ローマ皇帝歴代誌  (1998.12.31追加)

 著者 クリス・スカー 監修者 青柳 正規 訳者 月村 澄枝  創元社

初版発行 1998年11月20日  定価 本体3,300円+税

ISBN4-422-21511-6


 古代ローマ帝国の80人の皇帝を、初代アウグストゥスから、最後のロムルス・アウグストゥルスまで、紹介した本です。

 一応、正式に認知された皇帝は全員押さえているので、

・ライオンの毛皮をまとったヘラクレスの格好をした剣闘士として、大観衆の前で猛獣を殺しまくったのみならず、公式の場でもその格好で行動し、自分をゼウス神の息子ヘラクレスと呼べと命じたコンモドゥス帝

・性生活が変態で、女性への性転換を望んだエラガバルス帝

・重度のマザコンで、26歳で殺されるときに母親にしがみついて、

「自分の不運は母親のせいだ」

と、涙を流したアレクサンデル・セウェルス帝

など、訳のわからない皇帝も全て押さえています。

 ローマ皇帝の事績について、手っ取り早く知るには良い本でしょう。他の本は、量が多かったりで、調べたりするのが疲れますし。

 しかし、よく人に

「物理法則を無視して、なってみたい職業は、何?」

と聞くと、

「昔の皇帝や王様。好き放題出来そうだから」

って、答える人が居ますが、私は絶対イヤですね。

 その例として、この本に紹介されている80人のローマ皇帝のうち、病死らしき死に方をしたのは、たった16人。あとは全員、何者かによって殺害されています。病死した人たちも、心理的に安らかな死に方をしたのは、殆どいないようですし、読んでいて可哀想になってきます。

 これはローマ帝国に限らず、専制主義帝国の国家指導者の寿命って、かなり短いような気もしますね。日本だって、実際に天皇家が権力を持っていた古代なんかは、結構短そうです。

 まあ、私がなるなら、昔の中級貴族の次男坊あたりが良いですね。権力を目指すにも、好き放題生きるにも支障が無さそうな位置で、粛正される可能性も少なそうですし(笑)

 

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