安全について今一度考える

 最近、武蔵野中央公園の管理事務所宛に何件かの苦情が寄せられています。

苦情の主なものは 「原っぱを歩いていると紙飛行機が飛んできてぶつかった、安心して子供を遊ばせられない」、「落ちてきた紙飛行機を子供が拾ったらオジサンに怒られた」 など、中には「日曜日の午後など人の多い時間は模型飛行機禁止にしてほしい」 と言ったものなどがあります。

皆さんご存じのように この公園は都内では珍しく広い原っぱを持っており、私たち紙飛行機愛好者にとって貴重なフライト場所ではあります。 しかしながら紙飛行機愛好者の他にも 凧揚げを楽しむ人、犬の散歩に訪れる人、子供の遊び場としてやってくる人、バーベキューの人、テニス、野球、サッカーなどの利用者など様々な人たちが利用しています。

来園者の少ない平日などではさほど問題にはなっていない様ですが、天気の良い日曜日の昼過ぎには急激に来園者が増えて来て よほど周囲に気を付けていないと危険な状況になっています。

先ず私たち紙飛行機愛好者は 「どういう状況が危険か」を認識する必要があります。

比較的小さな ゴムカタパルト機の場合は小型軽量であるが故に万一、滑空中に衝突しても機首スポンジさえしっかり装着していれば大事故になる可能性は少ないと考えられます。

しかし、カタパルトでの発進時の初速は 50cmの糸ゴム一本であっても 170km/h にもなると言われており、発進直後の衝突は非常に危険が伴います。 小型のカタパルト機の場合は発進地点の少なくとも半径 50m以内には 他の人(子供など)がいないことを確認するようにしなければなりません。 また、「上昇」及び「返り」の調整が済むまではフルリーチでの発進は慎むべきです。

一方、比較的大型のハンドランチ機などは ある程度の重量があり、滑空時の衝突での衝撃が大きくなります。 こちらの場合は風向きなどを考慮して着地しそうな地点付近に人が多くいないかどうかに気を配って発進場所を決める必要があります。

武蔵野中央公園に訪れる「紙飛行機の常連さん」は、休日であっても人の少ない午前中に精力的に飛ばして、来園者の多くなる午後になったら 人の多さなどを気にしながらフライトを控えめにして「紙飛行機談義」などを楽しむようにしてはいかがでしょうか。

日曜日の午後などに特に多いのが「初めて飛ばしに来ました」と言う人たちです。
初めての方たちに調整法などをアドバイスする光景も良く見られますが、調整法アドバイスのついでに「安全」についてのアドバイスも織り込んで頂くと良いかも知れません。

また、実際の「危険」、「安全」 という問題の他に 「イメージ」 と言うのもあります。

最初に書いた 「紙飛行機を子供が拾ったらオジサンに怒られた」などがそうです。
元々は何もなかった人でも この様な状況に出会うとこれだけで 「紙飛行機嫌い」 になってしまいます。 そしてそれ以降、「紙飛行機を飛ばしている人たちは悪い人」 としか見られなくなってしまいます。

同じ事でも立場が変わると全く別の見方になる と言うのは世間では良くあることです。

たとえ翼を掴んで拾われても 「ありがとう」 と言いましょう。 また、万一 人に当たってしまったら「すみません、だいじょうぶですか」 の一言を忘れないように。

公園は私たちにとって楽しみを与えてくれる貴重な場所です、紙飛行機人口が増えるに連れて様々なトラブルの増加が予想されます。

各自、安全面について最大限の配慮をし、お互いに声を掛け合って防げる事故は可能な限り無くすようにしていきたいと思います。

「自動車は危険か?」 と言う議論でも答えは 運転手次第 となるわけで、同じ様に 「紙飛行機は危険か?」 となっても結局は 飛ばす人次第 となります。

この公園で今後も紙飛行機を楽しめる様に皆さんで協力して行きたいと思います。

2003年11月 HP管理人




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