まったく新しい表現法で描かれる、
前代未聞の面白さ!!
比類無き衝撃のシュール×リアリズム
悲喜劇、開幕!!
と1巻のオビに書いてありました。
なにが新しくてシュールなのかといえば、第一には、主人公のビジュアルです。作者の画力はかなり高くなっていて、人物も背景もリアルに描かれているのですが、主人公のプンプンとその身内だけは、鳥に布を被せた様な容姿で、しかも子供のらくがきのような絵で描かれているのです。
プンプンがそういう生き物なのか、漫画の表現としてそういうビジュアルで描かれているだけで、実際は普通の人間と変わらない容姿をしているのかは分かりませんが、とりあえず普通に学校に通っていて、普通の生徒として扱われています。
主人公のビジュアルをそういうふうにしたことが、深い意味を持っていたり、今後の展開への複線になっていたりするのかどうかは分かりません。でも、現実の世界の中を、らくがきの絵が歩いているような絵的なミスマッチ感や、らくがき絵のプンプンが怖がったり、興奮したりと感情表現している様子は、見ていて面白いと思いました。
物語は、プンプンが、転校して来た愛子ちゃんに一目惚れする所から始まり、プンプンと愛子ちゃんの恋を中心に進みます。
愛子ちゃんはとても可愛いのですが、家庭環境によってか、プンプンへの執着心だとか、ある種の怖さが垣間見えて、ただの可愛いヒロインで終わってない所が面白いと思います。プンプンや愛子ちゃんの家庭環境であったり、重く、暗い設定や展開も随所にあるのですが、全編を通して明るいトーンで描かれていて、変なキャラも多く、この漫画はギャグ漫画に近いかもしれません。作者の今までの作品には無かったような感じです。
プンプンのビジュアル以外にも、もじゃもじゃ頭にメガネのおっさんの写真をそのまま貼り付けたような、プンプンの頭の中に存在する神様だとか、プンプンと愛子ちゃんが、わりと深刻な話をしている背景に、意味も無くアフロの黒人が写り続けていたりだとか、シュールな表現が多いです。
また、情緒が不安定すぎる担任だとか、無意味に奇声を発する校長と教頭だとか、ハイテンションで突き抜けたギャグも多いです。
読み始めは、「何だこれ!」と思いましたが、読み進めていく内に、だんだんなんともいえない不思議な面白さを感じるようになって、その世界観にはまっていました。今後の展開によっては、作者の作品の中で、1番好きな作品になるかもしれません。
シュールな表現も多いですが、ストーリー自体は難解ではなく、虹ヶ原ホログラフなんかと比べれば、普通に楽しめると思います。2巻が楽しみです。
・コミックス感想(日記内)




