毎月、お寺の掲示板に掲げている「お経」のことばや著名な方のことばに、ヘゴヘゴ住職がひとことコメントをつけたものです。
なかには、ハッとするようなことばがあるかもよ〜!

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1999(平成11)年1月


   
 生きるとはなあ
    いのちを わけあって
    いくことなんだよ
   だから
    いたわりあって いくんだよ

        
        
荒 了寛著 『生きるとはなあ』より

みんな、どの”いのち”も、”いのち”から生まれたんだよね。そしてまた次の”いのち”を生んでいくんだよね。
いたわりあっていこうよ。

                       

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1999(平成11)年2月

   過去は追ってはならない
    未来は待ってはならない
    ただ現在の一瞬だけを
    強く生きよ

       
              『法句経』より


仏さまの悟りの言葉として「無常」という言葉があるが、この「無常」を悟るということは、全てのものは移り変わるなかで、今というこの一瞬は一生に一回だけ、今だけの瞬間と受け止めて、今を大事に生きるということ。その今を、あなたは生きていますか?
                        

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1999(平成11)年3月

  褒(ほ)められたい 認められたい
   そう思い始めたら
   仕事がどこか嘘になります


          永 六輔著 『職人』より

この本の中に「名声とか金は、歩いたあとからついてくるものだった。名声と金がほしくて歩いている奴が増えてますねェ」とあった。
人間、無欲になることは難しいことですね。
                           

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1999(平成11)年4月

 「有り難い・勿体ない・おかげさま」
   と合掌する精神こそ
   日本文化の美徳であり
   仏法の精神である

                
高田 慈昭

「全てが当たり前、俺はだれにも世話にならずに生きている…」と強がっていても、そのまんまがいろんな人にお世話になりながら、生かされているんだとよ。「おかげさま。合掌」
                        

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1999(平成11)年5月

   生があれば 死があり
    幸いがあれば 災いがある
    人はこのことを
    知らなければならない


            『大般涅槃経』より

人間は、自己中心的我欲をもってものを見て、思う通りになるようにと”祈る”。そして、思い通りにならないと腹を立て他を責める。
仮に思い通りになっても喜びは長く続かず、満たされない思いでもって、また”祈る”。
我欲に縛られている以上、本当の幸せはない。
                         

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1999(平成11)年6月

   生きるってことは
  たくさんの「いのち」と
    つながりをもつことなんだ


      松本 梶丸著 『いのちの見えるとき』より

昔、源佐というおじいさんが、「おらの方が悪いで、人さんに堪忍してもらってばかり」と言われ、私はいつも自分中心の思いで人を裁き、人様から大目に見てもらって生かされているのだと教えてくださった。
感謝、感謝…。
                         

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1999(平成11)年7月

    喧嘩をしていると
     幸せが逃げて
    苦しみがやってくる


     『ジャータカの絵本・ウズラとあみ』より

みんな一人では生きていくことができない。だから、お互いの未熟さを許し合い、助け合いながら生きていくのだ。でも、本音の部分では自分は完璧で、間違いはないと人を裁き、傷つけて喧嘩をしていく悲しい存在、それが私だ。
                     

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1999(平成11)年8月

    再会を楽しみに
     出来るということは
     有り難いことだ


     清胤 弘英・祐子著『かけられた願い』より

本には続いて「今の出会いを大切にし、よい出会いをしなければ、再会を待ち望むということはありません。 〜中略〜 だからこそ、再び出会わせていただいたときにお互いに「あの時は有り難う、お陰様」と言えるように今の出会いを大切にしなければならないようです」とありました。
うなずかされます。
                       

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1999(平成11)年9月

    私たちは泣きながら
     生まれてきた
  そして 最後は孤独のうちに
     死んでいくのだ


       五木 寛之著 『大河の一滴』より

すべては、現実を真正面から受け入れることから始まる。現実を見ずして理想や夢を追いかけても、そこには幻想があるだけだ。厳しいことではあるが、阿弥陀さまと一緒に受け入れさせていただこう。

                        

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1999(平成11)年10月

   人間ヒマになると
    悪口を言うようになります
    悪口を言わない程度の
    忙しさは大事です


      沢村 貞子(永 六輔著 『職人』より)

鋭い言葉ですね。
理屈じゃなくて、経験から出てきた言葉は、ハィ!
                        
