2009.06.08 Update
「」「チャリティコンサート」「羊平と愛実」
当麻コール・デイジー「30周年記念演奏会」

 昨年の10月29日,北海道当麻町文化センターで当麻コール・デイジー創立30周年記念演奏会が開催されました。4年前に指揮者としてお招きいただいてから,ゆっくり,しかし着実な前進を続けてこられた35名のみなさん。500名収容のホールには立ち見も出るほどでした。

 企画段階から関わらせていただき,コンサートには会歌の題名と同じ「夢・花・歌」のテーマを設け,ステージのテーマは第1部「夢」・第2部「花」・第3部「歌」としました。また,プログラムの表紙と各ステージごとのページデザインは,町内在住の若いデザイナーに依頼。トータルデザインされた素晴らしいプログラムが完成。また,開場時には団員全員でのお出迎えを実施。

 第3部では旭川室内合唱団・しべつ混声合唱団の友情出演を得て,総勢65名の大合唱になりました。当日のリハーサルではメンバー同士が互いに全員と握手をして練習をスタート。すっかりうち解けて家族のような雰囲気が生まれました。

 特に第3部の演奏に向けては,それぞれの合唱団が半年前から練習を開始。本番までに4回の合同練習を行い,演奏は細部まで一体感のある高水準のものになりました。3曲目には柴田南雄先生作曲の合唱曲「みなまた」より,シアターピース形式で書かれた第2部が演奏され,客席通路も使った「動く音」の臨場感に,たくさんの拍手を頂きました。

 聞き終えて会場を出られるお客様の中には涙を浮かべられる方もいらして,団員のみならず,客席にも大きな感動が広がりました。


チャリティコンサート

 すでに私自身のライフワークになりつつあるユニセフ・チャリティコンサート。しべつ混声・当麻コールデイジー・旭川室内合唱団の3団体が続けてくれています。特に旭川室内合唱団の取り組みは年を追って本格的に。

【旭川室内合唱団】(ACC)

 右の2枚の写真は2005年12月のチャリティコンサートから。ルネサンス期のポリフォニー曲からJポップのヒット曲まで,バラエティに富んだプログラム。曲の紹介も団員全員で分担して行い,「一人一人が見えるコンサート」を実現しました。後半にはいるとサンタの衣装で歌う団員も登場。よちよち歩きの子どもたちも客席にいらしていたので,「お子さんを自由に歩かせていただいてかまいません。今日は子どもたちのためのコンサートです」とお願い。会場から思わぬ拍手をいただいた。そう。こういう子どもたちに平和で夢を抱ける未来を残すことこそ,我々大人たちに与えられている最も重要な仕事。

 下の3枚は2006年12月のコンサートから。「サウンド オブ ミュージックの世界」と題したコンサートは,アマチュア劇団員のお二人をお迎えして,映画よりも実話に近い内容で「トラップとマリアの日記」による展開。私が脚本を学んでいることもあって,脚本と演出も担当させていただいた。

 特に今回は男声団員のお一人が,プログラムからステージのレイアウトまで美術関係の一切を取り仕切ってくださいました。合唱団後方にはトラップ家のお屋敷をイメージした白布による柱と,水色に描かれたアルプスの稜線が描かれました。実は彼は名テノール。神様は一人の方に二つの才能をお与えになったようです。マリアとトラップが手にする日記帳は,いずれも表紙に十字架をあしらったもの。演劇の小道具並みです。


「アウトリーチ」で二重唱

 「アウトリーチ」とは,公共ホール等がプロのアーティストを様々な場所に派遣して行う,いわば「出前コンサート」。

 私が勤務する町にある「あさひサンライズホール」では,何年も前から中学生向けのアウトリーチ事業を展開してくださっている。一昨年の「ぞうれっしゃがやってきた」では,藤原歌劇団準団員の小林厚子さんをお迎えして学校祭で共演。今年度は同歌劇団正団員で,ソロCDも出されていらっしゃる家田紀子さんが,音楽の授業でワークショップを行ってくださった。

 生徒たちが学校祭に向けて「音楽と演技」に取り組むこともあり,ワークショップの中では「音楽に併せた動きや演技」を中心にしていただいた。「ドレミの歌」を題材に,家田さんご自身が数週間前に演じられたというマリアの役。生徒たちは7人の子どもたち。歌いながらあらかじめ練習した振り付けつきでグループごとに発表。照れながらも楽しさを表現することに一生懸命だった生徒たち。9月には「September Christmas」をテーマに,自分たちでストーリーと脚本を創り,歌や器楽演奏を交えた音楽劇を創り上げました。

 ワークショップの中では必ずミニコンサートが組み入れられ,今年もホールのプロデューサーに背中を押されて,家田紀子さんとメリーウィードーワルツの二重唱を演るはめに。家田さんの助言から動きもつけることになり,リハーサル1回で生徒の前へ。バリトンの私にとって上のFisの音は前夜の不眠原因にもなりましたが,本番はなんとか集中力でカバーできました。生徒のみならず,私もたくさんの勉強をっせていただけます。ホールに感謝。そして,家田さんにも感謝!

