更新履歴 1999年9月〜10月
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1999/10/31
- お知らせ
「みすべす」が10月30日発売の「ファミ通DC」に載りました。ドリームキャスト用の雑誌ですね。182ページです。
DCサポーターズ会員の専用ホームページからのリンクもされるとのこと、株式会社アスキーさん、編集者のみなさん、ありがとうございます。
このゲーム機が電話回線に接続できることは知っていましたが、ホームページも自由に見られるというのは知りませんでした。「みすべす」の画面も出ています。お時間があったら書店でのぞいてみてください。
ドリームキャストでいらしたみなさん、はじめまして。ここは国内・海外のよいミステリを紹介するHPです。あなたに合ったよいミステリが見つかったら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
1999/10/30
- 新着感想
『奇術師のパズル』 釣巻礼公
材料に面白みのある作品でしたが、やや平板な印象を受けました。学校関係の作品だけに、現場のものとしていろいろコメントしようかとも思ったのですが、それよりも読者としてこの作品をどのようにとらえたかを書いた方がよいと思ったので、読了後しばらく時間を置きました。
1999/10/29
- 店頭確認
早川書房のポケミス、復刊が店頭に並びました。
発売前に近所の書店に早川書房からのメールを見せて注文をしておいたので、すぐに入手できました。その書店ではいつもは一冊しか入荷ていないのに、今回は平棚の上に復刊フェアの作品が数冊ずつ積み重ねられていました。嬉しいことです。
『ローラ殺人事件』 V・キャスパリ 1100円
死んだ美女に魅かれて…
今でもなお斬新な設定と形式で読者を魅了する!映画化もされ各方面から喝采を博した名作
『黄金の十二』 E・クイーン編 1400円
短編小説の精髄がここに
12人の識者が厳選した、世界最高の短編ミステリを一堂に
『疑われざる者』 C・アームストロング 1100円
天衣無縫の隠れ蓑をもつ男
誰をも虜にする男の正体は、冷酷な殺人鬼なのか?人間心理を知りつくした作家の注目作。
『一日の悪』 T・スターリング 1100円
フーダニットを乗り越えろ!
ミステリ史に新風を送った凝ったプロットの異色本格
『ゆがんだ光輪』 C・ブランド 1200円
匂いたつ黄金時代の香り
コックリル警部の妹が地中海の島にまつわる伝説の謎を解きあかす
『アシェンデン』 W・S・モーム 1200円
英国スパイ小説の元祖
作家アシェンデンは、抑えがたい探求欲からスパイへの道を選んだ
『ドアは語る』 M・R・ラインハート 1300円
もし知ってさえいたら…
大胆な設定で読者を虜にする
『とんでもない恋人』 C・ブラウン 1000円
軽ハードボイルドだっ!
史上最大の他作家ブラウンの二大人気キャラが正面衝突
『黒い霊気』 J・スラデック 1100円
大胆不敵、読者への挑戦
奇っ怪至極な超自然殺人事件。挑むは名探偵サッカレイ・フィン
『悪党パーカー/殺人遊園地』 R・スターク 1000円
巨匠のアメリカン・ノワール
雪で覆われた、出口のない遊園地。一匹狼の犯罪者は闇の中ギャングたちを待ち受ける!
ハヤカワ文庫 『カリブの鎮魂歌』 ブリジット・オベール 840円
オベールが書いたハードボイルド。カリブ海に浮かぶ島が舞台のようですが、どの程度ひねってくれるのか楽しみです。
ハヤカワ文庫 『消えたドードー鳥』 ジェーン・ラングトン 940円
『エミリー・ディキンスンは死んだ』に続くホーマー教授シリーズ。しかしこれは十二作目だそうです。途中のものはどこに行ってしまったのでしょう…。
扶桑社ミステリー 『走り去った女』 パトリシア・カーロン 650円
オーストラリアのミステリ作家、カーロンのサスペンス。1966年の作品です。よいものを発掘してくれるのは、嬉しいですよね。
原書房 『名探偵の世紀』 1800円
クイーンとそのライヴァルたちを取り上げ、作家・作品の紹介やその魅力を語り尽くした究極のガイドブック、研究書。ミステリ好きな方はこれは買わないといけません。
1999/10/27
- 店頭確認
週刊朝日百科 『世界の文学 17』 560円
ボードレール、ランボー、マラルメ、ヴェルレーヌの特集です。わたしはこのあたりはあまり詳しくないので、ゆっくり読んでみて学びたいと思います。日本の近代詩との関わりについて書かれているコーナーがあるのですが、このあたりは興味深いですね。
展望社 『鮎川哲也の論理』 三國隆三 1905円
こちらは店頭にはなく取り寄せたもの。作品が生まれるまでの経緯、トリックにも触れて読みどころを探るとのこと。未読の作品が多いとトリックが分かってしまうということがあります。これまで未収録だったエッセイ「事件は急行列車に乗って」や、クロフツの全作品リストが入っているのがよいですね。
- 思いつき
とある学校に入ってきた転入生の男の子。たまたま以前幼稚園で一緒だった女の子と同じクラスになったのですが、その女の子は彼を見てびっくり。家に帰ってお母さんに言いました。
「○○ちゃん、転校してきたら男の子になってた…」
子どもが小さいときは服や髪の長さによっては性別が分かりにくいことがあります。女の子は、彼を「女の子の友達」として認識していたわけです。小さい子の性別の誤認が、将来の事件につながる…これはトリックに使えますね。叙述トリックにもよいかもしれません。
しかし同様のことは言葉でしか判別できないネット上でも起こることで…。
1999/10/26
- 店頭確認
ハヤカワ・ミステリマガジン 12月号 800円
「エラリー・クイーン誕生70周年」というタイトルで、クイーン関係の特集が組まれています。ラジオ推理ドラマ、ホックやブリーンのパスティーシュ、森博嗣のクイーンについてのエッセイなど、おもしろそうな内容です。その他、以前ここでも紹介したホームズ像の除幕式のレポート、そして何より「復刊フェア」の紹介がされているのが嬉しいですね。復刊は全部で10冊、ラインナップを今すぐ知りたい方は、左のフレームの中から更新履歴をクリックして10月13日のところを探してください。
- 思いつき
そろそろ「みすべす2」の更新をしなければと思い立ち、勤務校の図書室に行きました。つらつら眺めて、今年の予算でわたしが推薦したものがどの程度入ったか、確認しました。なんとポプラ社の乱歩の新しいシリーズは全巻購入。講談社の冒険小説シリーズもしっかり入っています。これで未来のミステリファンを少し獲得できたかもしれません。
1999/10/25
- 思いつき
MYSCONに行かれなかった方に
23日(土)の午後6時から、新宿でネット上のミステリファンと作家の方々の集い、プレMYSCON大宴会が行われました。出席者の紹介に始まり、古書のオークションや、「若ミス」と題しておもしろいミステリを紹介するなど楽しい時間が流れ、いろいろなところで交流がもたれました。わたしはオフ会(ネット上でのオンラインではなく、実際に外で会う会)にほとんど参加したことがないので、みすべすリンクや掲示板でお世話になっている方々にお目にかかるのも初めてでしたが、みなさんとても温かく、知的で、親しみの持てる素敵な方たちでした。みすべすリンクから他のホームページに行かれるときは、どのホームページもそれぞれにすばらしい内容で、製作者の方はそのホームページから想像できる以上に素敵な方だと思ってください。
もし、機会があったら今回行かれなかったみなさんとも、ゆっくりお話したいと思います。それから、なかなか外に出にくくい方、どうぞこれからも掲示板やメールで楽しくお話しましょう。そして、よいミステリを教えてくださいね。よろしくお願いします。
MYSCONに行かれた方に
プレMYSCON大宴会に参加させていただきました。これまでネット上でしか存じ上げなかった方々とお会いできたことがとても嬉しく、心に残る一日でした。
文というのは書いた人の心を表すものだと思っています。これまで、読書好きな方々のホームページを見て、いろいろな方のお考えを知り、たくさんのことを教えていただいてきました。きっとみなさん素敵な方なのだろうと自分の心の中でイメージを膨らませていました。ネット上だけの知り合いというのは人間関係としては希薄だという意見を聞いたことがありますが、わたしとしては日記や書評、感想、掲示板の書き込みなどを見ることで、親しみを感じていました。
実際にお会いして思ったことは、文だけでは分からない魅力が物腰や表情、そして眼差しに込められていることでした。お一人お一人がわたしが想像した素敵だと思うイメージを超えて、それぞれに温かく光っていらっしゃることでした。実際に顔を合わせ、目を合わせて話をすることというのは、こんなにも貴重で価値あることなのですね。日ごろ子どもに接しているのに、ふれ合いというものの大切さを忘れていました。
このようなことを考えながら一日たち、改めてこうしてネットでたくさんの方々と一緒に読書を楽しむことができるのを幸せに思っています。これからもいろいろなことを教えてください。そして、どうかいつまでも仲良くさせてください。