                        

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1999(平成11)年11月

  自信を持つためには
   自分が自分としてあるだけで
   他の人に認められる必要がある


          氏家 寛著 『臨床心理学』より

ここでいう自信とは、他の人とくらべて自分の優位を維持する上での自信ではなく、自分は自分、他の人とくらべることのできないかけがえのない私なんだと、自分自身で味わえる自信ということです。
また、こういう自信を得ることで、人間は心に基本的な安定を得ていくことができるのだそうです。
                        

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1999(平成11)年12月

   幸せは自分で作る
    不幸せも自分で作る
    幸せも 不幸せも
    全く他人の仕業ではない


          『ジャータカ』より

社会や他人のせいにして、自分を正当化し、自分を素直に見つめることを忘れていないだろうか。
仏さまは、こういう私のあり方を強く戒めておられる。

                        

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2000(平成12)年1月

  美しい生命とか 汚い生命とか
  老いた生命とか 若い生命とか
  そういう区別は 
  ないはずなんですけどね

          永 六輔著 『大往生』より

良いも、悪いも、みんな自分の都合で区別していくんですよね。分かっているのにみんな自分の都合に振り回されているんですよね…。
                     
                     

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2000(平成12)年2月

  人間にとって 一番不幸なことは
   自分が生涯をかけて
   本当に求めねばならないものが
   何であるかを知らないことだ


        梯 実圓著 『白道をゆく』より

何を目標に、何を求めてといわれても、あまり難しいことは考えず、ただいたずらに一生を過ごしている人って結構多いんだろうな〜。
ところで、おまえは、どうなんだ!
                       

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2000(平成12)年3月

   人間の思いこみは
    自分だけでなく
  他人にも とり返しのつかない
    傷を与えるのです

     直海 玄洋著『珍妙華(重誓偈のこころ)』


人間の思いこみは、非常に独善的なものを含んでいますから、良かれと思っても、気をつけないと…。
                         
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2000(平成12)年4月

  ぼく指が曲がって
   もう鉛筆が持てない
  でも まだ耳が聞こえるよ
   ぼくは死ぬまで勉強するからね

       滝本 誠海著 『人生の輝き』より


一つの可能性がなくなっても、全てがなくなったわけではない。
ねばり強く頑張っていると、きっとよい未来が開けてくる。
                     
                       

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2000(平成12)年5月

  真の幸福は 心の平安と
   足ることを知る心によって
   もたらされるのです

     ダライ・ラマ14世著 『愛と非暴力』より


この本には「心の平安と足ることを知る心は、利他の精神、愛、慈悲の心を育み、無明と利己主義と欲望を克服することによって勝ちとることができる」と書いてあります。
                       

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2000(平成12)年6月

   牛は水を飲んで乳とし
   蛇
は水を飲んで毒とする

           『沙石集』より


同じお念仏の教えを聞いても、呪(まじな)いや祈りの道具としか受け取れない人もいれば、自分を見つめ、真の方向を向いて阿弥陀さまと共に歩むご縁とする人もいる。あなたは、どっち?
                      
                        

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2000(平成12)年7月

   無知な人は
    財や富をよくするために
    他者を滅ぼすように
    自分自身も滅ぼす


           『ダンマパタ』より


詐欺は、いつの時代にもあることでしょう。
人をだまし、傷つけると、いつかその仕返しが来ると、おびえて生きな
ければならない。
もし、そうだと辛いことですよね。
                        

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2000(平成12)年8月

   誤解は しばしば
    立場の ちがいから起こる


     村上 速水著 『親鸞教義の誤解と理解』より

人間は、自分中心の思を基準に善悪を判断し、自分を正当化する。そして、人の思いを邪推しては、争いや対立の溝を深くする。
それでも、そんな自分のあり方に気づくことなしに、同じ愚かなことを繰り返すのである。
                     

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2000(平成12)年9月

 仏教の平等性とは
  自分の生き方を絶対化しないこと
  自分と異なった生き方に対する
  寛容ということにある


      
浄土真宗本願寺派教学振興委員会
        ・学校連合会編集『仏教に学ぶ』より


人間の思想は、「時代や社会によって変化する相対的なもので、絶対に正しいということはありえない」という認識を欠くならば、思想を異にする者の間に、はげしい対立や抗争が起こることになろう。
あるものを絶対化しないということは、他のものに対しても寛容であることでなければならない。
                    

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2000(平成12)年10月

   無駄な人生など
    ひとつもないのだねぇ

      冨井 都美子著 『また会える世界』より


自分の都合のいい人は愛し、都合の悪い人は憎む。また、妬(ねた)む心が邪魔して人の幸せを心から喜べない。
そんな私に、愛憎を超えた世界(浄土)があることを阿弥陀さまが教えてくださった。
愛憎をご縁に、それらを超えた真の世界(浄土)へ向かって阿弥陀さまと一緒に歩み始まる人もいる。
                       

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2000(平成12)年11月

   自分の命を大事にすることは
    隣にいる人さまの命も
    大事にすることと同じです。

      早川 一光著『ゆたかな老いと死』より


たったひとつしかない命を大事にしてください。
隣の人もたったひとつしかない命をもらっている。
お互いにたったひとつしかない命の存在を認めること、そこから「お大事に」ということになってきます。
                      

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2000(平成12)年12月

 こころは じぶんのことだけでなく
  ほかのひとのことを
  おもうことができる
  ものすごい ものなのです


 なかえ よしを ・ 上野 紀子著 『こころのえほん』より

私のこころが「ものすごいもの」であることを教えてくださったのは、仏さまです。
仏さまは、私たち一人ひとりの命を大切に思うお慈悲のこころで、それを教えてくださいました。
                 

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