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発泡スチロールのリサイクル



中田幸介(TOSS福岡教育研究会・TOSSふくおか東☆教育サークル)

発泡スチロールのイメージは紙に比べて悪い。しかし、環境への負荷やリサイクルの実態を見ると、紙に比べすぐれているところが多くある。
発泡スチロールのイメージの転換とリサイクルへの取り組みを働きかけることをねらいとして授業化する。

授業コンテンツはこちら
画像を使って、そのまま授業で使えます。


1.発泡スチロールについて学習することを知る。
 ごみがたまった水面の画像を提示。

発問1 あるところの写真です。どんなごみが目につきますか。

 発表させる。食品のトレーやカップめんの容器が目立つ。発表後、ごみの一覧を提示。

説明1 このようなごみが目立ちますね。
     今日は発泡スチロールの「食品トレー」について勉強します。

 牛肉やさしみのトレーを提示する。


2.発泡スチロールが環境にいいか悪いか考える。

 トレーの原料の画像を提示。

説明2 食品のトレーには、石油からできた発泡スチロールトレーや木からできた紙トレーがあります。

発問2  発泡スチロールは環境に良いのでしょうか、悪いのでしょうか。
     「良い」か「悪い」をノートに書き、かけたらその理由も書きなさい。

 「良い」か「悪い」かを挙手で確認する。「悪い」が多く出る。

 理由を発表させる。
 理由として、「ごみが多く出る」「いつまでも残る」「燃やすと悪いガスが出る」などが出ると予想できる。
 これらの理由にしぼり、一覧にして提示し、授業を進める。


3.発泡スチロールの現状を知る。

 発泡スチロールのごみ全体に占める割合を提示。

説明3 家庭もごみのグラフです。全体を100とすると、プラスチックは、約11になります。
発問3 発泡スチロールの食品容器はどれぐらいになるでしょうか。

 指名する。指名した子を基準にし、「それよりも多いか少ないか」を全体にたずねる。

 発泡スチロールのごみ全体に占める割合を提示。

説明4 発泡スチロールは目立ちますが、家庭から出される1年間のごみの中では、約0.3%ぐらいしかありません。

 使われる石油の割合を提示。

説明5 石油の使われる量を100とすると、燃料として約86使われます。
発問4 発泡スチロールの食品容器にどれぐらい使われるでしょうか。

 指名する。指名した子を基準にし、「それよりも多いか少ないか」を全体にたずねる。

説明6 トレーに使われている石油は、日本全体で使われる石油のうちの約0.4%に過ぎません。
     発泡スチロールはそのほとんどが空気で、使われている石油はほんのわずかなのです。

 森林保護の画像を提示。

説明7 もし、発泡スチロールトレーの代わりに、紙トレーを使ったとしたら、1年間で720万本もの木を切らないといけないという計算もされています。
     発泡スチロールトレーはわずかな石油を有効に使って、わたしたちの生活を支えているのです。

 環境影響評価を提示。

説明8 発泡スチロールトレーと紙トレーを比べました。
     作ってから処分されるまでのエネルギー消費量、二酸化炭素発生量は紙の方が3.2倍多いです。
     発泡スチロールは紙と比べても、環境に影響をあまり与えないことがわかります。

 燃やした画像を提示。

説明9 燃やしたときに出る黒いけむりが有毒ガスではないかと思われていますが、焼き肉などのときに出るけむり「すす」と同じで、害はありません。
     十分な空気で燃やせば、「すす」が出ることもありません。
     心配されている「ダイオキシン」も発生しません。


4.発泡スチロールのリサイクルについて知る。
 トレー回収の画像を提示。

説明10 お店などで見かける回収ボックスです。
     洗って回収に出しています。

 納豆の容器を提示。

発問5 納豆の容器を洗ってリサイクルに出している人?
説明11 普通は捨てますよね。今では「はがせるトレー」が増えてきて、よごれた容器もリサイクルに出せるようになってきました。

 集められたトレーの写真を提示。

説明12 集められたトレーは、細かく砕いてリサイクルされるのです。

 発泡スチロールの優れた点を提示。

説明13 発泡スチロールは、見分けやすいので回収しやすい、原料が石油だけなのでリサイクルしやすい、という優れた点があります。
      集められた発泡スチロールは、リサイクルされて「プラスチック製品」になったり、「ガスや石油」にされたり、そのまま「燃料」として発電などにも使われ    たりします。
      70%近くがリサイクルされているのです。


5.発泡スチロールを資源として考える。

 最初の画面を提示。

説明14 発泡スチロールが環境に悪いのではなく、それを利用している人間が環境を良くしようと考えているかどうかなのです。
     発泡スチロールをごみとしてではなく、資源として利用していくことが大事なのです。


参考文献

○JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会 http://www.jepsra.gr.jp/

○発泡スチレンシート工業会 http://www.jasfa.jp/pc/

○学ぼう!発泡スチロール積水化成品工業会 http://www.sekisuiplastics.co.jp/kid/ 

○環境とリサイクル8 ものづくりと再生のしくみ プラスチック 小峰書店


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