実を言うと、名札を覗き込むのも失礼かな、とかお話中のところに入り込むのも悪いかな、などといろいろ考えてしまい、お話できなかった方がたくさんいらっしゃいます。申しわけありませんでした。とても心残りです。次の機会にはもう少し積極的に動けるように努力します。
今回のように大きなイベントを行うことは、とても大変なことだと思います。スタッフの方々は準備も大変だったでしょうし、会が進んでいる間もさまざまなところで気配りをしてくださり、忙しかったことと思います。これもきっと、わたしが想像している以上のことがあったのでしょうね。スタッフの方々に心から感謝します。
- 店頭確認
ハヤカワ・ミステリ 『逃げるが勝ち』 フィリップ・リード 1200円
MWA賞、アンソニー賞の最優秀処女長編賞の候補作です。中古車販売店で下取りの車を安く買い叩かれたという相談を受けた主人公。アップテンポなクライム・ノヴェルだそうです。軽妙さのほかに、何か読み応えのある部分があるとよいと思っています。
- みすべすリンク
中相作さん 名張人外境
乱歩ゆかりの名張市立図書館の乱歩研究専門員、『乱歩文献データブック』『江戸川乱歩執筆年譜』の編纂者の中さんによる乱歩のデータが溢れるサイトです。こうしたデータをネット上で手軽に見ることができるというのはすばらしいことですね。
清水賢治さん 没のホームページ
幻想怪奇文学を探すための「アンソロジィ覚え書き」は労作。すべての作品を制覇したくなります。書き出しから作品の魅力を紹介する「書き出しバラエティ」は本のおもしろさを伝える工夫が光ります。
1999/10/23
- 新着感想
『明日への契り』 ジョージ・P・ペレケーノス
二つの力のぶつかり合いです。こうした作品は動的な部分にとらわれがちですが、そこに至る膳立てとしての静的な部分に読み応えがありました。どこを取り上げようかと考えていたので、アップが遅くなりました。
- 店頭確認
角川文庫 『新装版 ひらけ、勝鬨橋』 島田荘司 880円
島田荘司のユーモア長編ミステリ。新しく書かれた後書きには、「これでようやく完全になった」とあり、加筆修正の具合が期待されます。
角川文庫 『覆面作家の夢の家』 北村薫 480円
「覆面作家」シリーズの第3弾。三つの短編が収録されています。二重人格の名探偵千秋さん、語り手の良介の二人がよいですね。完結編だけに、これは一作目から読まないともったいないのです。特に最後の「覆面作家の夢の家」は読みつづけた人には味わい深いものです。
角川文庫 『セーラ号の謎―漂流者―』 折原一 880円
ダイビング中に妻に殺されそうになった推理作家。意識を取り戻した彼が辿り着いた一隻のヨットには秘密が…。「大海原に浮かぶ一隻のヨットに仕掛けられた殺意と罠。…そして誰もいなくなる」なるほど、ハードカバーのときよりも、帯の惹句はよいですね。
- みすべすりんく
hideさんの Dr.Jekyll and Mr.hide のアドレスが変更になりました。
新しいアドレスは、下の通りです。
http://www4.freeweb.ne.jp/novel/f-hide/
- 思いつき
いよいよプレMYSCONの当日です(今日はじめてご覧になった方、MYSCONというのはインターネット上のミステリファンが、外で実際に会って語り合おうという集まりです)。お世話になっている方々にお会いできること、とても楽しみにしています。一緒に楽しく、充実した時間を過ごしたいですね。どうぞよろしくお願いいたします。
今、『奇術師のパズル』を読んでいます。わたしは小学校の教諭をしておりますので、学校現場についてよく研究されているのがわかり、興味深いものがあります。もちろん実際の現場では考えられないような教師の反応などがあり、苦笑してしまうところがありますが、それでもこうして学校を舞台にしたミステリを楽しむことができるというのはよいことです。
1999/10/21
- 店頭確認
創元推理文庫 『災いの黒衣』 アン・ペリー 1000円
前作 『見知らぬ顔』 の事件から4ヵ月後、まだ記憶の戻らないモンクが出会う事件。19世紀半ばという設定がよいですよね。このシリーズ、続けて翻訳されるのでしょうか。
カッパ・ノベルス 『奇術師のパズル』 釣巻礼公 848円
『蛹たちは校庭で』 の作者が本格ものに挑戦した作品。密室だそうですよ。’99年度本格推理の決定版、と帯にありますね。出来ばえが楽しみです。
- 思いつき
ここ数日感想をアップしていませんが、これまでの間図書館関係のレポートを書いていました。学校図書館司書教諭の資格をとろうと思っていたのです。本を読まない子どもが増えている中、少しでも役に立てればと思って始めてみたのですが、図書館というもののシステムや意義についていろいろ学ぶことがありました。間もなく国語や算数などの既存の教科に加えて「総合科」という教科ができます。その中では調べ学習を中心とした主体的な学習の機会が増えることでしょう。そうなると、学校図書館は子どもたちが学習をする場の中心になる可能性もあります。さまざまなメディアに触れる中で、本についてももっと親しめるよう、方策を考えていきたいと思います。ミステリ、教育、学校図書館、そしてこの「みすべす」というホームページをつないで、何かできないかと模索しているのです。
1999/10/20
- 買い時 11月分まだ途中ですが載せておきます。
- 店頭確認
集英社文庫 『道―ジェルソミーナ』 笠井潔 560円
私立探偵飛鳥井シリーズ。講談社文庫より同シリーズの『三匹の猿』が出ていますので、あわせてどうぞ。
週刊朝日百科 『世界の文学16 デュマ、モーリス・ルブラン』 560円
三銃士、モンテ・クリスト伯、アルセーヌ・リュパンの他、ルルーも『黄色い部屋の秘密』や『オペラ座の怪人』で取り上げられています。
1999/10/19
- 思いつき
みすべす掲示板の一周年
おかげさまで掲示板を設置して一周年を迎えることとなりました。設置前は書き込みはあるだろうか、わたしに受け答えはできるだろうかといろいろ心配していたのですが、みなさんの温かいお心に支えられて無事に一年を過ごすことができました。どうもありがとうございます。カウンタを見ると約5万人。ずいぶんたくさんの方が来て下さったのですね。お一人お一人にお礼を申し上げたいのですが、このページでの挨拶でお許しください。読んで楽しい、あるいは読書の際に役立つような掲示板になれば、ミステリ好きな人を少しでも増やすことにつながると思っています。どなたにも書き込みやすく、楽しめる掲示板になるよう努力いたしますので、みなさんどうぞよろしくご指導ください。
1999/10/18
- 21世紀に残したいミステリ 10月17日分までを集計。
- 店頭確認
廣済堂文庫 『異形コレクション13 俳優』 762円
26人の作家による「俳優」をテーマにしたホラーアンソロジーです。
1999/10/17
- みすべすリンク
近田鳶迩さん 幻遊庭園
オリジナル推理小説が楽しめるページです。国内作家の読了本タイトルデータベースがあり、月ごとにまとめられた読書感想のページには、新刊に混じって懐かしい名作のタイトルもあります。
- 店頭確認
ハルキ文庫 『夕ばえ作戦』 光瀬龍 920円
中学生が手に入れたタイムマシンで江戸時代にタイムスリップ。懐かしの名作です。つい買ってしまいました。
ハルキ文庫 『産霊山秘録』 半村良 952円
SF伝奇の傑作。「ヒ」と呼ばれる超能力者たちが歴史の影で活躍していた…。他社でも文庫化されている作品ですね。
ハルキ文庫 『赤き死の炎馬』 霞流一 760円
「奇蹟鑑定人」魚間岳士の活躍を描くシリーズ1作目。こちらは以前みすべす掲示板で薦められた作品です。未読なので読むのが楽しみです。
ハヤカワ文庫 『神々の座を越えて』 谷甲州 上下各660円
山岳冒険小説の傑作。既に文庫化されている『遙かなり神々の座』もどうぞ。
ハヤカワ文庫 『ダブル・デュースの対決』 560円
少年ギャング団に挑むスペンサーとホーク。スペンサー自身の生活に新しい展開が見られるというのがおもしろい作品です。
- 思いつき
「ミステリ系の授業」
16日土曜日は、授業参観でした。わたしが担当したのは算数。4年生の「面積」の学習です。ようかんの包み紙を取り出し、これを食べてしまった人物―ようかん怪人―をクラスの中から見つけるというもの。わたしは名探偵コナンの役、ティームティーチングを組むもう一人の先生は毛利探偵になります。ようかん怪人役は前日に決めておいて、証拠として足型を用意しておきます(もちろん、ようかんを食べてもらいます)。授業当日はこの足型を手がかりに、全員で自分の足の面積を調べます(足型をとって、方眼の数を数えるのです)。最後は方眼の数が一致した人物が、ようかん怪人であることを白状して大団円。子どもたちは方眼ひとつが「1平方センチメートル」であることを知り、足型は10歳の記念として一人一人持って帰ります。ミステリ好きな子どもを育てる教育の実践例です。ちなみに昨年は「G計画」と題して、香山滋の「ゴジラ」をテーマに尻尾の長さや泣き声の時間を計測したり、パソコンでゴジラのシリーズに登場する怪獣を検索する授業を行いました。こうした経験は、きっと子どもの心に残って、いつか何かのきっかけで小説や映画の楽しさが分かるようになるのではないかと思っています。勉強を「教える」だけでなく、文化を伝えていくこと、文化を味わう喜びがわかる人に「育てる」ことが大切なのではないかと思うのです。
