x=19.87um y=20.84um
波面収差 0度(水平)断面 rms値=0.28λ PV値=0.66λ
45度断面 rms値=0.10λ PV値=0.29λ
90度(垂直)断面 rms値=0.32λ PV値=0.99λ
135度断面 rms値=0.32λ PV値=0.90λ
(尚、波面のλ単位:1λ=633nm)
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(99/10/03更新)