| 中学生のステージ表現
右の写真は,いずれも市内の小中学校音楽発表会における,私の学校の全校合唱の発表の様子。
中学生であってもステージで発表するからには「ステージ芸術」を創り上げさせたい。それが私の信念でもあります。今回の発表曲はジョン・レノンの「Happy Christmas」,もちろん原語。彼らとステージ構成を話し合う中で,「この曲は世界中から差別をなくし,平和な世界を創ろうという歌」ということを確かめ,『それなら,どんな意味を持たせてステージを使おうか?』と頭を悩ませた。
写真にはないが,学校名が紹介されると全員がステージ上にバラバラに点在して歌い始める。これは「一人一人各々が平和を願っているシーン」。2番に入ると全員が右上の写真のようにひとつの円の中に固まって歌う。これは「一人一人の思いが集まり,集団としての願いになるシーン」。3番では円の中から一人一人が前方へと歩み始め,最後の「War is over now」では,下の写真のようにステージの先端に全員が並んでいる。これは,「ひとつの願いを持った集団の中から,一人一人がより多くの人たちに自分たちの願いを伝えるために歩み出すシーン」。という結果になった。
「差別のない,平和な世界が実現した未来を見て歌う」ということができる中学生なのです。もちろん,このような表現が出来るまでには様々な経験と学びを重ねてきてはいます。
この発表を見ていた他校の先生方からは,私に質問が殺到。自分の学校でもやってみたいとおっしゃる方もいらした。
ちなみにこの発表会では事前のステージリハーサルはありませんでした。ステージ袖でおおよそのステージの状況を伝え,予想される位置関係を説明するのが精一杯でした。
中学校の音楽って,どうして全員が整列して,しかもおじぎまでそろえて,まるで軍隊のように歌うのでしょう。それは音楽の本質から遠く離れた行為のように思えてなりません。音楽は自由の象徴であり,互いが「もっと良い表現」のためにアンサンブルしていくものだと思うのです。そういうことを一緒に学んでいく音楽の授業を,彼らとい一緒に創り続けたいと思います。
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