1999/10/15
- 店頭確認
講談社文庫 『倒錯の死角』 折原一 648円
後ろが袋とじになっているではありませんか。創元推理文庫版とはちょっと変えたということですね。
講談社文庫 『忍法関ヶ原』 山田風太郎 800円
短編集です。解説を見ると山田風太郎の作品がいかに多くの出版社から出されてきたか、わかります。それだけおもしろい作品が多いということなのでしょう。
講談社文庫 『金田一少年の事件簿2』 天樹 征丸 543円
最近、このシリーズからミステリに入る少年少女が多いのではないかと考えるようになってきました。よく読まれているようですね。
青樹社文庫 『迷宮の旅行者』 鮎川哲也 監修 山前譲 編 629円
旅をテーマにしたアンソロジー。内田康夫、笹沢左保、中町信、長井彬、石川真介、深谷忠記、宮原龍雄、大庭武年の作品が収録されています。
1999/10/14
- 新着感想
『幻想運河』 有栖川有栖
題のとおり、幻想的でアムステルダムの魅力が感じられる作品。シリーズものではない、こうした作品を手軽に詠むことができるというのは、有栖川ファンにとっては嬉しいことでしょうね。
- みすべすリンク
TRAVISさん これより先怪物領域
マーガレット・ミラーの作品紹介を中心としたページです。経歴、著作リスト、書評などからなり、サスペンスの巨匠に対する愛着が感じられます。『狙った獣』、『まるで天使のような』などの優れた作品を未読の方はすぐにこちらでチェックしましょう。
- 店頭確認
週刊朝日百科 「世界の文学15」 560円
今回はドストエフスキー、トルストイ、ツルゲーネフなどロシア文学を取り上げています。ミステリ読みとしては『罪と罰』と『カラマーゾフの兄弟』は押さえておきたい所です。トルストイですと、『戦争と平和』よりも『復活』や『アンナ・カレーニナ』の方が物語としてはおもしろく読めました。ツルゲーネフは『猟人日記』『初恋』など正直なところあまり楽しめませんでした。次号はデュマとルブランです。来週の火曜日発売。これは「買い」でしょう。
- 思いつき
掲示板で土屋隆夫『赤の組曲』の話題が出ました。ミステリとしてのおもしろさだけでなく、心に染み入るような豊かな味わいのある作品として、わたしも気に入っています(未読の方は古書店へ)。もうひとつ出たのは連城三紀彦『戻り川心中』でした。トリックやプロットに凝った作品も好きですが、心を揺さぶられる作品に出会うと、嬉しくなります。国内のもの、ミステリという枠ですと、西村京太郎『天使の傷痕』『四つの終止符』、天藤真『遠きに目ありて』を思いつきました。『大誘拐』もラストのあたりはよいでしょうか。小杉健治の『絆』や笹倉明『遠い国からの殺人者』もよいですね。広瀬正『マイナス・ゼロ』も入れたいところですが、これはSFとして考えた方がよいかもしれませんね。みなさんはいかがですか。
1999/10/13
- みすべすリンク
るきさん 非合法員に花束を
ミステリの書評と映画評のページ。船戸与一、志水辰夫、逢坂剛、佐々木譲などの冒険・ハードボイルドを中心に、エッセイやノンフィクションまで幅広く読まれています。映画と書籍の年間ベストも見やすく、楽しめるページです。
- 店頭確認
光文社文庫 『龍臥亭事件』 島田荘司 上下各780円
カッパノベルスからの文庫落ちです。久々に島田荘司が書いた大作として話題になりました。この文庫版では、二階堂黎人の力の入った解説を読むことができます。未読の方は解説の最後のページだけは後回しにした方がよいでしょう。この作品を読むに当たっては、やはり『占星術殺人事件』を始め、島田荘司の作品をある程度読み込んでおいた方がよいでしょう。
光文社文庫 『恐怖の化粧箱』 山前譲 編 590円
女性ミステリー作家傑作選の第2巻です。収録作品は以下の通り。
「過去の絵」 近藤史恵
「花のもとにて」 斉藤澪
「やどかり」 篠田節子
「貴船菊の白」 柴田よしき
「ある老婆の死」 新章文子
「殺意の花」 関口芙沙恵
「黒のステージ」 戸川昌子
「プレゼント」 永井するみ
「暁はもう来ない」 夏樹静子
「悪女昇天」 南部樹未子
- お知らせ
早川書房から〈ポケット・ミステリ復刊フェア〉についてです。
全国主要書店に今月中搬入の予定で進行しているそうです。
内容に若干の変更が生じる場合もあるとのことです。
早川書房さん、ありがとうございました。
『ローラ殺人事件』 V・キャスパリ
『黄金の十二』 E・クイーン編
『疑われざる者』 C・アームストロング
『一日の悪』 T・スターリング
『ゆがんだ光輪』 C・ブランド
『アシェンデン』 W・S・モーム
『ドアは語る』 M・R・ラインハート
『とんでもない恋人』 C・ブラウン
『黒い霊気』 J・スラデック
『悪党パーカー/殺人遊園地』 R・スターク
ポケミスは100冊くらいしか持っていないので弱いのですが、そろそろしっかり読んでおこうと思います。アームストロングがあるのが嬉しいです。『アシェンデン』は昨年ちくま文庫で出たばかりですね。復刊はたぶん部数が限られているでしょうから、未読の方は書店に先に予約しておくのがよいかもしれませんね。
1999/10/11
- みすべすリンク
近藤史恵さん むくいぬ屋本舗
『凍える島』で鮎川哲也賞を受賞された近藤史恵さんのページ。日記、エッセイの他、さりげなくWizardryの話題があるのが嬉しいのです。
てつおさん 酔胡王
ミステリ読みのお医者さま。ニコラス・ブレイクでHP開設、続いて鮎川哲也を取り上げるという濃さで、ミステリ通も楽しめるサイトが期待されます。
安田ママさん 銀河通信オンライン
幅広い読書、読みやすい書評、そして月刊の「銀河通信」は本の魅力たっぷりで読ませます。「注目新刊速報」は読書計画を立てるには最高の資料ですね。
アイナットさん 乱歩の世界
URL変更です。
http://members3.cool.ne.jp/~inat/rampo/
1999/10/10
- 新着感想
扶桑社ミステリー 『サソリの祭壇』 ガブリエル・エヴェレット
- みすべすリンク
Lucaさん Bluewing
国内ミステリの新作の他、島田荘司、森博嗣、有栖川有栖、綾辻行人の作品を紹介するページが用意されています。裏ページ「虚空迷宮館」では幻想文学を扱っています。素敵なデザインと美しい記念企画のページも楽しみましょう。
- 店頭確認
講談社 『どんどん橋、落ちた』 綾辻行人 1700円
綾辻行人の第3短編集。あとがきには、「館」シリーズ新作への意気込みが…。
講談社 『Pの密室』 島田荘司 1600円
御手洗潔が幼少の頃に出会った事件。
- 思いつき
勤務校の廊下で見かけた「少年写真新聞」の9月28日号は、ホームズ特集でした。休み時間の間、しばらく立ち止まって眺めていました。『最後の事件』をテーマに、ライヘンバッハの滝の写真や、格闘するホームズの絵が大きく掲載されています。図書としては小学館のものと講談社の青い鳥文庫が紹介されていました。わたしが子どものころはホームズといえば偕成社だったように記憶しているのですが、みなさんはどうでしょうか。ともかく、今でもこうして小学生にホームズの魅力を伝えていこうという試みがされていることを嬉しく感じました。小さな新しい読者が増えることを願っています。今度は乱歩のシリーズを取り上げてもらえないかな。
1999/10/09
- みすべすリンク
氷神敬吾さん My Favorite Mysteries
国内ミステリのあらすじと感想を載せています。作家別リストには新しい作家に混じって夢野久作の名前も。特にミステリを読み始めた方にはリアルタイムで楽しめるHPではないでしょうか。
雪樹さん Snowtree
「あれれ日記」でおなじみの雪樹さんのHP。ミステリに限らず幅広い本を読んでいらっしゃいます。「愛し本たちの部屋」のリストには名作がずらり。ファンタジー関係にも強く、映画の感想も楽しむことができます。
- お知らせ
いただいたメールからの転載です。
★発表!! 【世界探偵小説全集 第3期】ラインナップ
26 九人と死で十人だ カーター・ディクスン
27 サイロの死体 ロナルド・A・ノックス
28 ソルトマーシュの殺人 グラディス・ミッチェル
29 白鳥の歌 エドマンド・クリスピン
30 救いの死 ミルワード・ケネディ
31 ジャンピング・ジェニイ アントニイ・バークリー
32 自殺じゃない! シリル・ヘアー
33 弁護士、絶体絶命 C・W・グラフトン
34 警察官よ、汝を守れ! ヘンリー・ウエイド
35 国会議事堂の死体 スタンリー・ハイランド
(タイトルはすべて仮題です)
*第1回配本は、C・ディクスン『九人と死で十人だ』12月刊。
詳しくは来週(10/13頃)出来の内容見本をご覧下さい。
ご請求は国書刊行会まで。
http://www.kokusho.co.jp/
