秩父鉄道
今昔

 

  

 今やすっかりSL「パレオエキスプレス」でお馴染みになった秩父鉄道は、東武伊勢崎線の羽生駅から、熊谷、秩父を経由して終点三峰口までを結ぶ70キロ強の路線を持っています。長瀞、秩父、奥秩父と沿線に多数の観光地を有しており、長瀞付近の荒川の流れや奥秩父のひなびた山里の景色が楽しめるため、観光鉄道のイメージが強いのですが、現在でも秩父で産出される石灰石の輸送を頻繁に行なっている、日本でも有数の貨物鉄道という側面を持っています(かく言う自分も高校生位までは単なるローカル観光私鉄としか思ってなかった・・・)。

 今から10年位前までは、角張った感じの半鋼製車の存在が目立っていたために、個人的には単なる普通のローカル私鉄のような感じを抱いていたのですが、実はこの他に自社発注の湘南型カルダン駆動車も多数在籍していて、いわゆるローカル私鉄の中では車両的にはかなりグレードは高かったようです。先述したように、貨物輸送も盛んで電気機関車は昔も今も多数在籍しているのですが、旅客用車両の方は10年程前に総入換となり、残念ながら現在では従来のオリジナル車両群は一掃されてしまいました。現在ではJRからの譲渡された通勤型車両と急行型車両、そして都営地下鉄から譲渡された車両が活躍しています。

 最近では、SL運転といった華やかな話題の陰で、旅客の減少に加えて貨物輸送でも苦戦を強いられているようで厳しい状況が続いているようですが、魅力のある鉄道ですので是非とも頑張って欲しいところです、同じ埼玉の仲間として(私は産まれも育ちも埼玉県人なもので・・・)。

 ・・・と言っている割には昔の写真はここに掲載した2枚しかありません・・・。埼玉だからいつでも乗れる、と思ってたら知らない間に写真を撮り忘れてました。何だかんだで乗っていたはずなのに・・・。返す返すも残念です。しかもSLの写真も全くない!。今度乗りに行って撮ってこよう・・・。

 

 で、こちらがその数少ない昔の写真、自社発注のカルダン駆動車、湘南型の500形です。

 昭和30年前半の製造で、当時流行したらしい、流線型気味の大型2枚窓というスマートかつ柔和なスタイルに心が引き付けられます。この他にこの車両の急行用バージョンとも言うべき300形もほぼ同じ格好をしていたのですが、前照灯が、500形は2個、300形は1個というちがいがあります。

 この後、写真の塗装から黄色に茶色帯という塗装に変更になりましたが、こちらの方がしっくりくるように思います。

 残念ながら500形、300形、共に90年代初めにJRからの譲渡車に置き換えの際に廃車となってしまいました。

 ちなみにこの写真、本当は電車の姿はもっと小さく写ってました。先日この写真を発見した際に写真屋さんで無理矢理拡大してきたので、少し画質の荒さが気になるかも知れません・・・。

 (80年頃 長瀞駅にて撮影)

 こちらが、秩父鉄道=ボロ電車、とのイメージを私に植え付けてしまった、罪作りな車両です(私の勝手な手思い込みだったのですが・・・)。クハニ20形と思しき電車です。

 恐らくこの時は旅客専用の100形(外見はこの車両とソックリ)とコンビを組んでいたのではないか、と思われるのですが、私鉄車両の荷物車の現役時代の姿を写真に収めていたとは自分でもビックリしました。いかにも戦後間もなくの製造です、と言ったような前面、窓回り、前照灯等、独特の味があって郷愁をそそられます。

 この車両も90年前後に全車廃車となったようですが、幸いにも現在では終点三峰口構内の車両公園に保存されています。

  (80年頃 長瀞駅にて撮影)

 で、その100形、クハニ20形の現在の姿です(これは100形です)。三峰口駅構内の車両公園で保存されています。

 この車両公園には、この車両を始め電気機関車等が数台保存されており、自由に見学できるので私みたいな昔の車両好きにはたまりません。ただ、この車両と共に300形か500形の湘南形の車両も併せて展示してもらえれば言うこと無しだったんだけど・・・。それが少々残念。

 しかし、相変らず味のある姿をしています。いつ見ても飽きが来ません。塗装も昔のままでグッと来るものがあります。埼玉県人としては・・・。このまま末永く展示して欲しいですね。

 (2000 . 10/ 9 三峰口 車両公園にて撮影)

 こちらがJRよりやってきた、元165系の3000形です。

 JR時代も主に急行用として使用されていましたが、現在でも秩父鉄道で急行「秩父路」号に使用されています。

 一般的な165系は正面のライトが丸く、貫通扉付きの普通の3枚窓でイマイチ垢抜けない印象がありましたが、窓回りが黒く縁取られ、ライトも角張ったものに変更、ヘッドマークも付いて随分スマートな感じになりました。なかなかかっこ良く改造されていて好感が持てる車両です。

 (2000 . 10/ 9 三峰口駅にて撮影)

 元JRの同僚、元165系の3000系と元101系の1000形のツーショットです。

 1000形の方は普通車専用で使用されているのですが、正直この車両は秩父路に合っていないような気が・・・。長距離乗るにはきついし、デザイン的にも地方には馴染まない感じがするのですが、いかがなものでしょうか。

 (2000 . 10/ 9 三峰口駅にて撮影)

 今度は西武4000系と1000形のツーショットです。

 西武4000系は秩父鉄道乗り入れ急行用として製造されたようなのですが、私が訪問する時には必ずといって良い程秩父鉄道線内専用のように使用されており、もはや西武の車両というよりも秩父鉄道の車両と言っても良い位秩父鉄道に馴染みまくっています。

 最近の新造車には余り見られない丸っこい車体、やや鈍重なう感じのデザインですが、山男的な雰囲気が漂っていて、やはり秩父に良く合う車両だと思います。

 (2000 . 10/ 9 三峰口駅にて撮影)

 

 

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