 下の写真は,昨年度のアウトリーチでお世話になった藤原歌劇団の大森智子さんとの二重唱。


中学生のステージ表現

 右の写真は,いずれも市内の小中学校音楽発表会における,私の学校の全校合唱の発表の様子。

 中学生であってもステージで発表するからには「ステージ芸術」を創り上げさせたい。それが私の信念でもあります。今回の発表曲はジョン・レノンの「Happy Christmas」,もちろん原語。彼らとステージ構成を話し合う中で,「この曲は世界中から差別をなくし,平和な世界を創ろうという歌」ということを確かめ,『それなら,どんな意味を持たせてステージを使おうか?』と頭を悩ませた。

 写真にはないが,学校名が紹介されると全員がステージ上にバラバラに点在して歌い始める。これは「一人一人各々が平和を願っているシーン」。2番に入ると全員が右上の写真のようにひとつの円の中に固まって歌う。これは「一人一人の思いが集まり,集団としての願いになるシーン」。3番では円の中から一人一人が前方へと歩み始め,最後の「War is over now」では,下の写真のようにステージの先端に全員が並んでいる。これは,「ひとつの願いを持った集団の中から,一人一人がより多くの人たちに自分たちの願いを伝えるために歩み出すシーン」。という結果になった。

 「差別のない,平和な世界が実現した未来を見て歌う」ということができる中学生なのです。もちろん,このような表現が出来るまでには様々な経験と学びを重ねてきてはいます。

 この発表を見ていた他校の先生方からは,私に質問が殺到。自分の学校でもやってみたいとおっしゃる方もいらした。

 ちなみにこの発表会では事前のステージリハーサルはありませんでした。ステージ袖でおおよそのステージの状況を伝え,予想される位置関係を説明するのが精一杯でした。

 中学校の音楽って,どうして全員が整列して,しかもおじぎまでそろえて,まるで軍隊のように歌うのでしょう。それは音楽の本質から遠く離れた行為のように思えてなりません。音楽は自由の象徴であり,互いが「もっと良い表現」のためにアンサンブルしていくものだと思うのです。そういうことを一緒に学んでいく音楽の授業を,彼らとい一緒に創り続けたいと思います。


脚本を書き,演出する

 サンライズホール企画のワークショップ『脚本を読もう』は,いつの間にか3年目に突入。昨年秋には「Six Promotion」と題した試演会が行われました。内容は,6人のメンバーが定められた設定の中でそれぞれ7分程度の脚本を書く。完成した脚本を使って,「自作の脚本以外のものを演出する」というもの。近隣のアマチュア劇団員にキャストをお願いして,本番までの準備期間は約一ヶ月。

 大道具と照明はホール側で協力してくれるが,小道具や音響は演出者が行わなければならない。

 指揮をするのは慣れているものの,演出は経験も浅い。第1回目の稽古はキャストの顔色を見ながら雰囲気作り。しかし,主役の女優さんに「やりやすい」と言っていただき,その後は非常にスムーズに稽古を進めることができた。私が演出したのは,不倫関係を精算しようと思い悩む独身女性と,彼女と久しぶりのデートの当日にリストラを通告された妻子持ちの男性の物語。エンディングで流れる音楽の選定に苦しんだ結果,レイ・チャールズが歌う「エリー・マイラブ」を発見。演出家としてのホールデビューはまずまずの出だし(?)だった。

 その後は「桃太郎」の「その後」を創ってみたり,安部公房の戯曲を読んだりと,バラエティに富んだワークショップが続いている。


羊平くんと愛実ちゃん

 HPの更新をさぼっている間に,羊平は4歳,愛実は4月で2歳になろうとしています。

 羊平は春から幼稚園に通園の予定。今は毎日のように愛実と家の中を走り回っています。幸いインフルエンザ感染もなく,元気な二人です。