11月上旬刊の『悪魔を呼び起こせ』にも添付されます。
引用終わり。楽しみですね。わたしは全部揃えようと思っています。
- お知らせその2
先日の鮎川哲也の諸作に関する入手状況の話題で、メールをいただきました。親切な方で、ご自分で探されたときの情報を教えてくださいました。以下引用です。
『黒いトランク』は角川文庫版が静岡県の引佐町の金指駅の駅北の古本屋にありました(確認したのは3ヶ月ほど前ですが)。店の名前は忘れました。並べかたも雑でしたのでかりに店名が分かって電話で問い合わせても明確な答えが返ってくるかどうか分かりませんので、静岡県内の特に西部地区の方で興味のある方は直に行ってみることをお勧めします。
『殺人歌劇<第1幕>? x『『殺人歌劇<第2幕>』(ともに青樹社の新書)と『翳
ある墓標』(立風ノベルズ)は島田市の図書館にあります。
『戌神はなにを見たか』 講談社(文庫)が静岡の安倍川駅(JR東海道線)のすぐ近くの古本屋に5ヶ月ほど前まではありました。その後行ってないので今もあるかどうかは分かりません。
引用終わり。お近くの方はどうぞ。
- お知らせその3
綾辻行人サイン会(東京14,15日、大阪16,17日)の案内が講談社BOOKCLUBで紹介されています。
- 思いつき
図書館で日経新聞を見てきました。紹介があったのは、みすりんさん、小林文庫さん、迷宮会さん、そして海外ミステリ百選さんです。あれ、みすべすは出ていないなあ、と思っていたら、新聞に出ているURLを辿った先に、リンクがありました。東京創元社、早川書房、扶桑社海外文庫の次に、ほら…。なるほど、つないだ人だけが見ることができるわけですね。
お知らせその2についてですが、これはローカルな情報ではありますが、とても価値あるものだと思います。HPを見て、役に立てればという気持ちで情報を提供してくださること、これはなかなかできることではありません。こうしたことを行うときには通常以上のエネルギーが要るものだと思うのです。そしてこうした「よい心」の動きがネットの社会をより明るく、楽しく、居心地のよいものにしていくのだと思います。顔も知らず、名前も知らない誰かと誰か、それでも互いに尊重しようとすることは、これからの社会の中で、わたしたちが心がけていかなければならないことなのではないでしょうか。
1999/10/08
- みすべすリンク
高橋美香さん 『お気楽ペーパーバックの楽しみ』
ペーパーバックを楽しく読もうというページです。内外の「今週のTOP10」などの新鮮な情報、初心者のための入門の手引きなど親切な作りで、洋書を読みたい方には最適のサイトです。
- 思いつき
10月2日の日本経済新聞でミステリ系HPの紹介があったというのは知っていましたが、「みすべす」のURLも出ていたというのは知りませんでした…。日経さん、どうもありがとうございます。それから、日経からいらした方、はじめまして。ここは国内と海外のミステリを扱うHPです。新刊の文庫が中心で、ミステリ系のHPでも広く浅い方だと思います。一人でも多くの方にミステリのおもしろさを伝えたいという気持ちだけで作ったページです。みなさんの読書に役立てていただけたら嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いします。それから、ミステリ系のHPはたくさんありますし、それぞれにすばらしい内容をもっていますので、よかったらリンクから他のHPを見てみてください。あなたに合ったHPが必ず見つかると思います。
扶桑社ミステリー 『サソリの祭壇』 ガブリエル・エヴェレット 読み終わりました。妻と子を殺害された牧師が服役中の犯人に救いの手を差し伸べる…先がどうなるのか、知りたい気持ちが最後まで持続する作品です。いろいろ考えさせられます。
1999/10/07
- 新着感想
『凍える島』 近藤史恵
- 店頭確認
講談社ノベルス 『幻想運河』 800円
「有栖川ミステリの裏ベストワン」だそうです。「週刊小説」に掲載され、実業之日本社から刊行された作品。
講談社ノベルス 『とらわれびと』 940円
『記憶の果て』、『時の鳥籠』、『頭蓋骨の中の楽園』に続く「わらわない男」安藤シリーズ。頭の次はお腹に来ましたか…。
1999/10/06
- 店頭確認
週刊朝日百科 『世界の文学 14』 560円
「児童文学の誕生」というテーマで、『不思議の国のアリス』、『ピーター・パン』などが取り上げられています。ミステリ系ではA・A・ミルンが『クマのプーさん』で取り上げられています。(プーさんの作者のミルンは、『赤い館の秘密』というミステリを書いているのです。未読の方は、創元推理文庫にありますのでお読みください。)
なお、講談社ノベルスは確認できませんでした。
- 思いつき
近藤史恵 『凍える島』 読了。緊迫した状況での危うい人間関係が十分に描かれていますね。読んでよかったです。海外の方は扶桑社ミステリー 『サソリの祭壇』 ガブリエル・エヴェレット を読み始めたところ。『出口なき荒野』もよい出来でしたし、今月の扶桑社は強力です。
1999/10/05
- 新着感想
『出口なき荒野』 チャールズ・トッド
モース警部シリーズのように読者を迷宮へと誘う緻密なミステリ。伏線があからさまに張ってあるのに最後までわかりませんでした。参りました。
- みすべすリンク
政宗九さん 政宗九の視点
創元推理倶楽部、EQファンクラブに所属されています。フレームを有効に使って書評とネタばれ書評を分けた親切な設計、クイーンについての解説、必読のミステリが一覧できる「政宗の定員」など読み応えのある内容。近藤史恵普及協会もこちらです。
- 「21世紀に残したいミステリ」
10月4日分までを集計いたしました。
- 店頭確認
廣済堂文庫 『リアルヘヴンへようこそ』 牧野修 552円
異形招待席書き下ろし長編ホラーの第2弾です。
「本書を手にした者に、震えて眠る夜が永遠に続くことを願っている」ということですので、みなさん読んで、一緒に震えましょう。
1999/10/04
- 思いつき
扶桑社ミステリー 『出口なき荒野』 チャールズ・トッド 読み終わりました。第一次世界大戦後のイギリス。殺害された被害者は村でも信頼の厚い大佐。容疑者は大戦で空の英雄と呼ばれた大尉。登場人物が限定されているのですが、これはまず犯人わからないでしょう。
『クリスマスに少女は還る』、少しずつ浸透しているようで何よりです。こうした作品を読み味わうのは実によいことです。本を読んで、心から感動したり、考えさせられたりというのがとても価値あることだと思うのです。一人でも多くの方に読んでもらいたい作品です。
1999/10/03
- 新着感想
『人形式モナリザ』 森博嗣
おもしろい趣向です。最後の一行が問題のようですが、わたしはこの作品の意味をこのように解釈しました。つまり…「真実」を語る言葉の力ですね。ネタばれにはなっていないと思うので未読の方もどうぞ。
1999/10/02
- 受賞リスト
MWA賞を修正、CWA賞のページを新たに設けました。古い作品は意外に読み落としていることが判明しました。できるだけ多くの作品を読んでおきたいものです。
- お知らせ
講談社ノベルスの新刊です。5日の発売予定。
『幻想運河』 有栖川有栖著 本体800円
アムステルダムと大阪2つの水の都をめぐるミステリとロジックの急流!
『視えずの魚-みえずのうお-』 明石散人著 本体900円
超才のすべてを散りばめた絶無の神品。これを読まずして明石散人は語れない!
『天魔の羅刹兵 一の巻』 高瀬彼方著 本体900円
1543年、種子島に伝来したのは鉄砲ではなかった。平成「新軍談」堂々の開幕!
『とらわれびと』 浦賀和宏著 本体880円
不可能状況続発の中で起きる連続殺人ラストの衝撃が読者を襲う!
さて、どれをお読みになりますか。
1999/10/01
- みすべすリンク
深川拓さん 若おやじの殿堂
鮎川哲也、山田風太郎から西澤保彦まで新旧の国内ミステリのレビューがあり、詳しいあらすじとや短編もひとつずつ解説するていねいさに好感が持てます。創作小説やCG、ゲーム、音楽のコーナーも用意されています。
- 思いつき
どうやらPTAの広報誌に「冬の夜長にミステリー」というコーナーでミステリの紹介をすることになりそうです。紙面も1ページまるごといただけるようなのですが、小学校の保護者向けの紙面で趣味を語ってしまってよいのだろうかと、少し不安もあります。また、わたしのミステリ好きと重度の活字中毒が全校にわかってしまうので、それも何だかよいようなよくないような、複雑な心境です。このみすべすのことも載せるよう依頼を受けているのですが、みなさんのお子さんの学校にこんな先生がいたら…やはりちょっと引いてしまいますよね…。
1999/09/30
- お知らせ
国書刊行会からの新刊案内です。
『悪魔を呼び起こせ』 デレック・スミス 森英俊 訳 2400円
厳重に見張られた亡霊が出るという伝説の部屋の中で、グェリン家の当主が刺殺された。さらに拘引された容疑者も密室状態の独房で絞殺されてしまう……。すれっからしのマニアをも唸らせる二重密室ミステリ、ついに刊行!
