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!とっておき!
簡単にできる曲想のつけ方

低学年でも、曲想をつけて豊かに歌ってほしい。
難しいことを要求せずに、楽しく気軽に曲想をつけ、音楽を深めていく方法を提案します。
この実践は、合唱指導者 武田雅博先生の「音色で決めるパート分け」「声と音色のブレンド」(音楽の友社「短期間で上達する合唱指導」より)を参考にさせていただきました。
TOSS音楽  山内桜子

声を色分けすると、簡単に曲想をつけることが出来ます。基本色は、赤・青・黄色です。
一回目の授業では、「青い声」「赤い声」を定義します。

まず、子ども達が元気よく歌える曲(例えば校歌や運動会の歌、「歌えバンバン」等)を選んで歌います。歌い終わったら、「この曲は赤い色の声で歌いました」と言います。

元気に歌う声、低学年なら地声でバンバン歌う声を「赤」と定義します。

次に、静かでゆっくりな曲(例えば「しゃぼん玉」や「春がきた」等)を歌います。この時に、歌い方を考えさせます。
例「シャボン玉」
 ■「この歌は、さっきの赤い色の声で歌っていいかな」
 ■「シャボン玉がこわれないように、やさしく歌いたいね」
 ■「シャボン玉が、ゆっくり空に上っていくように歌おうね」
という声掛けで、さっきの赤とは違う声で歌ってくれます。(歌おうとしてくれます)歌い終わったら、「今の曲は、青い色の声で歌いました」と言います。

静かに歌う声、優しく歌う声、裏声を「青」と定義します。

以降の授業では、うたう前に青い声で歌うか、赤い声で歌うかを考えさせます(もちろん毎回ではない)。または、歌った後、どちらの声で歌ったか聞きます。たいてい、教師が考えている方で歌っている事が分かりました。

赤い声、青い声になれてきたら、黄色い声を教えます。

「みんな、赤い声・青い声、とっても上手にできるようになったね。他に、みんながよく使う声、遊んでるときに出す声で黄色い声っていうのがあるの。どんな声だと思う?ちょっと出してみて」
何も説明しなくても、ちゃんと出してくれます。(うるさいです)
「黄色い声も上手いね。でも、その声は、歌うときに使っていい?」
「よくなーい」「えらい。その通り!」で、一件落着です。

赤、青の2種類だけだとさびしいので、もう少し色々な種類の声を出してみます。

青い声、赤い声、黄色い声がわかったら、曲によっては自由な色で歌います。例えば。。

 ■「エーデルワイス」  清らかな感じで【白】
 ■「ゆかいにあるけば」  楽しい気分で【オレンジ】
 ■「さくらさくら」  目に映る風景から【さくら色】
 ■「茶つみ」  お茶の新しい葉っぱの色【あざやかなグリーン】
 ■「夕焼けこやけ」  風景から【夕日の色】
 ■「うみ」  深くて広い海【濃い青】

題名や歌詞から受ける印象で色を決めるだけで、意外とあった色が見つかります。
音楽会などで発表する曲なら、自分が「何色で歌いたいか」「それはどうしてか」を書いたり発表したりすると深めていく事が出来ます。

曲の中で色を使い分けて、細かく曲想をつけていく事もできます。

少し難しいので、教師のほうで「この歌詞の所は青い声で歌ってみようよ」と指定したほうが上手くいきました。だんだん自分で考えられる子どもがでてきて「ここはピンクで歌いたい」などと提案してくれるようになります。

例「夕焼けこやけ」
 ■「夕焼けこやけで 日が暮れて」  風景から【夕焼けの色】
 ■「山のお寺の かねがねる」  山の感じから【深い緑】
 ■「おててつないで みな帰ろ」  仲のよい感じから【ピンク】
 ■「からすも一緒に 帰りましょう」  日が暮れてきた感じから【うすい紫】

もちろん、もっと細かくして1つの単語につける色を考える事もできます。また、全体に色をつけるのではなく、曲のポイントになる所だけ色をつけると強調されます。

声の色づけが自由に出来るようになると、出しにくい高音や低音を出すテクニックに応用できます。

■出しにくい高音を出すテクニック
 高い音とその前後2.3音をピックアップし「ここだけ青い声でうたってごらん」

■出しにくい低音を出すテクニック
 低い音とその前後2.3音をピックアップし「ここは、赤い声で歌いたいんだけど、ただの赤じゃなくて工夫のある赤がいいな。たとえばえんじ色とかレンガ色でできる?」

子どもによって、出しやすくなる色が違うので、色々な色で試してみる事をお勧めします。

おまけ!

これを教えると、怒鳴っている声が聞こえたときに「ん?黄色い声が聞こえるなー」などと言えるので便利です。もちろん、とっても上手に歌えたときは「バラ色!」「虹色!」「夢のような色!」など色々使えます。

  ■後藤紀代美氏が「曲想を色で問うと声が変化する!」で、修正追試してくださっています。
   こちらからご覧ください。


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