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お子さんは唇を閉じていますか?
矯正治療にやって来るお子さんは、最近かなりの割合で鼻が悪いように感じます。鼻で息ができずにいつも口を開けていると、前歯が出たり、顎の成長が悪くなったり、咬み合わせが悪くなったりするのです。逆に、鼻が悪いままだと、矯正治療も上手く行かなくて困ることもあります。
そう思って電車で観察すると、唇をあけている若者が多いようですね。年輩の人は、皆しっかり唇を閉じている人がほとんどなのに。やはり、ここ十数年で鼻の悪い人が増えているんでしょうか。現代はいろいろなストレスでアレルギー体質になりやすい...と、よく言われています。
口を息をする-->外からの冷気や細菌で咽喉が炎症を起こす
-->アレルギーを起こしやすくなる-->アレルギー性鼻炎-->口で息をする
-->扁桃腺が腫れる-->気道が細くなる-->口で息をする口で息をする-->姿勢が悪くなる・唇が開く・口を閉じる筋肉が弱くなる
-->歯並びや顎の骨格に影響が出る
-->口で息をする
と悪循環になるというわけです。
それで、患者さんには鼻の治療を受けるようにお話をするのですが、大抵の耳鼻科医院では毎日ちょっとずつ治療を受けにいかないといけないし、「アレルギー性鼻炎は治らない」と言われてがっかりして通うのを止めたりする人が多いのです。私の子供の頃は、扁桃腺を取る人が多かったですが、今は抗生物質も良くなり、手術も全身麻酔で行うようになったので、よほどの理由がないと取ってもらえません。
鼻がつまっているくらいと軽く思わないでください。アレルギーの原因を明らかにしたり、外科的な治療を受けて、根本から直したほうがいいこともあります。なにより健康的な生活が一番大切なんでしょうけどね。
ヴァイオリンと歯並び
前に勤めていた診療室に可愛い双子の女の子の患者さんがいました。
2人とも反対咬合(いわゆる受け口)でして、一卵性だけあって顎の大きさとか歯の傾きとかほとんど同じでした。2人同じ時期に同じ装置をつけて治療を始めました。
1人は1か月後には既に反対咬合が直っていましたが、1人はなかなか直りません。聞くと、直った方の子はピアノをやっているのですが、なかなか直らない子はヴァイオリンを習っているとのこと。よく見ると、直らない方の子は下顎がわずかに右側にずれていて、ずれている分噛み合わせが直りにくかったのだと思います。幼稚園の頃からヴァイオリンをやっていて、7才の時には既に下顎が右にずれていました。ピアノの子はまっすぐです。ヴァイオリンの子には途中別の装置を併用し、治療開始から7か月後にようやく噛み合わせが直りました。反対咬合が直っても右にずれているのは戻りませんでした。(反対咬合が直ると横のずれも直ることが多いんですけどね。)レントゲンでは2次元的にしかわからないけど、下顎骨の位置だけでなく形も少し非対称のようです。顎がずれる原因はいろいろあるのですが、たぶんこの場合ヴァイオリンが原因になったのだと思います(下顎の左に力がかかるためです)。
ヴァイオリンをやっていると皆ずれるわけではありませんが、反対咬合だったり、噛む力が弱かったりするとずれやすくなるかもしれません。下顎がずれると、見た目が非対称になるだけでなく、左右の噛み合わせや筋肉、姿勢が非対称になったり、成長するにつれどんどんずれることもあるし、あんまりいいことではないので、ヴァイオリンをやっているお子さんをお持ちの方はは注意してください。反対咬合等は直しておいた方がいいでしょう。ヴァイオリンの稽古の後に顎を左に動かす運動をしたりするといいかも?