ということで、世界探偵小説全集の25巻です。
- 思いつき
最近、みすべすをご覧になった方から感想のメールをいくつかいただきました。本を選ぶときの参考にしていただいているとのこと、読んでいてとても嬉しくなりました。
ホームページ、実はいつも心配しながら書いています。ミステリを楽しく読んでいただきたいという気持ちで作っていますので、幅を狭くしてわたしの好みを強く押し付けてもいけないでしょうし、かといって情報量が多ければよいのかというとそうでもないような気もしています。読んでいる方にとってよい情報が手に入り、自然に、素直に受け止められるような、そんなホームページを作っていきたいと思います。また、知っている情報でも、ここではどのような紹介がされているかな、などと気にしていただいて、見る楽しみがあるようなホームページになればと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
- 店頭確認
扶桑社ミステリー 『出口なき荒野』 チャールズ・トッド 760円
第一次世界大戦後の英国のとある静かな村。大佐が殺害され、容疑者は大戦の英雄、捜査に当たる警部は戦争神経症に苦しんでいるという重々しい雰囲気が漂う作品です。1997年のエドガー賞最優秀処女長編賞にノミネートされたそうです。これはよいかもしれませんよ。
扶桑社ミステリー 『サソリの祭壇』 ガブリエル・エヴェレット 760円
妻と息子を殺害された牧師。犯人に対してなんと救いの手を差し伸べるのだが、実はその牧師は犯人を殺そうという計画を立てていた…。結末が気になる作品ですね。
扶桑社ミステリー 『狩りのとき』 スティーヴン・ハンター 上下各820円
『極大射程』、『ダーティホワイトボーイズ』、『ブラック・ライト』に続くボブ・リー・スワガーシリーズ。ロシア人スナイパーとの対決を描いた作品だそうです。
ハヤカワ文庫 『明日への契り』 ジョージ・P・ペレケーノス 940円
ここのところ、ペレケーノスが立て続けに出ていますね。「息子と別れた男、母を焦がれる少年。ふたつの魂が響きあう。心に深い余韻を刻む、傑作ハードボイルド」と帯にありました。読み応えがあるとよいのですが。
1999/09/29
- お知らせ
芦辺拓さんからのお願いその2です。鮎川哲也の作品の入手状況について、ということです。読みたいけれど手に入らない、以前読んだ、図書館に行った、探して見つけたなど、みなさんの読書状況、入手状況をお聞かせください。ご協力をお願いします。
- 店頭確認
週刊朝日百科 『世界の文学 13』 560円
今号は「シャーロック・ホームズ物語/ジキル博士とハイド氏」という題で、ドイルやスティーヴンソン、クリスティやコリンズまで出てきます。ミステリ好きな方は、この号だけでもお求めになるとよいと思います。
新潮文庫 『陪審評決』 ジョン・グリシャム 上下各705円
「全米タバコ産業を相手どって法廷を揺るがすビッグ・ゲーム」ということで、グリシャム好きの方、法廷ものが好きな方はどうぞ。
1999/09/28
- 新着感想
『クリスマスに少女は還る』 キャロル・オコンネル
書きました。「買い」です。心、揺さぶられます。ここまで推すのは覚悟いります。
というわけでみなさん読みましょう。
- お知らせ
みすべす掲示板では芦辺拓さんからのお願いが出ております。
高木彬光の名作 『刺青殺人事件』 についてで、以下の3点です。
1 高木彬光氏『刺青殺人事件』は近年入手難と聞いていますが、みなさんはお読みになるについて支障はありませんでしたか?
2 『刺青殺人事件』に現行版と全く違うバージョンが存在することはご存じですか?
3 『刺青殺人事件』の最初のバージョンが復刻されたら読みたいですか?
掲示板に書き込むだけです。ご協力をお願いします。
- 店頭確認
カドカワ・エンタテインメント 『双生児は囁く』 横溝正史 1200円
雑誌や新聞に発表されたきりでこれまで収録されなかった幻の小説集。
横溝正史に少しでも興味のある方は、手にとってみてはいかがでしょう。
「汁粉屋の娘」「三年の命」「空家の怪死体」「怪犯人」「蟹」「心」「双生児は囁く」を収録。
ちくま文庫 『乱歩の幻影』 日下三蔵 編 1000円
乱歩の作品などを題材にした小説、乱歩自身が登場する小説を集めた短編集。確かにこういったテーマでアンソロジーが編めるのはミステリ界では乱歩ぐらいかもしれませんね。収録作品は以下の通りです。
「小説 江戸川乱歩」 高木彬光
「伊賀の散歩者」 山田風太郎
「沼垂の女」 角田喜久雄
「月の下の鏡のような犯罪」 竹本健治
「緑青期」 中井英夫
「乱歩を読みすぎた男」 蘭光生
「龍の玉」 服部正
「屋根裏の乱歩者」 芦辺拓
「乱歩の幻影」 島田荘司
「伝記小説 江戸川乱歩」 中島河太郎
1999/09/27
- 店頭確認
東京創元社 『昏い部屋』 ミネット・ウォルターズ 2600円
今日は入っていました。この値段の本を買うのはちょっと勇気が要りますね。
- 思いつき
創元推理文庫 『クリスマスに少女は還る』 キャロル・オコンネル 「買い」
読み終えました。まだネット上でも話題になっていないようですので書きますが、今年読んだ中で、内外合わせてベストです。内容としては誘拐もので、監禁された少女、家族、警察の捜査とそれぞれに深みのある書き方がされており、読み応え十分です。結末を読んだら、たぶん誰かに言いたくなるはず。でも我慢しましょう。帯には「少女たちの救済と贖罪――そして奇蹟。ミステリを超えた、衝撃と感動の物語」とありますが、まさにその通り。新刊なので店頭ですぐに買えます。未読の方、今日すぐ書店に行って読み始めてください。採点で言うと5点満点で4.5点。みすべす太鼓判(よくご覧になる方はおわかりだと思いますが、こうした薦め方はめったにしません。)
1999/09/26
- 新着感想
『こちら幻想探偵社』 清水義範
これは笑えます。名探偵の無力さを感じさせられる作品。
- みすべすリンク
tsudaさん 湖畔亭
タイトルですぐわかる江戸川乱歩サイト。ファンの交流ができるようにと考えて作られたそうです。作品一覧や人気投票などがあり、掲示板もいくつか用意されています。
- 店頭確認
ハヤカワ・ミステリマガジンの11月号が出ました。今回の特集は「リュウ・アーチャー誕生50周年―ロス・マクドナルドの遺産」です。『縞模様の霊柩車』、『さむけ』、『ドルの向こう側』…、本格中心に読んでいたころ、ハードボイルドにも目を向けてみようと思って読んだロス・マクドナルドの作品は、違和感なく入り込める雰囲気が魅力的で、一時期好んで読んだものでした。しばらく忘れていましたが、誕生から50年ですか。今のハードボイルドの作品の中で、将来誕生50年で特集を組んでもらえそうなヒーローというと、誰でしょう。なお、今号にはドン・ウィンズロウのインタビューも掲載されています。
- 思いつき
ニュースを見ていたら、ロンドンにシャーロック・ホームズの銅像が建ったという情報を流していました。何でもベイカー街221に当たる番地は現在銀行で、その銀行の周年行事をかねて作ったものだとか。銀行もおもしろいことをしますね。その銀行には毎月40通ものホームズ宛の手紙が届いており、返事担当の職員までいるそうです。手紙、出してみます?
