White Wings 「Sky Cub III」の魅力

2001年2月11日 東 正明

第7回J-CUPで生き残り、現在1番機になった703号

ちょうど、5年前の今日、二宮先生の愛車アコードの20万km走破達成を記念して「スカイカブII」のささやかなコンテストが武蔵野中央公園であり、参加したことがある。

この競技会で上位に入賞して、先生の写真集を頂いたことがあった。 これに味をしめて「スカイカブII」で暴れまわろうと心に決めたのだが、そのうち「スカイカブIII」が発売されて、その機会は夢に終わってしまった。

スカイカブII と III とは その形は大差なく見分けがつかぬ程だが、飛行機の性格がまるで違うのに当惑したことを覚えている。 II は穏やかで無難に飛んでくれるが、III は気難しいところがあると先ず感じた。

「スカイカブIII」はジャストフィットすると、目を見張るような高性能を発揮してくれる。 そのポイントを探り当てた時には、パズルを解いた時の様にむしょうにうれしいものである。 そして水平尾翼の取り付け部の強化で機体が丈夫になり、扱う上での煩わしさが減ったことは忘れてはならない。

真剣な眼差しで「スカイカブIII」の製作に取り組む子供たち。
2000年8月「千葉県立現代産業科学館」で行われた「紙ヒコーキ教室」

「紙ヒコーキ教室」も II から III に移行した。
初めは調整のところで戸惑いもあったが 99年9月頃になると、こちらも大分手馴れてきて、要領よくなって来た。

子供たちの組み立てた機体が時に、ハッとするほど美しく滑空している姿は印象に焼きつくものだ。
子供たちが歓声を上げて夢中で紙ヒコーキを追いかけて行く光景はいつ見ても微笑ましい。 こうしてこちらも「スカイカブIII」に親しみ慣れることが出来た。

インストラクターをやるからには教材をキチンと理解してサポートしなくてはならないし、先生なのだから模範演技で子供たちによく飛ぶ姿を知ってもらわなければならない。 しかもズルは許されない。 思いの外うまくいった時などは、生徒のどよめきに思わず顔がほころんでしまう。

この様に「スカイカブIII」と付き合って来たので、J−CUPでは1999年、2000年規定1A を選んでしまった。
もっともその前は「バイプレーン」だったのだから「ワンカインド オブ レガッタ」は嫌いではない。
うまく説明が出来ないが、自由種目では味わえない魅力がある。

「スカイカブIII」は 作り方が簡単で直ぐに完成出来る。(20分) 調整のレベルによって大きな差がつくことが、奥の深さを感じさせる。

野外で紙ヒコーキを飛ばすと云うことは、それを行う者に高度な集中力を要求する。
状況は刻々変化しているので常にジャストフィットを目指して操縦しなければならない。
それが科学する心に、好奇心につながると思う。

「スカイカブIII」は サイズが大きいので、飛行中の挙動がよく見えて「手探り調整」でも追い込んで行ける。 「スカイカブIII」は 初心者から上級者まで楽しめると思う。

よく飛ぶ「スカイカブIII」の秘訣(AZUMA編)

各項目別にヒントを挙げてみましたので参考にしてください。


製 作

説明書の「作り方」を良く読んで正確に辛抱強く、乾かしながら丁寧に作る。

折り曲げ部は木片を押し当てしっかりと曲げ、主翼の貼り合わせ(主翼部品4 と5)は特に接着剤を十分につける。

主翼や水平尾翼を胴体に取り付ける時は、バルサ胴が翼の取付角のゲージの役目をしているので、主翼と水平尾翼がバルサに密着するように取り付けなければならない。

接着材が効いて来るまで指で押さえて浮かないように注意する。

接着材がはみ出して汚くなっても気にしない。 そして丈夫な機体にします。

尚、主翼のキャンバーは翼端まで付けたほうがよい。

コーティング

クリアーラッカーは1回で十分です。 決して厚く塗る必要はありません。

尚、雨の日や濡れたところで飛ばす人は厚く塗装したり、WAXをつけて楽しむことが出来ますが、公式競技会ではルール違反で使えません。

保 管 紙ヒコーキは外気の通らない格納庫に入れ、直射日光の当たらない乾燥した所に保管して狂わないように注意する。
調 整

説明書の「試験飛行と調整」を良く読むこと。

旋回はラダーをほとんど使わない。

左旋回では右主翼のエルロンをやや下げるか、上反角を左主翼より大きく取り、水平尾翼の右側を下げ気味にする。

更に左のエレベーターの中央部と外側を上げ、右のエレベーターは外側を上げる。 だから、厳密に云えば旋回をさせる為に翼は左右対称ではない。

プレー

説明書の「飛行」の通りである。

フックにカタパルトのゴムを引っ掛けて機体の重心付近をつまんで発射体勢に入る。

自分の体を風に向き合うか、背を向けるかして、風の吹く向きに対して 90度、仰角60〜70度で発射してスパイラルで上昇させて高度23m(盛合氏の計測)に打ち上げる。

頂点で機体速度が 0に近くなった時、機体が水平になり機首を左に振り、軽くダイブして新しい進路に入るようにする。

この「返し」は大きな関門である。 機体が突っ立た後、深くダイブすることもしばしばだ。

エレベーターの内側を下げたり、尻尾にバラストを貼って重心位置を後ろに移動させたり、ラダーの根元を使ったり(左に曲げる)して「返し」を改善する。

サーマル
(上昇気流)

強いサーマルの中に打ち上げれば視界没も夢ではありません。

サーマルをどう捕らえるか、高い釣り竿の先のテープは吹き上がり、気温が上昇するなどの兆候がみられます。

周期があり刻々変化するものです。 天候や時間、季節によっても性質が変わります。

絶えず気流の状態に関心を向けて、全身で感じるように訓練するのが一番です。 だからサーマルに色でも着けてよく見えるようになればと思います。




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