〜あらすじ〜


序 章
建武三年(一三三六年)葉月の中。
官軍と尊氏率いる足利軍との戦火に追われて、嵯峨野の山中をさまよう娘がいた。
2005.11完
第一章 . . . . . . . . . . 十一.十二.
序章より遡ること十五年。
とある事情により後宇田院に引き取られた娘は「露草」と名付けられ大覚寺にて穏やかにすごしていたが、院は病でお隠れになられてしまう。その忌の際に露草を案じて玉をお授けになられた。
「氷炎」と名をつけられた玉は変じ、露草の護りにと期待されるも、生い立ち故に生きることに対して希薄な露草とは噛み合ない。
それでも日々を過ごす間に少しずつ、互いの距離が近くなっていった。
ある時、玉を得ようと訪れた主上に露草は手酷い扱いを受ける。その反応のあまりの覇気のなさに氷炎はついにあきれ果て、完全に姿を消す。
そうして初めて、露草は自分の中に芽生えていた「願い」と氷炎を苛立たせていた「驕り」に気がつく。その後の露草の尽力によって再び現れた氷炎は彼女と共にあることを選ぶ。
2006.07完
■間  章

秋を待たで。(短編)2006.10
   ――「正中の変」にて捕えられた日野俊基、その後。

戦のゆくえ   一. 二. 三. 四. 五. 六. 七.(2007.1完)
   ――後醍醐天皇側から見た「元弘の変」「建武の新政」の
     経過、その後の足利尊氏の離反、挙兵に及ぶまで。
     
満ちるもの。   一. 二.三. 四.(2007.04完)
   ――朝の散策の帰り道、露草は「大きなもの」と
    その「持ち主」に遭遇した。

名残月(なごりのつき)突発性競作企画「涙」参加作品 2006.11
   ――戦に向かうある男の独白。
第二章 天狗の内裏
 . . . . . . . . . . 十一. 十二. 十三.
輿入れの話を断るために主上の待つ比叡山に向かう決意を固めた露草に、阿闍梨は方向が反対にある愛宕山へ行くことを勧める。
2008.07完
第三章 離魂
 . . . . . . . . .(2009.03.25)
終  章.
       (2009.04.22)
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