周年行事といえば講談社創業90周年記念企画の「痛快世界の冒険文学」が最終回配本『バスカビル家の犬』で堂々完結。このシリーズは贅沢ですね。ラインナップがよいですし、文を担当する作家の選び方も興味深いのです。各1500円と子ども向けの本としてはちょっと高めですが、絵本2冊分くらいだと考えれば買えますね。うちの娘がもう少し大きくなったら全巻買いたいと思っています。
1 十五少年漂流記 志水辰夫
2 タイムマシン 眉村卓
3 フランケンシュタイン 山中恒
4 真田十勇士 後藤竜二
5 神秘島物語 佐藤さとる
6 宝島 宗田理
7 笛吹童子 橋本治
8 偉大なる王 斉藤洋
9 鉄仮面 さとうまきこ
10 ソロモン王の洞窟 横田順彌
11 水滸伝 嵐山光三郎
12 アーサー王物語 阿刀田高
13 失われた世界 森詠
14 紅はこべ 山崎洋子
15 モンテ・クリスト伯 村松友視
16 吸血鬼ドラキュラ 菊地秀行
17 ハックルベリィ・フィンの冒険 立松和平
18 運命 二人の皇帝 田中芳樹
19 ロビンソン・クルーソー 伊集院静
20 白い牙 神宮輝夫
21 三銃士 藤本ひとみ
22 モヒカン族の最後 戸井十月
23 奇巌城 逢坂剛
24 バスカビル家の犬 大沢在昌
1999/09/25
- みすべすリンク
国書刊行会 リンク許可を頂きましたので、【出版社】の欄に入れさせていただきました。「世界探偵小説全集」でミステリファンを唸らせるラインナップを刊行してくれたありがたい出版社。未読の方は全部読んでしまいましょう。わたしも遅ればせながら、全巻一括購入いたしました。『悪魔を呼び起こせ』楽しみにしています。
- 「21世紀に残したいミステリ」
9月24日の分まで集計いたしました。
- 思いつき
週刊朝日百科 『世界の文学』
先週紹介を忘れましたが、11号は「赤と黒/ゴリオ爺さん/谷間の百合/カルメン」、12号は「ジェイン・エア/嵐が丘/荒涼館/高慢と偏見」などが取り上げられています。特に『ジェイン・エア』はわたしの大好きな本でして、小学生のとき初めて読んだ世界文学として今も心に残っています。主人公のジェイン・エアがこっそりとカーテンの陰で本を読むところ、子どもなりに気持ちがよく伝わって、作品の世界に入り込むことができました。この作品はミステリと思って読んでも十分おもしろい作品ですし、最後には感動の結末が待っていますので、未読の方はぜひとも一生に一度は読まれた方がよいかと思います。『嵐が丘』も一緒にどうぞ(ミステリとして読むにはこちらの方がおもしろいですが)。
1999/09/24
1999/09/23
- お知らせ
今日はいただいたメールからです。以下引用。
〈世界探偵小説全集〉第3期の内容見本が10月上旬に出来上がります。
今回は、法月綸太郎先生から熱いメッセージをいただきました。
ご希望の方は、下記宛てにご請求下さい。
国書刊行会
〒174-0056 板橋区志村1-13-15
tel.03-5970-7421 fax. 03-5970-7427
なお、2期最終配本『悪魔を呼び起こせ』をお求めの方にはもれなく内容見本が付いております。
国書刊行会のHP、暫定的で簡単なものですが設置されました。
近刊・重版・映画化情報などを随時掲載しています。
http://www.kokusho.co.jp/
引用終わりです。さあ、みなさんで国書刊行会のHPに出かけましょう。
1999/09/22
- 新着感想
『ポップコーン』 ベン・エルトン
CWA賞受賞作。でもトリックなどで楽しめるわけではありません。殺人鬼に襲われた映画監督の物語。読むのは楽ですが、中身は重いです。そこで、その重みを軽くするための感想を書きました。
- 店頭確認
角川文庫 『べラム館の亡霊』 アンドリュー・クラヴァン 1000円
クラヴァン久しぶりですね。今回はゴシックホラーだそうです。
角川文庫 『歓喜の島』 ドン・ウィンズロウ 952円
解説の書き出しは笑えます。ニールのシリーズではないのでどの程度のものかわかりません。『ボビーZ…』くらいおもしろければよいのですが。
角川文庫 『荒地 暗黒の塔III』 スティーヴン・キング 上下各895円
1999/09/21
- 新着感想
『閉じられた環』 ロバート・ゴダード
なぜ奥行きを感じられないのか考えてしまいました。詳細は感想をどうぞ。
- 思いつき
掲示板を見ていたら芦辺拓さんの書き込みが…。作品の向こうにいらっしゃる作家の方にお言葉をいただくというのは、読者としてはとても嬉しいことです。作品を愛し、その作品を作る作家を愛し、ここでコミュニケーションをしているわたしと同じ読み手の皆さんを愛する気持ちがいつもどこかに感じられるようなHPを作れたらいいな、と思います。
- お知らせ
創元推理文庫の秋の復刊の日にちが決定したそうです。
10月23日からしたの作品が店頭に並ぶそうです。
創元推理文庫
『試行錯誤』アントニー・バークリー
『レディに捧げる殺人物語』フランシス・アイルズ
『ゴースト・タウンの謎』フランク・ゲルーパー
『世界をおれのポケットに』ハドリー・チェイス
『新車の中の女』セバスチアン・ジャプリゾ
『わが子は殺人者』パトリック・クェンティン
『ゴーメンガースト』マーヴィン・ピーク
『タイタス・アローン』マーヴィン・ピーク
創元SF文庫
『SFカーニバル』フレドリック・ブラウン
『宇宙船ビーグル号の冒険』ヴァン・ボークト
『トリフィド時代』ジョン・ウィンダム
『渚にて』ネヴィル・シュート
1999/09/20
- 21世紀に残したいミステリ 9月19日分までを集計しました。
- お知らせ
講談社の文庫情報誌「IN☆POCKET」で、毎年恒例の文庫翻訳ミステリーベスト10の投票が始まっています。ネット上から投票する場合はこちらをクリックしてください。規定は次の3つ。
●文庫版の海外翻訳ミステリー(エンターテインメント)に限る
●1998年10月1日〜1999年9月30日発行の文庫
●単行本の文庫化・文庫の再刊書目は除外、新訳は対象に入る
アクセスすると、対象作品の一覧も見ることができますので、調べる手間が省けます。これまでパトリシア・コーンウェルが3年間連続で1位を獲得していますが、今年はどうでしょうか。『ボビーZの気怠く優雅な生活』、『シマロン・ローズ』、『錆色の女神』、光文社の英米短編ミステリー名人選集、『極大射程』、『惜別の賦』、『自殺の殺人』、『こうのとり狂騒曲』、『高く孤独な道を行け』、『不変の神の事件』、『幽霊が多すぎる』、『この町の誰かが』、『カムバック・ヒーロー』、『愚か者の誇り』、『モスクワ、2015年』、『骨のささやき』、『夏草の記憶』…これ以外にもまだまだたくさんありますが、今年もよい作品があったのですね。さあ、どれに入れましょうか。
1999/09/19
- 新着感想
『灰色の季節』 梶龍雄
机の横に積んであったハードカバーの一番上に乗っていた本です。『透明な季節』でも『海を見ないで陸を見よう』でもなく、『リア王密室に死す』でも『龍神池の小さな死体』でもないのです(上記の作品、よいですよ。探して読んでください)。太平洋戦争の中、ギョライ先生と級長の正彦が出会う難事件の数々。トリック盛りだくさん、しかし読み終えて心に残る辛さ…。ギョライ先生、正彦くん、どうか生きてくださいと思わず叫びたくなる名作でした。梶龍雄、もしかして新刊で入手できるものは文庫でも現在1冊もないのではないでしょうか。「ダ・カーポ」の文庫特集で高村薫が文庫化に際して改稿することについて、「文庫はいつまでも残るものだから」と答えていますが、実際にはよい作品も消えていきます。限られたスペースの中では、いつまでも同じ本が残りつづけるのは難しいのでしょう。採算の問題もあるでしょう。読者としては、新しい作品が次々と文庫化されることを喜ぶべきなのでしょうね。わたし自身、これまでたくさんの本に出会えたのはそのおかげなのですから。それでも何か寂しさを感じてしまうのですが、みなさんはそんな気持ちになったことがありますか。今読まないといつ読めるかわからない、この気持ちがわたしの読書の原動力のひとつになっているのかもしれません。
1999/09/18
- お知らせ
ネット上のミステリ好きな方の集会「MYSCON」のホームページができました。10月23日(土)に大宴会開催ということです。どうぞご覧になってください。
- 店頭確認
集英社文庫 『眼球綺譚』 綾辻行人
今日は出ていました。綾辻行人の初の短編集。ホラー系です。積みが減っていたので、売れているのかもしれません。
早川書房 『暗闇の教室』 折原一 2000円
日本推理作家協会賞受賞作 『沈黙の教室』 の続編。実は前作の内容を忘れてしまいました。積み残した伏線など使われているのでしょうか。なお、『沈黙の教室』の方はハヤカワ文庫で買えますので、未読の方はどうぞ。
- 思いつき
ゴダード 『閉じられた環』 読み終わりました。着地はよいのですが、技の難易度が高くないため、全体的に平板に感じられます。感想はもう少し考えます。
1999/09/17
- みすべすリンク
kazさんの 『海外ミステリ百選』 のアドレスが変更になりました。
新しいアドレスは、 http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/1787/ です。
- 店頭確認
ハルキ文庫 『くだんのはは』 小松左京
ハルキ文庫 『石の血脈』 半村良
ハルキ文庫 『ツングース特命隊』 山田正紀
ハルキ文庫 『八月の船』 樋口有介
出ていました。『石の血脈』は名作ですし、各社から文庫化されているので既読の方が多いと思います。『くだんのはは』、未読の方は読みましょう。
創元推理文庫 『この町の誰かが』 ヒラリー・ウォー 640円
全編インタビュー形式のミステリ。若竹七海が解説で警察小説の特徴をわかりやすく説明しています。
ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫 『ポップコーン』 ベン・エルトン 720円
これはCWA(英国推理作家協会)賞ゴールド・ダガー賞受賞作。買いましょう。
ハヤカワ・ノンフィクション文庫 『古書店めぐりは夫婦で』 ローレンス&ナンシー・ゴールドストーン 680円
ハヤカワ・ミステリ文庫 『血の痕跡』 スティーヴン・グリーンリーフ 820円
私立探偵ジョン・タナーのシリーズ第8作。『匿名原稿』の次の作品ですね。ポケミスだと全部そろっているのですが、文庫化はこの2作だけ。どうしましょう。
こんな夫婦ってうらやましいかも…。もしあなたが大の本好きなら読みましょう。
集英社文庫 『蠱』 加門七海 440円
「こ」と読みます。
集英社文庫 『屍の聲』 坂東眞砂子 440円
集英社文庫 『パズル崩壊』 法月綸太郎 533円
ようやく文庫化されました。1997年版このミスで14点獲得。短編集としては高い評価をされていますね。『眼球綺譚』 綾辻行人はまだありませんでした。
- 思いつき
どうしてこう一度にたくさん店頭に並んでしまうのでしょう。目移りして困りますね。
昨日出張の帰りに新しい古本屋を発見しました。入ろうとしたら、なんと「まんが喫茶」と一緒になっているのです。名前は知っていたのですが、どのようなところなのかわからず、入ると場違いかな…などといろいろ考えてしまいました(つまらないことですが、こういうことが気になるのです)。高校生がたくさんいるのかと思ったら、中にいたのは数人で、みな大人の方でした。新しい雑誌がすぐに読めるのが魅力なのでしょうか。それとも普通の喫茶店よりもゆっくりできるのでしょうか。ちらっと見ただけではよくわかりませんでした。目ぼしいものとしては、荒巻義雄『エッシャー宇宙の殺人』(中公文庫)がありました。品切れになって久しい…のでしょうか。わたしは持っているのでそっと棚に戻しておきました。ミステリ好きな人に買ってもらえるといいね、と心の中で本に語りかけました。買った本は…ありません。古本屋に入ると、買わないで出るのは損した気分になるのが不思議です。
1999/09/15
- 新着感想
『錆色の女神』 リンゼイ・デイヴィス
- みすべすリンク
優月さんのHP 「ALPENROSE」 のアドレスが変更になりました。
新しいアドレスは http://www.mike-web.com/~utako/ です。
- 思いつき
TOPページを軽くするために、ボタンの画像をなくしました。その代わり、スタイルシートでボタンの表示にしています。IE5を使っている方はちゃんと見えると思います。
もうひとつ、「利用方法」のページにみすべすのテーマ曲を入れました。以前使っていたものですが、毎回かかると重いと言われたので、しばらく外しておいたのです。しばらくぶりに聞いてみて、自分で懐かしくなってしまいました。
1999/09/14
- 店頭確認
本の雑誌 10月号 530円
特集は「90年代のベスト100発表!」。1位は『消えた少年たち』0.S.カード、2位は『図南の翼』小野不由美。ミステリがいくつ入っているのかを調べるのも楽しそうです。
もうひとつ、「国産創元推理文庫の英訳題ベスト10」。創元推理文庫の国内作品には、なぜか英訳題がついているのです。こちらは1位から3位まで『亜愛一郎』が独占しています。ちなみに『亜愛一郎の狼狽』の場合は『A
IS FOR ANNOYANCE』。わたしとしては、加納朋子の『ななつのこ』を『NANATU
NO KO』としたところを評価したいところです。これは日本語でないとだめでしょう。
- 思いつき
『錆色の女神』 リンゼイ・デイヴィス 読み終わりました。今回はハードボイルドよりも本格の味付けが濃いです。うまいところに材料が配置されているので、物語に奥行きを感じます。新着感想へのアップはもう少し考えてからにしますが、面白い本がないか、とお探しの方は買いに行きましょう。ただし、『白銀の誓い』と『青銅の翳り』を読んでからの方が3倍は楽しめます。
1999/09/13
- 「21世紀に残したいミステリ」12日分までを集計
- 思いつき
みすべす2を見てくれた小学生から初めてメールが届きました。ミステリ好きな子どもたちはたくさんいるのかもしれません。役に立つHPになるようがんばっていきたいと思います。
1999/09/11
- 新着感想
『堕天使殺人事件』 新世紀「謎」倶楽部
リレー形式というのは難しいのでしょうね。しかし、工夫しよう、そして全体のバランスを保とうとする各作家の努力が楽しく、うれしく感じられる作品でした。
- みすべすリンク
KAZYさん The House of Terror
海外の名作を、多面的に紹介しているサイト。年表、トリックによる分類、作品をモチーフにした絵など、ミステリのさまざまな楽しみ方を教えてくれます。一つ一つのコーナーが美しく、ていねいに作られているところにも好感が持てますね。
- 店頭確認
講談社文庫 『閉じられた環』 ロバート・ゴダード 上下各648円
ゴダード7作目の作品。アメリカからイギリスへと渡る二人の詐欺師の物語。講談社からゴダードが出る、というのが意外でした。
講談社文庫 『江戸川乱歩賞全集7 海渡英祐 森村誠一』 1190円
若き日の森鴎外が探偵となる『伯林−一八八八年』、ホテルを舞台にした密室トリックが見事な『高層の死角』です。
講談社文庫 『江戸川乱歩賞全集8 大谷羊太郎 和久俊三』 1190円
トリックにこだわる大谷羊太郎の会心の作品『殺意の演奏』は、わたしにミステリの新しい広がりを感じさせてくれました。『仮面法廷』は当時現役の弁護士が書いたと話題になった作品。この作品がなかったら「赤かぶ」はいなかったかもしれません。
上記の2冊、未読の方は迷わず買いましょう。最高のエンターテインメントがあなたを待っています。
講談社文庫 『魍魎の匣』 京極夏彦
日本推理作家協会賞受賞作。シリーズではこれが最高と推す人も多い作品です。ありがたいカラーのしおりが入っていますね。
文春文庫 『夏草の記憶』 トマス・H・クック 667円
『死の記憶』『緋色の記憶』とともに三部作を成す作品。三十年間の事件で被害者となった少女。彼女に恋心を抱いていた主人公が心に秘めてきた記憶は…。
1999/09/10
- お知らせ
以下は、お知らせをいただいたものです。こういう出版情報はうれしいです。どうもありがとうございます。
それでは、引用します。
【悪魔に食われろ青尾蠅】 10月5日発売
ジョン・フランクリン・バーディン 浅羽莢子訳 翔泳社 2000円
ゲスト・エッセイ=恩田陸
2年間の入院生活をへて精神病院を退院したハープシコード奏者のエレ
ンは、演奏活動を再開するが、音楽も、夫との生活も、以前とは何かが
微妙に違っていた。やがて封印されていた忌まわしい過去がエレンの前
に姿をあらわし、読者は彼女と共に、妄想とも現実ともつかない恐怖のな
かを、戦慄のクライマックスへと突き進んでいく。
1948年の発表以来、その突き抜けた先見性ゆえに、70年代に再発見さ
れるまで30年間埋もれていた幻の傑作。「一冊の本で、こんなに何度も
ぞっとさせられたのは久しぶりです」と恩田陸さんも絶賛の、心理スリラ
ーの逸品です。
*
10月の新刊です。
12月には【ドイル傑作選T ミステリー篇】(仮題)を予定しています。
本邦初訳「まだらの紐」戯曲版他を収録。
以上で引用終わり。何としても読みたくなりますね。楽しみがまた一つできました。
- 店頭確認
光文社文庫 『殺意の宝石箱 女流ミステリー作家傑作選1』 山前譲 編 590円
収録作品は以下の通りです。
「あのひとによろしく」青柳とも子 「蛾は踊る」井口泰子
「疵」今邑彩 「フリージング・サマー」加納朋子
「黒い犬」桐野夏生 「ワン・ウェイ・チケット」栗本薫
「海の誘い」黒崎緑 「四度目の夏」小池真理子
「深い水」小泉喜美子
山前譲の解説では、日本の女性推理作家について多くの情報を得ることができます。
新潮文庫 『怒らぬ慶之助』 山本周五郎 552円
山本周五郎の初期の短編を集めたものです。中に、探偵小説が入っており、貴重なものと思われますのでご紹介します。
「黒襟飾組の魔手」「猫眼レンズ事件」「翼ある復讐鬼」
- 思いつき
上の文庫本2冊を買おうと思い、書店のレジに持っていきました。「カバーはどうなさいますか」と聞かれたので、「いえ、結構です」と答えました。カバーを何百枚ももらっていたら大変です。レジの脇の出版社の案内をちらっと見ていたら、店員さんはなんとカバーをつけてくれているではありませんか。「結構です」が伝わらなかったのでしょうね。少し残念な気持ちになりました。わたしは、書店は文化の泉だと思っています。書店に勤める方は、本に詳しく、言葉にも敏感であってほしいと思うのです。もしわたしが書店に勤めたら、どの本がおもしろいか、いろいろな情報を提供し、お客様の相談に乗れる店員になりたいなと思います(おせっかいな店員になってしまうかもしれませんね)。
1999/09/09
- 店頭確認
光文社文庫 『錆色の女神』 リンゼイ・デイヴィス 629円
「密偵ファルコ」シリーズの第3弾。1999年創設の英国推理作家協会(CWA)賞の〈エリス・ピーターズ歴史ミステリー大賞〉がシリーズ10作目で贈られたばかり。1,2作目を読みましたが、これはよいです。古代ローマという舞台設定、主人公ファルコの活躍、冒険活劇のような躍動感…。光文社文庫は小さな書店ではすぐになくなってしまうので、1,2作目も含めて見かけたら「買い」です。
光文社文庫 『真夜中の喝采』 浅田次郎 533円
『きんぴか』の3冊目です。悪漢が大活躍する笑えるミステリ…(と言ってよいものか…)しかし楽しいひとときを過ごせることは確かです。
週刊朝日百科 『世界の文学 10』 560円
今回は、テーマ編として「歴史と文学」という題になっています。ヘロドトス、司馬遷、イブン・ハルドゥーン、ギボン…こうして見ると、文学が歴史を語り続けてきたことを感じます。エル・インカ・ガルシラソ・デ・ラ・ベガの『インカ皇統記』、これはおもしろそうです。
1999/09/08
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講談社ノベルス 『キッド・ピストルズの慢心』 740円
パラレルワールドの英国を舞台にした作品。このシリーズ、短編一つ読み終えるたびに「なるほどそうだったか!」とすっきりします。謎も、その解明も魅力的なのですね。
1999/09/07
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『女囮捜査官 5味覚』 山田正紀
この結末は…。こういうのを驚天動地と言うのでしょう。順序よく1作目の『触覚』から読んでよかったです。
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角川書店 『堕天使殺人事件』 新世紀「謎」倶楽部 2400円
11人の作家によるリレー小説。メンバーはリレー順に二階堂黎人、柴田よしき、北森鴻、篠田真由美、村瀬継弥、歌野晶午、西澤保彦、小森健太朗、谺健二、愛川晶、芦辺拓。打ち合わせなし、各作家の執筆期間は2週間と限定され、それぞれの結末予想を巻末に収録してあります。これだけの作家の作品を1冊で読むことができると考えると嬉しくなります。作家一人一人のタッチの違いを読み味わうのも一興。内外のリレーミステリについての紹介があるのも、よいですね。
講談社ノベルス 『人形式モナリザ』 森博嗣 800円
『黒猫の三角』に続くシリーズ2作目ですね。保呂草潤平に期待しているのですが、どうでしょうね。
講談社ノベルス 『カーニバル・デイ』 清涼院流水 1900円
ノベルスで1900円…。よくこれだけの枚数を1冊に綴じ込んだものだと驚きます。帯には「サヨナラ」。しかし、中のしおりをご覧ください…。
講談社ノベルス 『夢幻巡礼』 西澤保彦
残念ながら山口雅也は確認できませんでした。
- 思いつき
『堕天使殺人事件』を買って電車の中で読んでいたら、くらくらっときました。いきなりの凄惨な事件、情景が目に浮かんでくるのです。さらにズームでのぞいたように見えてきたので、思わず本を閉じ、深呼吸しました。電車の中という衆人環視の中で読む本には気をつけねばなりません。怖いもの、笑ってしまうもの、いろいろありますよね。そういえば中学生のとき、電車通学で西村寿行を読むのも少し気にしていました。
1999/09/06
- 「21世紀に残したいミステリ」5日分までを集計。今回は戸板康二の『グリーン車の子供』が入りました。今までなかったのが不思議です。
1999/09/05
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『不思議の国の悪意』 ルーファス・キング
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角川書店 『巷説百物語』 京極夏彦 1900円
季刊『怪』に掲載された6つの短編に書き下ろし1編を加えた短編集です。どの書店にもずいぶん積んであります。カバーの裏側を見たらそこにも絵が印刷されていました。図書館で借りる人は見られない装丁ということになりますね。
- 思いつき
保育園の夕涼み会の後、娘を自転車に乗せて書店へ。パートナーは係のため片づけ。わたしの方は『巷説百物語』を確認しましたが、講談社ノベルスはまだ並んでいませんでした。娘に『うらしまたろう』を買って読んだのですが、ラストはおじいさんになった後、鶴になってしまうのです。こんな2段階の落ちがあるバージョンは知りませんでした。他にも竜宮城内での出来事がわたしの記憶とは違いました。昔話というのは地方によって微妙に話が違うのでおもしろいですね。ミステリでもタイムスリップを扱うものがありますが、その事象が登場人物の心理にどのような影響を与えるのかそのあたりを読んでいくのもおもしろいものです。『蒲生邸事件』、『マイナス・ゼロ』、『ふりだしに戻る』など、名作も多いですね。
1999/09/04
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小学館文庫 『「仕掛人・梅安」のキーワード』 鈴木一風斎 676円
「必殺仕掛人」の藤枝梅安の活躍を様々な角度から分析し、より楽しむためのガイドブックです。請負料金でいちばん高かったのは三百両だ、など細かいデータと美しい地図や絵が満載。必殺シリーズ、いいですね。わたしは念仏の鉄が好きですが…ちょっとミステリから離れました?
- 思いつき
「MYSCON」という言葉がここ数日ネットに流れています。詳しいことはフクさんのUNCHARTED SPACEの日記に書かれていますが、これはインターネット上でミステリ談義を楽しんでいる人たちが、気軽に集まれる機会を設けようというものですね。オフ会のように特定のホームページ、メーリングリストの人だけが集まるのではなく、たくさんの読者の方が誰でも参加できるというところに意味があります。イメージで言うと、ミステリファンのお祭りのようなものでしょうか。ミステリの読者を増やしたり、交流しあうことでさらに活性化させるということもあるでしょう。これから発展していくネット社会の中で、ミステリの世界がどのように広がっていくのか、そのよりよい方向を模索する一つの試みとも言えますね。わたしは、とてもよいことだと思います。細かい点では難しい部分もあるかもしれませんが、こうしたことを行おうという前向きな姿勢や人の和を大切にしていこうという心には、すばらしい価値があると思っています。自分が楽しみたいという気持ちもありますが、どうしたらミステリの世界をより多くの方に楽しんでいただけるか、そのようなことを考えながら進めていけたらいいですね。作家や評論家のみなさんともふれ合い、同じ時間を過ごすことができたら楽しいでしょうね。そういえば「みすべす」はオフ会もしたことがないのでした。みなさんとも、いつかお会いできたらいいな、と思います(あ…、わたしに会ってもしょうがないでしょうが、せめてご挨拶くらいはと…)。
1999/09/03
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『不思議の国のアリバイ』 芦辺拓 1500円
ちょっと懐かしい雰囲気の表紙。映画(キネマ)の世界で森江春策が活躍するのですね。あとがきにはもうすぐ店頭に並ぶリレー長編『堕天使殺人事件』の話題が。こういうのも楽しめますよね。
- 思いつき
ルーファス・キング 『不思議の国の悪意』 読み終わりました。最初の2つの短編「不思議の国の悪意」と「マイアミプレスの特ダネ」の出来はよいですね。それぞれ違った輝きを持っています。「淵の死体」もよいでしょう。「死にたいやつは死なせろ」がちょっと落ちます。全体としては楽しめる短編集ですので、書店に並んでいるものを手にとって見てください。
9月4日は上の娘の誕生日なのですが、こぐま社から誕生日の葉書が送られてきました。かわいい絵、ひらがなで書かれた宛名。こういうところに気配りがあるのはよいですね。自社の本の紹介などは一切入っていませんでした。宣伝らしきものといえば、隅の方に小さく社名があるだけ。アンケート葉書を一枚出しただけなのですが、ていねいに何年も続けて送ってくれる、ちょっとうれしい心遣いで、また本を買う気になります。大人向けでも、こういうものがあると、出版社に愛着を感じるかもしれませんね。かわいい絵でなくてもよいですけれど。
1999/09/02
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週刊朝日百科 『世界の文学9』 プーシキン、ゴーゴリ 560円
今週号は「ロシアの謎」と題して不思議な味わいの作品を紹介しています。プーシキンの『スペードの女王』、ゴーゴリの『外套』や『鼻』は有名なところです。ミステリアスな雰囲気を味わえる作品ですので、岩波文庫で読んでみてはいかがでしょう。
- 思いつき
アスキーイーシーという会社がECポータルサイト「e-sekai」を立ち上げました。さまざまな情報を得るの便利なサイトです。特に、「本」のジャンルを上位に扱う姿勢がありがたいです。おかげさまでみすべすもリンクに入れていただきました。「本」−「夏のミステリー特集」の中と、「本」−「これぞ定番」−「ミステリー」を辿ると出てきます。どこが定番なのか、名前を出していただくのが申し訳ないです。ただ、問題が一つ。リンクが前のHPのアドレスになっているではありませんか…。どうして?というわけで、e-sekaiからいらした方、遠いところありがとうございました。
1999/09/01
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『幽霊が多すぎる』 ポール・ギャリコ
登場人物がそれぞれ魅力的で、読んでいて気持ちのよい作品でした。これは多くの方に素直に受け止めてもらえるのではないでしょうか。安心しておすすめできる作品です。幽霊ものはくだらなくて…と思っていらっしゃる方、水面に映った影を見るのではなく、深く澄んだ水の底の美しさを味わいましょう。
- この文庫が買い時
とりあえず9月分、少し打ち込んでみました。
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